雁坂嶺・破風山 ( 雁坂嶺:2,289.4m、東破風山:2,260m、西破風山:2,317.8m) 2017.9.13 登山



【PHOTO & 記録 雁坂嶺・破風山 1】

9月5日に 小太郎山に登り、体力不足・運動不足を実感したが、 ここは毎日 8,000歩以上歩くことを励行するとともに、できるだけ数多くの登山を行って立て直すしかない。
そこで、9月13日は晴れとの予報であり、何の予定もないことから早速 山に出かけることにする。
行き先であるが、少し身体に負荷を与えた方が良いと考え、大弛峠からの 甲武信ヶ岳往復にトライすることにする。
この奥秩父の山域については、東の 雲取山から 飛竜山、将監峠、 唐松尾山、笠取山、雁峠、 古礼山、水晶山、雁坂峠、 雁坂嶺、破風山、木賊山、 甲武信ヶ岳と、小間切れながらも繋いできており、また 国師ヶ岳から西は大弛峠、 朝日岳、金峰山、そして 瑞牆山と繋いでいるので、 この大弛峠−甲武信ヶ岳間だけが未踏の山域として残っているのである。

従って、いつか歩きたいと思ってはいたものの、 行程が長く山中一泊は必要なため実行は半ば諦めていたのであった。
しかし、先日 大弛峠から 天狗岩に登ったことで、 大弛峠からの往復なら日帰りできるのではないかと思いつき、今回 実行することにしたものである。 今までは標高が 2,360mもある大弛峠からの登山スタートは “良しとせず” の心境であったのだが、 年齢を考えると、少し柔軟に考えても良いと思えるようになってきた次第である。
なお、地図のコースタイムでは往復 11時間40分、これならば何とかなりそうであるが、難関は復路の国師のタルから国師ヶ岳への登り返しで、 疲れてきている終盤に 460m超の高低差を克服しなければならないのが少々気に懸かるところである。

9月13日(水)、2時50分に横浜の自宅を出発する。 前日が雨だったためか、空には雲が多いものの、当該 山域は晴れの予報である。
いつも通り横浜ICから東名高速道下り線に入り、圏央道、中央自動車道と進んで、勝沼ICで高速を下りる。
その後も通り慣れた道を進んで国道140号線に入り、西沢渓谷方面へと進む。途中、牧丘トンネルを抜けた先で左折して県道219号線に入れば、 後は大弛峠までほぼ道なりである。
まだ暗い中、ブドウ畑が多く見られる村落を抜けて山へと入っていくと、杣口浄水場の横を過ぎたところで 1台の車と擦れ違う。
その時は、通勤の車なのか、まだ 5時前というのに大変だなあと思ったのだが、この擦れ違いには訳があったのである。

クネクネとした山道を進み、この道が琴川ダムへの道であることを示す 「こ」、「と」、「か」・・・ (間隔はかなり空いている) と書かれた標識を順調に通過していくと、 突然目の前に道路を横切っている倒木が現れる。
まさかと思って車を止め、倒木に近寄ってみると、右の法面にある木が根の部分を法面に残したまま倒れており、木の上部は左のガードレールに載っていて、 見事に ? 高さ 1m程のバリケードができあがっているのである。
木の直径は 20センチ近くあり、押してもビクともしない。これではこの先に進むのは無理であり、後からやって来た 2台の車に状況を説明した後、 やむなく来た道を戻ることにする。
成る程、先程 擦れ違った車はこのことが理由で戻ってきたものであると納得する。

これで本日の山行計画はおじゃんであるが、 高速代を払ってここまで来たのだからこのまま引き返す訳には行かず、どこの山を代替にするかと考えながら山道を下る。
一方、あの状態をそのままにしておくのもまずいと思い、市民の義務をどうやって果たすべきか ということも考えていたところ、 ふと西沢渓谷に向かう途中、三富に駐在所があったことを思い出す。
そこで、登る山を 甲武信ヶ岳か雁坂嶺・破風山にすることにして国道140号線まで戻り、三富の駐在所に車を止め、 そこから日下警察署に電話を入れる。これで一安心。
その後、西沢渓谷へと向かい、道の駅みとみに車を駐めたのは 5時25分であった。


車内で朝食を食べながらこの後のことを考え、雁坂峠から 雁坂嶺、破風山に登り、 その後 元気があれば 甲武信ヶ岳まで登ることにする。

ただ、このルートは過去 2回歩いており、しかも雁坂峠までの行程は 今年の 3月に引き続いてのことになるので、 あまり気乗りがせず、モチベーションが低いままに 5時34分に出発する。

振り向けば、木賊山から 鶏冠山にかけての稜線に朝日が当たり始めており、 本日は予報通り快晴のようである。
こうなると本来の計画を実行できなかったことの悔しさが増してくる。

3月の 水晶山・古礼山の時と同じく、 国道140号線を少し戻り、途中から釣り場の方へと進む。
釣り場の横、コンクリートの坂道を登っていくと、『 → 雁坂峠登山道入口 』 と書かれた立派な標識と案内図が現れ、 道はそこから山道に入る。

まだ暗い樹林の中を一登りすればすぐに林道に飛び出すので、 道を左にとって国道140号線の鶏冠山大橋の下を潜る。
すぐに飯場跡が見えてくるが、その手前に新しい工事用の現場事務所が立っている。鶏冠山大橋の耐震補強工事を行っているようだ。

林道を進み、5時56分に雁坂トンネル手前にある駐車場の横を通過する (写真)

それにしても、この傾斜のある林道歩きに息が上がる。
士気が下がっていることもあるのだろうが、それにも増して身体が怠く感じられる。
1週間前に登った 小太郎山の疲れが残っている訳でもなかろうが、 とにかく身体が重く、もし本日の計画がそのまま実行されていたら、途中で引き返すことになったかもしれないという状況である。

それでも何とか林道を歩き、 沓切沢橋を渡って、6時27分に山への取り付き口に到着する。

やはり体調は芳しくなく、この時点で、 どこで折り合いを付けて戻ることにしようかと考えるまでに至る。

山に取り付きジグザグに登る。
この辺は山の陰になるので、陽が当たらず、まだ薄暗い感じである。


写真は沓切沢橋から見た山への取り付き口。
倒木の右奥に取り付き口があり、ピンクのテープが見えている。

6ヶ月前の記憶通りの道を進む。
異なっているのは足下に雪がないことだけで、この道は良く踏まれていて歩き易い。

さらには途中から道はほぼ平らになるので怠い身体には大変ありがたい。

前回はその飛沫で周囲が凍っているために通過がかなり危うい状態であった沢を横切り (写真) さらに進んで行くと、やがて左下方の久渡沢がいくつかの滝によって徐々に高さを上げて、 登山道との高低差が縮まってくる。

そして、右からの沢を横切ると、 道は久渡沢の河原に入る。
時刻は 6時54分。

2分程 久渡沢の左岸を進んだ後、丸木橋を渡って右岸へと渡る。
すぐに道は斜面に取り付くことになり、その斜面を横切るように進む。

この頃には、雁坂峠まで登れば一応メンツが立つので雁坂峠までにしよう と考えるまでになっており、ただ惰性で足を進める。



雁坂嶺・破風山 登山データ







登山日:2017.9.13 天候 : 曇り時々晴れ単独行 日帰り
登山路 : 道の駅みとみ−雁坂峠登山道入口−雁坂トンネル駐車場横−沓切沢橋− 峠沢出合−井戸ノ沢−雁坂峠−雁坂嶺−東破風山−西破風山−破風山避難小屋−鶏冠山林道(東線)−ねとりインフォメーション−道の駅みとみ
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT−(中央自動車道)− 勝沼IC−(国道20号線)−柏尾−(県道38号線・34号線)−等々力−(国道411号線)−西広門田橋南−(一般道・県道34号線)−仲沢ガード南− (県道38号線)−新隼橋北−(国道140号線)−牧丘トンネル手前−誉農園−(県道219号線)−【 倒木のため引き返す】−(県道219号線)− 誉農園−牧丘トンネル手前−(国道140号線)−三富駐在所−(国道140号線)−道の駅みとみ (車にて)
交通復路 : 道の駅みとみ−(国道140号線)−牧丘町成沢−(県道213号線)− 塩山藤木−(フルーツライン)−塩山上粟生野−(国道411号線)−等々力−(県道34号線・県道38号線)−柏尾−(国道20号線)− 相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂− (国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間− 鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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