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■雪国■
康成作品で、はじめてちゃんと読んでみようと思った作品。
でも途中で気持ち悪くなって最後まで読めなかった作品。
以来、康成作品は読めない!と思った作品。
わかる人には、きっとわかってもらえると思うのですが、結構最初の方の場面でクラクラきてしまい、読めませんでした。ものすごいエロスを見てしまった気がして。
で、『雪国』に限って言わせて頂くと、「ガロ」系というか、つげ義春さんっぽい感じが、しませんか。その頃迂闊にも(って失礼ですね)つげ義春さんの作品を読んでしまい、あまりのショックに眠れないし食べれないし、気持ち悪くて仕方ない状態が続いてしまったことが、あったのですが、それと同じ症状が、『雪国』読んで現れてしまいました。葉子や駒子の描写は凄い!なんて言ったって足りないくらい、ほんと凄くて、ガッと涙が出たりする場面もあったりしたのですが。わかった!島村が嫌いなんだ。島村が大っ嫌い!気持ち悪!小太り!気持ち悪!!ふぅ。取り乱してしまいました。男の人は、なんとも思わないのでせうか。やっぱ脳みそが違っちゃってるんだか、なんなんだか。
「ガロ」系と、括ってしまってよいのかしら、映画の「無能の人」、あと「119」も気持ち悪くて泣きました。竹中直人さんが嫌いなわけじゃ全然ないのですが。「東京日和」(映画の方です)はギリギリで好きなんですけど(でもほんとギリギリ。限界アイラブユー)、アラーキーさんのお写真も見れません(でも荒木陽子さんの「愛情生活」実は持ってたりするんですけど。えへ。表紙のお写真大好きです)。
でで、竹中直人さんが「東京日和」が公開されている時のインタビューで、中山美穂さん主演で「雪国」を撮りたいと仰っていて、ものすごく納得。めっちゃ見てみたい!けど、ちとコワイ。でもやっぱ見てみたいなぁ。
あと、会田誠さんの「あぜ道」という作品を拝見したときも、『雪国』「無能の人」等々と同じ症状が現れました。気持ち悪くなって泣いたし吐いたし。毛穴まで見てやるぞ、というか、未来永劫貴様の毛穴まで俺様のもんだぜ、というか、毛穴まで俺色に染めてやる、というか、毛穴にまで入れてやる、というか(深く追究しないで下さーい)。考えすぎなんですけど。それにこうやって考えてる方がよっぽどいかがわしいですけど。えへ。しばらくは毛穴をさらす髪型(分け目をつける、という意味です)ができませんでした。臆することなく毛穴をさらしている女子中学生を見ると、なんだかどんよりした気分になったりして。(「あぜ道」は、中学生と思しきセーラー服を着た女の子が後ろ背に立っていて、おさげにしている分け目の筋が、田んぼのあぜ道とつながっている、絵画です。うまく説明できなくて恐縮なんですが。母は「のどかで良い絵じゃない」と申しておりました。一見とっても牧歌的な絵です。道徳の教科書の表紙にでもなりそうな。その一見牧歌的っていうのがまた、ねぇ。こんなことまで書いていいかわかりませんが、新潟の事件を聞いた時、真っ先に「あぜ道」の女の子が浮かんでしまいました。なんて、すごい敵対心バリバリですね。失礼です。ゴメンナサイ)
話がずれた!
康成作品が大好きになって、いろいろ読むようになってからも、『雪国』は、読み返したくてもなかなかできずにいます。実は触るのもためらわれるほどだったりするのですが。『雪国』をちゃんと読めるようになれればきっと、「ガロ」も平気で立ち読みできるようになれるかな、と思いつつ。でもまだ、無理。
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