天祖山、酉谷山、天目山 ( 天祖山:1,723.3m、酉谷山:1,718.3m、天目山:1,576.0m ) 2018.5.11 登山



【PHOTO & 記録 天祖山、酉谷山、天目山 1】

ゴールデンウィーク中は混雑を恐れて山行を控えていたところ、 ゴールデンウィークが終了すると今度は天候の方があまり芳しくなく、山に行けない状況が続く。
暫くの間ジリジリとしていたが、漸く 11日にチャンスが巡ってきたので、ここぞとばかりに以前から狙っていた奥多摩の 天祖山 (てんそさん) に登ることにする。
今年に入ってから奥多摩の山を中心に登っているものの、暑くなってくると 1,700m程の山では身体的に厳しいため、 そろそろ奥多摩の山に区切りをつけようとの目論見である。

とは言っても、奥多摩も奥が深く、そう簡単に区切りはつけられないのであるが、これまで 大岳山 + 御岳山三頭山 (みとうさん)御前山川苔山 (かわのりやま) + 本仁田山 (ほにたやま)鷹ノ巣山 + 六ツ石山と登っているので、 後は 芋木ノドッケ (芋ノ木ドッケ)、天祖山、酉谷山 (とりだにやま)、 天目山 (三ツドッケ)、蕎麦粒山といった山を登ればある程度格好がつくと考え、 今回は思い切って、そのうちの天祖山、酉谷山、天目山を一気に片付けることにしたものである。
ただ、地図上のコースタイムが 11時間25分となっているので、途中で体力的に無理と思ったら、タワ尾根を下るつもりである。

5月11日(金)、朝の 4時半に自宅を出発する。
いつも通りのルートを進んで古里駅前の丁字路にて青梅街道 (国道411号線) に入り、 その後、奥多摩駅入口のすぐ先にある信号 (日原街道入口) を右折して日原街道 (都道204号線) に入る。
この道を自分の車で通るのは、今は通行禁止となっている大ダワ林道経由にて 雲取山に登った時以来 21年ぶりである。
日原川沿いに進み、時々現れる狭隘区間に気を遣いながら徐々に高度を上げていくとやがて日原で、集落入口付近にある東日原駐車場に車を駐める。 時刻は 6時11分。
平日にも拘わらずキャパ 20台ほどの駐車場には既に 4台の車が駐まっている。


車内で朝食をとり、身支度を整えて 6時19分に出発。

駐車場のフェンス越しに西側を見れば、稲村岩とともに 鷹ノ巣山へと続く尾根が見えている (写真)
その山肌は 1ヶ月前の 鷹ノ巣山登山の時とは違って緑一色であり、 その後方には雲一つ無い青空が広がっていてテンションが上がる。

駐車料金 500円也をポストに入れ、車道をさらに先へと進む。
すぐに右手に天目山・酉谷山へと続く道が現れるが、順調にいけば本日はここに下山してくる予定である。

稲村岩は写真 右から 1/4程の所にあるが、後方の山に紛れ気味である。

すぐに東日原バス停前に至るので、そこのトイレをお借りした後、さらに車道を先へと進む。

用意してきた登山届を日原駐在所の中にある登山ポストに入れ、続いて先日の 鷹ノ巣山登山の時と同じく 『 万寿の水 』 にてノドを潤す。
水は相変わらずやや温いものの、まろやかである。

6時31分、鷹ノ巣山方面登山口を左にやり過ごす。
前方には稲村岩がよく見えているが、1ヶ月前の茶色と灰色のややくすんだ感じに比べて今は緑濃く、存在感がかなり増してきている。

車道を進む。
道の周囲に人家が途絶えると、右側は垂直なコンクリート壁や石垣、左は谷となっている道が続く。

鍾乳洞バス停を過ぎるとすぐに小川谷橋で、橋を渡った先で道が二手に分かれる。 まっすぐ進んで右にカーブして行けば日原鍾乳洞、目差す天祖山へは左に折れて林道日原線に入る。時刻は 6時42分。

林道に入っても暫くは舗装道が続くが、伊勢橋にて日原川の右岸に渡ると完全な砂利道に変わる。
石灰石の採掘場を過ぎ、さらに進んで行くと、前方樹林越しに三角形の山が見えてくる。恐らくあれが目差す天祖山であろう。

やがて、 2台の車が駐まっている場所にて 孫惣谷 (まぐそだに) 林道を右に分け、その先で八丁橋を渡る。

すぐに前方にゲートが見えてくるが、ゲート前には車が数台駐まっており、 さらにはその手前、道路右側に天祖山の登山口が見えている。
時刻は 7時9分。

斜面を斜めに登って山に取り付く。
少しジグザグに登ると、噂の石積みの道が現れ始め、さらに少し先にて九十九折りの石積みの道が続くようになってグングン高度を上げていく。

この道はなかなか見事で、やや狭い小さな沢型地形の急斜面の中を石積みの道がジグザグに上へと延びている様は芸術的でさえあり、 その労力にも思いが及んで感動すら覚える程である。

この天祖山頂上には天祖神社があるが、その信者 (天学教) の方々が道を整備されたのだとすれば、 そのパワーに脱帽である。
とその時は思ったが、その後、水源林巡視路にも石積みが施されていたので、自治体が整備したのかもしれない。

美しく見えるこの道も実際に登ってみるとやはりしんどい。
しかし、新緑が眩しい中、初めての道ということもあり、高揚感の方が先に立って楽しく登っていくことができる。

石積みの道が終わると暫く岩場を登る。
傍らにはお助けロープもあるがあまり必要性は感じない。
ただ、この山では転落事故も起きているので油断は禁物であり、また、道幅が狭い所があるので慎重に進む。

岩場を抜け、やがて大きな岩壁の下を進んで行くと、 また少し先で斜面を九十九折りに登る石積みの道が現れる。



天祖山、酉谷山、天目山 登山データ







登山日:2018.5.11 天候 : 快晴後晴れ単独行 日帰り
登山路 : 東日原駐車場−日原鍾乳洞・林道日原線分岐−八丁橋−天祖山登山口− 天祖山雨量局−大日大神−唐松平−会所−天祖山(天祖神社)−ナギ谷ノ頭−梯子坂ノクビレ−板小屋ノ頭(アララギ沢ノ頭)−水松山−タワ尾根分岐− 行福ノタオ−酉谷山−酉谷峠−七跳尾根分岐−ハナド岩−天目山分岐−天目山(三ツドッケ)−一杯水避難小屋−東京都水道局日原第二配水所− 酉谷山・蕎麦粒山・天目山登山口−日原簡易郵便局−東日原駐車場
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−日の出IC−(都道184号線)− かやくぼ−(都道31号線)−坂本−(都道251号線)−梅ヶ谷峠入口−(都道45号線)−古里駅前−(国道411号線)−日原街道入口−(都道204号線)−東日原駐車場 (車にて)
交通復路 : 東日原駐車場−(都道204号線)−日原街道入口−(国道411号線)−古里駅前−(都道45号線)− 梅ヶ谷峠入口−(都道251号線)−坂本−(都道31号線)−かやくぼ−(都道184号線)−日の出IC−(圏央道)−相模原愛川IC−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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