雁坂嶺・破風山 ( 雁坂嶺:2,289.4m、東破風山:2,260m、西破風山:2,317.8m) 2017.9.13 登山



【PHOTO & 記録 雁坂嶺・破風山 2】

やがて、道の両側に紫の花が咲くトリカブトの群落が現れる。

トリカブトは有毒であるが、その花は美しく、その名の通り兜を被っているようである。
さらに兜の下方は嘴のように飛び出していてやや黄色く、その姿はペンギンを彷彿とさせる。

あまり花には興味がないが、今回はこのトリカブトの姿に癒やされ、少し元気をもらう。

ほぼ平らに近い道を進んでいくと、 やがて井戸ノ沢を横切ったところから暫く登りが続くようになる (写真)

やはり、本日の身体には登りが辛い。
おまけにこの先の状況もよく分かっているため、これからの行程にある登りが思い浮かんでため息が出る始末、やはり本日は調子が最悪である。

道は沢から離れて高度を上げていく。
この頃になると、周囲に陽が当たり始めるが、意外と空に雲が多い。

足下にササが多く見られるようになると、 やがて道は斜面をジグザグに登るようになる。

少し登れば 富士山が見えてくるが、 期待に反し、富士山はその左半分が雲に隠れてしまっている。
そして、富士山の右手に見える 毛無山付近には全く雲が無いものの、 さらに右側手前の 黒金山方面には雲がかかっている。

これでさらにテンションが下がり、本日は雁坂峠までとすると再度 心に決めて登り続ける。

ここからは何回か 富士山が見えるようになるが、 見る度に 富士山にかかる雲は変化しているので、どうやら 富士山本体が雲に巻き込まれているのでは無く、その手前側に雲が湧き上がっているということが分かる。

ということは、うまくすれば 富士山が良く見えるようになる可能性もある訳で、確かに、途中で 富士山の頂上部分をしっかりと見ることができたのだった(写真)

この 富士山頂上が見えた所で少し休憩する。
余程 水分が不足していたのであろう、500mlのビタミンウォーターを一気飲みしてしまう。

その後、道は斜面を横切って進むようになるが、 冬場に比べて足下のササがかなり煩くなっている。
前方を見れば、 水晶山と思しき高みが見えている。

道はやがて、左手のササ原の斜面をジグザグに登るようになる。
息を切らせ、喘ぎつつ登る。もうすぐ雁坂峠と分かってはいるものの、足がなかなか進まない。

斜面の途中で振り返れば、 富士山はスッカリ雲に隠れてしまっており、 黒金山国師ヶ岳、北奥千丈岳にも雲が多く絡んで その頂上を十分に確認することができない。

写真のピラミッド型の山は黒金山。
国師ヶ岳、北奥千丈岳は黒金山の右側であるが、写真の様に頂上付近を雲が覆っている。



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