キョン太の連句道場
自由連句百韻「蝦夷梅雨」の巻


自由連句百韻「蝦夷梅雨」の巻
2003年7月10日首2003年10月29日尾
001>蝦夷梅雨は梅雨ではないか気象庁       兼坊
002> ひまわり仰ぐ空は蒼色           亜月
003>衛星の命を終えて今どこに          兼坊
004> モノリスに逢う究極の旅          亜月
005>出張が増えて疲れてグリーン車        兼坊
006> 言い訳よろしええ身分やな         亜月
007>天下り知識豊富な方なので          兼坊
008> どないかしてや今の政治を         啓行
初ウ
009>また一人捕まってまっせしゃあないなぁ    亜月
010> 少子化につき人いてまへん         兼坊
011>都会には新しいビル林立し          亜月
012> 田舎は立派な道路が走る          兼坊
013>お子様のローラーブレード練習場       亜月
014> 近頃不審な男出没             兼坊
015>へそくりのタンスの前をウロチョロと     亜月
016> ダンスのつもりらしき父さん        兼坊
017>昔から炭坑節も踊れへん           亜月
018> 歌ならちょっと自信はあるが        兼坊
019>ラッシュ時足の長さが邪魔になり       亜月
020> 嘘八百のメールばっかり          兼坊
021>かめへんわどうせこっちも出まかせや     亜月
022> 総裁選に出馬宣言             兼坊
二オ
023>知らなんだこの人国会議員やて        兼坊
024> 道理でちょっと下司な顔やわ        亜月
025>落ち着きのない目と思えば台風か       兼坊
026> 過ぎてびっくり空の青さよ         亜月
027>東京の人に余りに刺激的           兼坊
028> 何年ぶりかで積もるドカ雪         亜月
029>滑るなよ今年息子が受験生          兼坊
030> ローラーブレード上手いチビ助       亜月
031>何か一つ得意種目があればいい        兼坊
032> 天は荷物を与えてくれた          亜月
033>独身と言う名の重し取れたけど        兼坊
034> 動きはとれず尻に敷かれて         亜月
035>秋なのに夏の気圧のどっかりと        兼坊
036> 埋め合わせするやりくりの果て       亜月
二ウ
037>翌年の補強のための目処たたず         亜月
038> 目指せJ1掛け声ばかり          兼坊
039>改革はどちらにしても無理だけど       亜月
040> 野次を飛ばせる自由はほしい        兼坊
041>オールトラそら恐ろしい外野でも       亜月
042> 勝てぬと知れば客はがらがら        兼坊
043>パチンコは負けるものとは知りながら     亜月
044> リストラされて行く場所もなく       兼坊
045>弁当をベンチで食べる昼下がり        亜月
046> 炎暑におかず腐る心配           兼坊
047>共稼ぎ週末いつも買い出し日         亜月
048> 荷台の大きい車が欲しい          兼坊
049>この時代儲かりまっせ夜逃げ屋は       亜月
050> 金がないので払いは後で          兼坊
三オ
051>貧乏と言いつつブランド物集め        兼坊
052> カップラーメンボソボソと食う       亜月
053>売り物は体を張った評論家          兼坊
054> 5300人の一人に            亜月
055>インタビューたまたま彼は生き残り      兼坊
056> 実はなんにも覚えちゃいない        亜月
057>熱心にいつも教師の顔を見て         兼坊
058> 眠気覚ましに目を剥いている        亜月
059>まっちゃんと呼ばれるならばそれもよし    兼坊
060> 今宵の虎徹は血に飢えている        亜月
061>大五郎帰らぬちゃんを待っている       兼坊
062> さよなら三角仕事は四角          亜月
063>まあ一つ酒でも飲んで柔らかく        兼坊
064> 肴は湯豆腐頭も豆腐            亜月
三ウ
065>健康にいい日本食繁盛し           亜月
066> 世界は少子高齢化へと           兼坊
067>人類の滅亡の日まであと〇〇日        亜月
068> 固唾を呑んでゴキブリは待つ        兼坊
069>あの小屋はわて捕獲する罠やろな       亜月
070> 国土交通大臣の部屋            兼坊
071>納豆は糸を引くほど美味いんや        亜月
072> 匂い何とかしてくれへんか         兼坊
073>類焼を気にして泡を流し込み         亜月
074> 顔赤くなりろれつ回らず          兼坊
075>酒帯びも飲酒も罰金跳ね上がり        亜月
076> なお暴動は起きぬ日本           兼坊
077>始まった狐と狸の腕比べ           亜月
078> 化けるとなればせめて美人に        兼坊
名オ
079>年行けばシミも小皺も出るものよ       兼坊
080> 勲章などと自棄くそで言い         亜月
081>くれるもの何も拒まず特に金         兼坊
082> 初披露するビキニスタイル         呆人
082> 贋作紙幣の出来ばえを見よ         呆人
082> きんいろよまたと呼んどくなはれ      亜月
083>月曇る前線が来ているらしい         兼坊
084> 兵士は穴に隠れ空見る           亜月
085>大義なき戦争するのが恥ずかしく       兼坊
086> 逃げれば罪人行けば殺人          亜月
087>えっまさかとてもいい人だったのに      兼坊
088> せやから見る目ない言うたやろ       亜月
089>投票はするが鉛筆転がして          兼坊
090> 〇×式で正解七割             亜月
091>神童と俺も言われたことはある        兼坊
092> 二十霞んでただのおっちゃん        亜月
名ウ
093>老害と言われるほどの力無く         亜月
094> 餅の入らぬうどん食います         兼坊
095>正月の雑煮の備品に掃除機を         亜月
096> 消耗品とならぬ算段            兼坊
097>耐用を過ぎれば交換すればいい        亜月
098> 替えるわけにもいかぬ太陽         兼坊
099>花の雲透かして仰ぐ空霞む          亜月
100> 池にはお玉杓子群れゐて          兼坊
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