経ヶ岳( 経ヶ岳:2,296.3m ) 2009.6.20 登山



【PHOTO & 記録 経ヶ岳 1】

梅雨入りはしたものの、ありがたいことに、 このところ土日はどちらかが晴れる状況が続いている。
6月20日の土曜日も当初の曇りの予報から、晴れ間が覗くという状況に回復してきたので、それならばと山に行くことにした。
とはいえ、こういう時期であるから天候は地域によってかなり状況が異なる訳で、検討の結果、 晴れる確率の高そうな 長野県飯田地方を選び、早速登る山の検討に入ったのだった。
飯田地方というと、すぐに木曽駒ヶ岳が思い浮かぶが、 2年前に 再登山 したばかりであるし、 加えて、結構キツイので 今回はパス。
手元にある 1995年版の アルペンガイド、『 中央アルプス・御岳山・白山 』 を引っ張り出して検討した結果、 行き先を経ヶ岳に決めたのだった。高さも 2,296m とそこそこあり、しかも 歩く距離は結構ありそうなので、 ある程度の手応えは得られそうだという期待が湧く。
ただ、手元に地図がない。現在は昭文社の 山と高原地図 『 木曽駒・空木岳 』 に経ヶ岳の地図が掲載されているようだが、 今 手元にある 同じく昭文社の 『 木曽駒・空木岳 (1990年版) には経ヶ岳は載っていないのである。
先に述べたように、ガイドブックも 1995年出版であるので少々心配であるが、夜も遅いので地図も入手できず、 一応ネットで仲仙寺からのルートは問題ないことを確認し、ガイドブックだけを持って出かけることにしたのだった。

今回はかなり遠い場所であることを踏まえ、4時10分に自宅を出発。
途中の国道16号線では雨がぱらついたものの、高速道を西に進むに連れて天候はドンドン良くなり、 伊那ICで高速道を降り、登山口の仲仙寺に着いた頃には青空も見える状態であった。
ただ、山の上の方はガスがかかっているようで、伊那ICに近づくに連れ、本来は左手に見えるはずであろう南アルプス前衛の山々や、 右手に見えるはずの経ヶ岳や黒沢山は全く見えない状態であった。
駐車場到着は 6時38分。


カーナビのお陰で仲仙寺にはスンナリと到着。
写真にある門が見えてきたので、左手の空き地に車を駐める。空き地には標識も何もないのが不安だが、問題なかろう。
今日は山での展望はあまり期待できないなと思いつつ身支度をして、6時43分に出発。
大きな二本の杉の木の間に掛けられた注連縄の下を潜り、参道を進む。
すると、右手に大きな駐車場があるではないか。どうやら先程の空き地は、この駐車場が一杯になった時の予備スペースのようだ。 まあ あの場所に駐めておいても大丈夫だろうと、駐車場のトイレで小用をたして参道を進む。

少し進むと、 写真のような真新しい立派な山門が現れた。
山門を潜ったところで、登山者と出会う。挨拶を交わした際に、はたと気がついた。 車の中に、眼鏡に取り付けるフリップアップタイプの偏光グラスを忘れてきてしまったのである。
慌てて車の所まで戻り、偏光グラスを眼鏡に取り付けた後、ついでに正規の駐車場まで車を移動させることにした。
何となく、このまま駐めておくのは気が引けるからである。駐車場には既に 4台ほどの車が駐まっていた。
仕切り直しをして出発。再度 真新しい山門を潜る。お陰で 5分程のロス。

右手に仲仙寺の本坊を見て、両側に大きな杉の木が並ぶ道を進むと、正面に階段、その先には山門が現れた。
山門を潜ると、仲仙寺の本堂であろうことは容易に想像がつく。
ただ、階段の手前に標識があり、左 展望台、右 経ヶ岳と書かれている。 そうなれば、本堂を拝見するのは下山後とせざるをえず、右手の道を進む。
しかし、何のことはない、右手の緩やかな坂を登ると、左手に本堂が現れたのである。
それなら、階段を登って山門を潜り、本堂を見てから登山道に入るべきであった。 少々損をした気になる。

右に延びる道を進む。
すぐに道が分かれ、どちらに行くか迷う。よく見ると、ピンクのテープが見えたので、まっすぐ進むことにする。
こんなに寺のそばなのに、意外に不親切という気がした。登山道と寺とは全く関係ないのかもしれないな などと思いながら、写真のような道を進む。
道は再び分かれる。ここにも標識がないと思っていたら、どちらを進んでも、少し先で合流したのであった。
そして、さらに進むと、また二股。今度は右を進むようにと標識があった。

緩やかに登っていた道も、やがてジグザグの登りとなるが、さほど厳しいものではない。
道は明瞭にふまれており、やや身体は重いものの、足はドンドン進む。時折、伊那養護学校の 『 がんばれ 』 と書かれた標識が目に入る。
7時13分、その伊那養護学校の書いた 『 1ピット 』 という標識のある場所に到着。 ピット というのはどういう意味なのだろう。ピッチというのなら分かるが、ピッチの場合、人それぞれで違うと思われ (例えば、60分登って 5分休憩といったこと)、それを単位とすることは無いであろう。 登山として初めての言葉なので、ちょっと戸惑う。

明瞭に踏まれていた道も、 1ピットを過ぎることから、周辺の草やササ、そして樹木が五月蠅くなり始める。
ただ、足元はしっかりしている。
ササや下草に付いた朝露が、ズボンを濡らす。今日は、夏にも拘わらず、前からの延長で 秋冬用のコンダパンツをはいてきてしまったので、 足は冷たくない (でも暑い)

やがて、左手の樹林越しに山並みが見えてきたが、ガスでハッキリしない。 道はますます草木・ササが五月蠅くなる。



経ヶ岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2009.6.20 天候:晴単独行日帰り
登山路:仲仙寺−四合目−五合目−六合目−七合目−八合目−九合目−経ヶ岳(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央自動車道)−岡谷JCT−伊那IC−仲仙寺 (車にて)
交通復路:仲仙寺−伊那IC−(中央自動車道)−岡谷JCT−八王子IC−(国道16号線)−瀬谷 (車にて)

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