編笠山、権現岳 ( 編笠山:2,523.9m、権現岳:2,715m ) 2017.9.19 登山



【PHOTO & 記録 編笠山、権現岳 1】

9月13日(水)、大弛峠 − 甲武信ヶ岳往復を計画して 現地に向かったものの、途中の県道219号線が倒木で通行止め状態となっていたため、やむを得ず行き先変更を余儀なくされたのであった (代わりに 雁坂嶺、破風山に登る)
こうなればやはり早いうちにリベンジを果たしたい訳で、好天が予想される 19日に再度挑戦することにする。
しかし、念のため 18日の夜に山梨県の県営林道規制情報を見ると、何と県道219号線のさらに先、 柳平ゲートから大弛峠を結ぶ川上牧丘林道に通行止めの印が 3箇所程つけられていたので愕然とする。
但し、情報は台風18号を踏まえてのものなので、19日には解除されている可能性もあったのだが、問い合わせするには時間が遅く、 行ってはみたもののやはり通れないという可能性も残っているため、安全を考えてやむなく今回も計画を変更する。

土壇場での行き先変更なので対応に困り、どうしようかと考えているうちにふと思いついたのが 八ヶ岳権現岳である。
権現岳には既に 2回登っており、特に現在 食指が動く山という訳ではないのだが、権現岳のそばにあるギボシの頂上を踏んでいないことが心残りとなっており、 編笠山西岳からギボシの姿を見る度に、 面倒臭がらずにギボシに登っておけば良かったといつも思っていたのであった。
そして今回、急遽 代替の山を探さねばならない状況に陥り、それならばギボシを目差そうと思いついた次第である。
ルートは観音平から編笠山、権現岳に登り、三ッ頭経由にて観音平に戻ってくるというものとしたのだが、 このルートはかつてこの 2つの山に登った時と逆回りなので、新鮮味も期待できると思われる。

9月19日(火)、4時過ぎに横浜の自宅を出発する。
横浜ICから東名高速道下り線に入り、圏央道、中央自動車道と進んで、小淵沢ICで高速を下りる。
途中、南アルプスは雲の中、また肝心の 八ヶ岳も頂上からかなり下方にかけて雲がかかっており、 テンションがグッと下がる。
小淵沢ICからは県道11号線を北上する。富士見高原への道を左に分けて暫く進むと、道の左手に 『 ← 観音平 』 の標識が見えてくるので、 その先にて左折して県道618号線に入る。後は終点まで道なりに進めば観音平である。

観音平到着は 5時58分。
高速からスムーズに来ることができる場所なので、大弛峠より遠いにもかかわらず 1時間ほど早く到着できるのが嬉しい。
なお、駐車場には平日ながらも既に 10数台の車が駐車している。

さて、肝心の天候状態であるが、相変わらず雲が多いものの、 徐々に青空が見え始めているので、今後の回復が期待できそうである。


車内で朝食をとり、トイレを済ませ、 身支度を調えて 6時7分に出発する。

トイレに向かう際にふと見上げると、樹林の向こうに 編笠山が見えている。
ガスが絡み気味ではあるものの、先程までは全く見えなかったと思われるので、天候は着実に良い方向に向かっているようである。

用意してきた登山届をポストに入れる。
そのままポスト脇の道を進めば良かったのだが、ふと前回と同じく三ッ頭経由にて登ってみようかとの浮気心が芽生え、 ポストよりも駐車場側にある林道のような道に入る。

右下には東屋が見え、 さらには標識らしきものもあるので、この道が三ッ頭へと通じる道かと思ったのだが、すぐに右手に 『 ← 編笠山 』 の標識が現れ、 結局 当初の予定通りの道を進んでいることを知る。
そう言えば、前回 観音平から三ッ頭経由にて 権現岳に登った際は、 もっと斜面を下っていったこと思い出す。

まだ薄暗い林の中を進んでいくと、途中、野鳥がすぐソバの枝に留まる。
カメラを構えても逃げないのが嬉しいが、まだ暗いのでシャッタースピードが遅く、ややピンぼけ気味。
帰宅後調べると、どうやら ルリビタキの幼鳥らしい。

暫くは樹林帯の中、林道の様な平らな道が続く。

やがて傾斜が始まり、カラマツの樹林帯の中を小さくジグザグに登る。
足下はササ原になっており、少々煩いところもあるので、ズボンが夜露で濡れるかと心配したのだが、幸いササは乾いているようである。

単調な登りが続くが、ほうれい線の目立つ顔を思わせる岩など、 時々面白い形の岩が現れて楽しませてくれる (写真)

足下の道は良く踏まれているものの 木の根が剥き出しになった状態が続くので、滑らないように注意しながら登る。

なお、この辺からはほぼ一直線の登りが続くため、傾斜はさほどではないものの、 こういった登りが苦手な身としては少々息が上がる。

傾斜がやや急になってくると、今度は足下に岩がゴロゴロし始め、 少々歩きづらくなってくる。

歩き始めて 30分程経過すると、 樹林越しに朝日が差し始めて周囲が明るくなる。
また、この頃になると、登山道の周囲に大岩が現れるようになるが、 八ヶ岳は大昔 火山だったようなので火山弾あるいは溶岩なのであろう。

道は明るいカラマツ林の斜面を緩やかに登っていくようになる。
下がササ原のため、なかなか絵になる光景であるが、やはりほぼ直線の登りは辛い。

やがて、傾斜が緩やかになるとともに、 樹相も雑木に変わると、右手樹林越しにチラチラと高みが見えるようになる。

地形的には三ッ頭へと続く尾根と思われるが、嬉しいことにその後方に青空が見えている。
いつの間にか雲は消え、本日は快晴に向かっているようである。



編笠山・権現岳 登山データ







登山日:2017.9.19 天候 : 曇り後快晴単独行 日帰り
登山路 : 観音平−雲海−押手川−編笠山−青年小屋−西ギボシ−東ギボシ−権現小屋−権現岳− 檜峰神社−三ッ頭−前三ッ頭分岐−木戸口−ヘリポート跡−延命水分岐−八ヶ岳横断歩道−八ヶ岳神社−八ヶ岳横断歩道−観音平
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT−(中央自動車道)− 小淵沢IC−(県道11号線)−観音平口−(県道618号線)−観音平 (車にて)
交通復路 : 観音平−(県道618号線)−観音平口−(県道11号線)−小淵沢IC− (中央自動車道)−勝沼IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線) −葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間− 鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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