そして、 黒金山の左手には 甲武信ヶ岳、 木賊山が大きく見えている。 目的地がかなり近づいてきていることがよく分かる一方、 まだまだ高さを稼がねばならないことも明白で、少しため息が出る。 | |
道は再びシラビソの樹林帯に入り、 緩やかに下って行ったかと思うと、すぐに登りに入る。 先程の富士見と水師の間のように、一旦大きく下ることがないようなのでホッとする。 |
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やがて、千曲川源流、そして毛木平へと至る道との分岐点に到着する。 過去に 毛木平から 甲武信ヶ岳に登っているため、 ここからは一度通った道となり、ついに未踏区間はここで終わりということになる。 感慨深いと言いたいところであるが、先にも述べたように
国師ヶ岳からここまでの道は、
少し期待外れ。 | |
この分岐からの道は、 途中に平らな踊り場をいくつも挟みながら高度を上げていく。 加えて、登山者の数が俄然 多くなってくる。 |
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甲武信ヶ岳から
西に派生する尾根の北側を進んでいた道は、やがて尾根上に登り着き、前方 樹林越しに木賊山、
甲武信ヶ岳が見えるようになる。 写真は木賊山。 | |
息を切らせつつ登り続けていくと、 やがてシャクナゲの中を通り抜けたところで、ついに 甲武信ヶ岳の西側斜面下に飛び出す。 見上げれば、嬉しいことに 甲武信ヶ岳の後方には青空が広がっている。 |
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