雁坂嶺・破風山 ( 雁坂嶺:2,289.4m、東破風山:2,260m、西破風山:2,317.8m) 2017.9.13 登山



【PHOTO & 記録 雁坂嶺・破風山 9】

ササ原に足を踏み入れる。

テープは 2つのルートがあるようで、最初は左手のルートを進んでしまったものの、 あまりにも足下が良く踏まれている感があり、さらにはテープの中に古いものも混ざっているので、これは水場へ通じるルートと判断し、 右手の斜面上にあるテープの方へと移る。
ヤマレコに、上側 (右手) のテープを辿れば良いとあったとことを思い出したためである。

しかし、こちらはササが煩い。
足下 2〜30センチ程のササ原の中、斜面を横切って進むのだが、あまり踏まれていないことで足下が平らではないため、 歩行バランスが悪く谷側の足 (左足) が滑りやすい。
さらにはササの下に枯れ枝などが隠れていて、足を取られることも多い。

バランスに気をつけながらササ原を下って行く。
踏み跡は薄く、あまり人が通っていないことが分かるが、ありがたいことにテープの方は短い間隔でつけられているので、迷うことはない。

静かな樹林帯の中、クマでも現れるのではないかとビクビクしながらテープを忠実に追っていく。

ササに悩まされながら下って行くと、 急にササの密度が低くなり、ササの中に道らしきモノが現れる。
ホッとするが、逆にそのことが、突然 『 水場 』 ということになりはしないかとの心配をもたらす。

しかし、手元の地図 (避難小屋の記載はある) には、 小屋から水場まで 20分とあったので、20分を過ぎても水場に至っていないことから、 どうやらこのテープを辿っていけば間違いないようである。

短い間隔でつけられているテープを追っていくと、 突然左手上方からのテープの流れと合流する。
傍らの木には赤ペンキで左上方への矢印も書かれている。
もしかしたら、水場からの道なのかもしれない。

ピンクテープを追うのを楽しみながら下って行くと、道はやがて支尾根に入り、 足下の道もかなり明瞭になってくる。

右下には川の流れがあるようで、一時、樹林越しに滝のようなものがチラリと見えたが、 これが地図上にある幻の滝なのかもしれないなどと思いながら下る。

いつの間にか足下のササは見えなくなり、 シャクナゲが多く目立つ様になって、ところどころにシャクナゲのトンネルが現れる。

そのシャクナゲが途切れた所から左手下方に林道が見えたが、まだそこまでかなりの高低差がある。

また、 黒金山も見えるようになり、 確実に西沢渓谷方面へと進んでいることが分かりホッとする。

やがて道は崖の縁に飛び出す。
崖の下は広場のようになっているので (写真)、どうやら 鶏冠山林道 (東線) の終点のようである。

これで一安心である。



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