ここからの下りは、露出した岩の上を進むのだが、 一方で登山道の周囲はコメツガ、クロベ、ハイマツ、シャクナゲといった背の低い植物がビッシリと覆われていて、 遠くから見たら草地の斜面を下っている様に見える面白い場所である。 ということは展望も素晴らしい訳で、高度感ある下りにワクワクする場所でもある。 | |
滑らないように慎重に岩の上を伝って下る。 木賊山を見れば、先程よりもガスが流れて、頂上部分を除いた山容が見えてきているが、 一方で長く続く尾根の登りが待っていることがよく分かり、ますます木賊山を回避したくなる。 |
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気持ちの良い斜面もやがて終わりとなり、道は樹林帯を下る。 富士山の方も 今や雲が頂上の真下まで上がってきており、頂上の一部が少しだけ見える程度である。 | |
周囲にササ原が目立つようになると、
立ち枯れが現れ、そこを過ぎて少し下れば破風山避難小屋の前に飛び出す。時刻は 11時58分。 なお、『 奥秩父案内図 』 では 西破風山からこの避難小屋まで 30分とあり、 この下りだけはそのコースタイム通りであった。 |
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休憩しながら周囲を見回すと、
南に下るササ原の斜面にピンクテープが点々とつけられているのが見える。 ただ、水場もほぼ同じ方向にあるはずなので、水場への道標かもしれず、 そこは用心せねばならない。 | |
12時4分に小屋を出発する。 左手を振り仰げば、 西破風山が高い。 |
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