八合目には 3分ほど居ただけで、すぐに麓を目指す。 11時38分、七合目に到着。八合目からは 19分。下りだと早い。 今朝ほどはガスで、この七合目からはあまりハッキリした展望が得られなかったのだが、 今は樹林越しに 2つの高みが見える。 恐らく、八合目と九合目であろう。今朝ほどは経ヶ岳と思っていたのだが・・・。
快調に下り、11時59分に五合目に到着。 途中の六合目の岩場は、全く気づかないうちに通過してしまったようだ。考え事をしていたからであろうか。 さらに快調に足を進める。斜面に生えるカラマツが美しい。
四合目を 12時13分に通過。 そして、仲仙寺本堂の横を 12時50分に通過する。 一旦登山道を下り、山門下から今度は階段を登り、山門を潜って本堂の前に立つ。 立派な本堂である。
駐車場に戻る途中、右手にある伊那市考古資料館の前に立ち寄る。資料館に立ち寄ったのではなく、高台となったその場所から南アルプスの山々が見えたからである。 かなりカスミ気味ながら、まず目に付くのは 仙丈ヶ岳。 ここから見る仙丈ヶ岳は全く違うイメージである。 仙丈ヶ岳の右手に続く、双耳峰のような高みは大仙丈ヶ岳であろう。 大仙丈ヶ岳からグッと落ち込む稜線が再び持ち上がっている山は、間に中白根山を挟んだ 間ノ岳で、 北岳の方は大仙丈ヶ岳に隠れてしまっているようだ。
仙丈ヶ岳の左にはアサヨ峰らしき高み、 双子山、駒津峰、そして甲斐駒ヶ岳と続いている。 こちらから見る甲斐駒ヶ岳はかなり尖っていて、何時も見ている姿と違うので驚かされる。 そして、甲斐駒ヶ岳の左には鋸岳が見える。素晴らしい展望である。 冬の空気の澄んだ時期にここから冠雪したこれらの山々を眺めたらさぞかし素晴らしいことであろう。 そして12時57分、駐車場に到着。2,296mとさほど高くない山であったが、 遠くまで来た甲斐がある山であった。 空気の澄む秋から初冬に登れば、もっと良いのかもしれない。