青森県八戸市にある「萬榮堂」が製造している、1921年に販売を開始した伝統ある八戸市のお土産菓子の、こし餡を黒砂糖を使用した皮で包み焼き上げ、落雁粉のそぼろをまぶした八戸銘菓「鶴子まんじゅう」(饅頭)(黒糖)(落雁粉)

2016(平成28)年12月6日

 今回は、青森県八戸市にある「萬榮堂」が製造している、1921年に販売を開始した伝統ある八戸市のお土産菓子の、こし餡を黒砂糖を使用した皮で包み焼き上げ、落雁粉のそぼろをまぶした八戸銘菓「鶴子まんじゅう」をご紹介します。

 「鶴子まんじゅう」は、正式には「八幡鶴子まんじゅう」というようです。

 製造者の「萬榮堂」が、南部一ノ宮の歴史をもつ櫛引八幡宮の西参道に位置することから「八幡」の字が頭についたようです。

 「鶴子まんじゅう」の中のこし餡は、下記の「志ほせ饅頭(塩瀬饅頭)」のこし餡より更に水分が少なくほとんど乾燥したような独特のこし餡になっています。

 「鶴子まんじゅう」の原材料は、青森県南地方産の小麦粉、黒砂糖、生餡(小豆)、砂糖、米粉(国産)、水飴、膨張剤となっています。

 「鶴子まんじゅう」は、焼き菓子なので焼きたてはやや固めの歯触りですが、少しすると水飴などの糖分がしっとり出てきて生地となじみ本来のしっとりとした味になるようです。

 「鶴子まんじゅう」は、小判形のまんじゅうですが、周り一面に真っ白な落雁粉がたっぷりとそぼろ状にまぶされています。

 従って、食べるときは落雁粉が下に落ちるのに注意しながら食べる必要があります。

 香ばしい香りと黒砂糖の風味がする穏やかで上品な甘さに、落雁粉のそぼろの風味が加味されたしっとり柔らかいビスケットのような食感の美味しいまんじゅうです。

 

 なお、「落雁粉」は、糯米(もちごめ)を熱や火を通して糊化(アルファー化)した粉で落雁菓子に用いられます。

 

 「鶴子まんじゅう」は、1998年の第23回全国菓子大博覧会において内閣総理大臣賞を受賞したとのことです。

 

 「鶴子まんじゅう」は、8個入り1箱1200円です。

 購入した場所は、JR八戸駅に直結した「ユートリー」(電話番号0178ー70ー1111)です。

 製造者は、「萬榮堂」(電話番号0178ー27ー3017)です。

 

 なお、「饅頭(まんじゅう)」及び「小豆餡」に関しては、

2016(平成28)年12月5日日本三大饅頭の1つ、東京都中央区明石町にある「塩瀬総本家」の初代林浄因が1349(貞和5)年に中国より来日して日本で最初に饅頭を製して以来660年以上連綿と製造されている、大和芋を練り込んだ皮で極上の小豆餡を包んだ薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)の「志ほせ饅頭(塩瀬饅頭)」

でご紹介しています。

 

 また、「黒糖(黒砂糖)」に関しては、

2016(平成28)年10月24日長野県小布施町にある「桜井甘精堂」が経営する「カフェ茶蔵(さくら)」の、「桜井甘精堂」自慢の優しい甘さの和栗餡(くりあん)を、黒糖の皮で包み油でカリッと揚げたカリカリの食感で優しい甘さの栗餡と黒糖の甘さの皮のバランスがとれた栗餡のしっとりした甘さがうれしい「くりあげまんじゅう」(饅頭)

でご紹介しています。

 

 そして、「落雁」に関しては、

2016(平成28)年4月11日山形県長井市にある長井風土菓処「白山堂芳賀(はくさんどうはが)」の、長井の地名にちなんだ、讃岐和三宝糖の落雁干菓子「白うさぎ」

でご紹介しています。

 

 因(ちな)みに、「落雁粉」と同じに糯米(もとごめ)を熱や火を通して糊化(アルファー化)した米粉の「上南粉」や「寒梅粉」に関しては、

2015(平成27)年10月25日岡山県岡山市の「源吉兆庵(みなもときっちょうあん)」の、白桃を贅沢(ぜいたく)に使用した白桃餡(はくとうあん)を柔らかな求肥餅(ぎゅうひもち)で包み込み、上南粉(じょうなんこ)をまぶした、白桃の上品な香りと風味が楽しめる和菓子の逸品「白桃餅」(大福餅)と、

2015(平成27)年3月18日新潟県長岡市の「米百俵本舗」の、幕末の長岡藩の英傑河井継之助の親戚である大参事小林虎三郎がなした「米百俵」の故事に因(ちな)んだ、新潟県産の糯米(もちごめ)で作った寒梅粉(みじん粉)と和三盆糖の落雁(らくがん)菓子「米百俵」と、

2015(平成27)年2月9日島根県松江市の「彩雲堂」の、求肥餅(ぎゅうひもち)に薄緑色の寒梅粉を一面に塗布した松江の代表銘菓(茶菓子)「若草(わかくさ)」

でご紹介しています。

 

 そして、「青森県」及び「八戸市」に関しては、

2014(平成26)年11月13日青森県弘前市の「ラグノオ」の青森県のお土産お菓子売上げランキング1位の「パティシエのりんごスティック」と、

2014(平成26)年10月2日青森県産りんごの密閉搾(みっぺいしぼ)りの「青森りんごストレート100%ジュース」と、

2014(平成26)年9月3日青森県青森市の「カネセ高橋かまぼこ店」の列車内で食べるのに便利な「切れてるすり身揚げ」(さつま揚げ)の「八戸のイカ」と「青森の帆立(ほたて)」と、

2014(平成26)年5月30日青森県弘前(ひろさき)の「木村秋則さんの自然農法栽培の奇跡のりんごかりんとう」と、

2014(平成26)年3月21日JR東日本「新青森駅」の「カフェ・ド・ツガル」の「グランクラスセット」(チキンカツバーガー)と、

2012(平成24)年6月1日青森県藤崎町の「しそ巻きりんご」と、

2012(平成24)年6月1日青森県つがる市のラ・ポンム柏の「りんごドーナツ」と、

2012(平成24)年5月31日青森県八戸市の青森吟撰チーズタルトケーキ「琥珀(こはく)」と、

2012(平成24)年5月31日青森市のりんご「紅玉」の菓子「薄紅(うすくれない)」と、

2012(平成24)年2月23日青森県の八戸の有名なチーズケーキ「朝の八甲田」と、

2012(平成24)年2月21日青森県の八戸の「いか墨(すみ)カスター」と、

2011(平成23)年9月20日青森県の八戸のイカスミ焼酎と、

2011(平成23)年6月7日青森県の八戸ラーメンと、

2011(平成23)年6月7日青森県の八戸のイチゴ煮と、

2011(平成23)年1月4日青森県十和田市の十和田バラ焼き

でご紹介しています。


  • 前のページへ戻る