そして、最後は草地を登っていけば、 今度こそ二等三角点のある酉谷山の頂上であった。時刻は 13時46分。 古いガイドブック (1998年版) では、 ここの頂上を 『 展望もなく平凡 』 と記しているが、人の手が入れられたのであろうか、 今は南側が開けていて素晴らしい展望を得ることができる。 | |
まずは、少し霞み気味ではあるものの 富士山が見え、 その手前を走る石尾根もよく見えて、樹林越しに 雲取山も見ることができる。 写真において、富士山の左手前にある山は石尾根の高丸山。 |
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そして、石尾根を眺めると、 鷹ノ巣山 (写真) はほぼ真南に見えており、この酉谷山とあまり高さが変わらないこともあって、お互いに張り合っているかのようである。 なお、写真において、鷹ノ巣山の手前に見えている山は、 タワ尾根上にあるウトウノ頭である。 また、石尾根が大きく左に下る付近の後方には
御前山が少し見え、そのさらに左方には
大岳山 (下の写真 右側) も見えている。 | |
なお、頂上には先客が 1人おられたが、その方は先程 水松山の先で正規の道から現れて小生の前を進んで行かれた方であった。 聞けば、これから天目山に登った後、ヨコスズ尾根を下るとのこと。 地図ではここからヨコスズ尾根経由で東日原まで 4時間35分かかることになっており、
途中で休憩を入れれば、東日原に着くのは 19時近くになってしまう。 |
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その方が出発した後も迷い続け、 結局、長沢背稜はアップダウンの少ない道が続くこと、ヨコスズ尾根は道が明瞭と聞いたこと、そして日がかなり長くなってきていることなどを考慮して、 最初の目論見通りヨコスズ尾根を下ることにする。 14時3分、下山開始。 緩やかに下ってから小さな高みを越えた後、道は緩やかな細い尾根を下っていく (写真)。 | |
道は途中で右に下って尾根を離れるが、
下る先に酉谷避難小屋が見えている。 時間的余裕があまりないことから、酉谷避難小屋には立ち寄らずに、 そのまま縦走路を左に進む。 なお、この合流点を酉谷峠と呼ぶらしい。 |
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