これも亜月さん発句の百韻でした。亜月さんも発句に慣れてきたようです。
自由連句百韻「サクラサク」の巻 | |
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2006年2月1日首2006年3月9日尾 | |
初オ | 001>「サクラサク」通知の他はまだ二月 亜月 002> 入学金を工面する父母 素人 003>老眼で給与明細霞みゐて 兼坊 004> 二度の勤めで年金削られ 亜月 005>議事堂を染めて夕陽の沈み行く 素人 006> 今日も新たな不祥事があり 兼坊 007>拘置所も畳替えするホリエモン 亜月 008> 女房の方はどうなるのだろ 素人 |
初ウ | 009>総裁になるか官房長官は 兼坊 010> 血統で走るダービーの馬 亜月 011>骨折で諦めざるを得ぬレース 素人 012> 復活ヒンギスなお強くなり 兼坊 013>188量よりやっぱり質なのね 亜月 014> そうはいってもおまけは嬉し 素人 015>天下り禁止の世論正しいが 兼坊 016> 正しいってことは守らないってことよ 亜月 017>その上に開き直りもお見事で 素人 018> 若さの代わり得た物もある 兼坊 019>人生の悲哀と辛苦世の無常 亜月 020> レミゼラブルの銀の燭台 素人 021>教科書の感動授業で失われ 兼坊 022> どうせ聞いちゃあいない悪ガキ 亜月 |
二オ | 023>嘘じゃない親は無くても子は育つ 素人 024> それでシングルマザーが増える 兼坊 025>いますこし待てば年金半分こ 亜月 026> 少ない額がさらに少なく 素人 027>負け組と言うならば言え北海道 兼坊 028> 雪の量でもちょっと負けてる 亜月 029>都へと一寸法師は舟をこぐ 素人 030> おらの田舎は何にもねえぞ 兼坊 031>真っ直ぐに弾丸道路貫通し 亜月 032> 水平線に陽が昇り来る 素人 033>島影も新大陸もまだ見えぬ 兼坊 034> おっフライデーが追いかけられてる 亜月 035>ニンガツは逃げるようにと去ってゆく 素人 036> ラストスパートした方が勝ち 兼坊 |
二ウ | 037>やろうにもやれぬこの身をなんとしょう 亜月 038> 先立つものが無いを理由に 素人 039>春休み旅行をねだる子よゴメン 兼坊 040> とうちゃん手術で病院ホテル 亜月 041>おすすめのシェフにおまかせ春メニュー 素人 042> 高級食材すべて苦手で 亜月 043>持て余す白金マダムの暇と金 素人 044> 悪徳教祖に渡らねばよし 兼坊 045>持ち物は毒薬兵器と呆け者 亜月 046> 傘をお忘れなさらぬように 素人 047>快く暖まったる電車内 兼坊 048> またを広げて寝てる姉ちゃん 亜月 049>スケートのスタート姿勢さながらに 兼坊 050> 頭の中は三十六計 亜月 |
三オ | 051>追いかけろ逃げる場面はないのです 素人 052> 今日で連休終わりなのです 兼坊 053>そのうちに毎日日曜の日が来ます 亜月 054> 聖書によれば安息日とか 素人 055>コーランの文字が読めない仏教徒 兼坊 056> イラスト描けばこれまた叱られ 亜月 057>当分はおさまらなさそ腹の虫 素人 058> 手術の後はおなら連発 兼坊 059>くさい仲これで命もつなぎ止め 亜月 060> 退任まではよろめきながら 素人 061>天下り下った後のでかい面 兼坊 062> 下った後は水で流そう 亜月 063>薬局で下痢止め買ってみたけれど 素人 064> 実は私は便秘だったの 兼坊 |
三ウ | 065>肌荒れるむくみにきびと吹き出物 素人 065>妙齢の美人はトイレに行きません 亜月 066> クレオパトラも楊貴妃もです 素人 067>スケートは荒川ほどはうまくない 兼坊 068> 長身細身見栄え抜群 亜月 069>御詠歌を唄う遍路に潮の音 素人 070> 精進落としの刺身が浮かぶ 兼坊 071>キッチンの戸棚の上に座る猫 亜月 072> 恋に目覚めて夜這いの日々が 素人 073>昨日まで子どもと思っていた息子 兼坊 074> 膝を揃えて説教をされ 亜月 075>教会の庭に出揃うチューリップ 素人 076> ずらり並んで同じ顔して 亜月 077>訓辞聞く兵士直立不動にて 兼坊 078> もう観た?「男たちの大和」を 素人 |
名オ | 079>戦争の追体験は真っ平で 亜月 080> トルストイさんの過ごした書斎 素人 081>名作はトイレで生まれることもある 兼坊 081>アンナの家はほんの近くに 亜月 082> 脳を刺激す匂いの効果 素人 083>不細工なあいつどうしてもてるのか 兼坊 084> 世にも不思議な物語にて 亜月 085>英国のルイスキャロルは数学者 素人 086> ロールスロイスは高級自動車 兼坊 087>霊柩車色はグレーで改造車 亜月 088> 凝った棺もお好みしだい 素人 089>住民はお客様ですすぐやる課 兼坊 090> 便利いいけどお荷物で 亜月 091>おんぶして姥捨て山へ登る道 素人 092> 軽さに泣きて五十歩百歩 兼坊 |
名ウ | 093>春闘の季語復活か久々に 素人 094> やり方忘れ物見遊山に 亜月 095>職安に行く道桜咲き乱れ 兼坊 096> 求人票を手繰る白髪 素人 097>パソコンに向かう若者消え失せて 兼坊 098> 遂に芽を吹く我が花粉症 亜月 099>満開の花のトンネル行くマスク 素人 100> 毒ガスでないこれは霞だ 兼坊 |
於キョン太の連句道場本部 |