自由連句百韻「タイヤ交換」の巻
素人さんが登場したのはこの巻からだったでしょうか?
自由連句百韻「タイヤ交換」の巻 |
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2004年11月15日首2005年2月4日尾 |
001>暖冬やタイヤ交換早過ぎた 兼坊 002> 冬将軍がいずれ顔出し 亜月 003>晴れるかと思えば曇り雨も降り 兼坊 004> 予測出来ない私の運命 亜月 005>他人様を占うことは出来ますが 兼坊 006> 自分にまでは嘘はつけへん 亜月 007>すみ果てぬこの世にいかで月は澄む 兼坊 008> 住むに住めない水害の家 亜月 初ウ 009>親戚は言うはやさしく何とやら 亜月 010> 連帯保証人は断る 兼坊 011>判押して自己破産してこのざまや 亜月 012> 夜風冷たい季節到来 兼坊 013>年の瀬がそろりそろりと忍び寄る 亜月 014> ストーカーではないかお前は 兼坊 015>改札を何度も通るスニーカー 亜月 016> レアものなれば目に焼き付いて 兼坊 017>ド田舎にモデルのような娘が帰り 亜月 018> 父出稼ぎに行くのをやめた 兼坊 019>大地震家も田畑も押しつぶし 亜月 020> 土砂に埋まった寺も神社も 兼坊 021>発掘は学者の仕事か日雇か 亜月 022> 派遣社員と聞こえはいいが 兼坊 二オ 023>寝るだけのアパートの部屋家具もなく 兼坊 024> 高飛びするに跡を濁さず 亜月 025>わたくしは子供の頃から潔癖で 兼坊 026> 冬は手荒れで皹が出来 亜月 027>純白の雪も暮らしの敵となる 兼坊 028> 嬉しがっては庭跳ねる犬 亜月 029>避難した住民一時帰郷して 兼坊 030> 晴れて搗きたし正月の餅 亜月 031>大晦日までに仕事は済ませたい 兼坊 032> 年賀状など年明けでいい 亜月 033>パソコンが壊れたおやまあプリンタも 兼坊 034> 旧に戻れぬ似非文化人 亜月 035>知っていたはずの漢字がなぜ書けぬ 兼坊 036> 左脳にいつか埃溜まって 亜月 二ウ 037>愛するという言葉さえ忘れ果て 亜月 038> 子供を殺す母が相次ぐ 兼坊 039>教化されとどのつまりが鬼子母神 亜月 040> 年の瀬切れ目ない人の波 兼坊 041>景気よく今年は三のお酉様 亜月 042> つまりは酒を飲むって事か 兼坊 043>打ち上げはシャンシャンシャンと手を締めて 亜月 044> カラ元気でもないよりはまし 兼坊 045>素浪人やってみせるぜ来年は 亜月 046> 縁起でもない就職してや 兼坊 047>ニートとは俺のことかとニート言い 亜月 048> 問う人もなく聞く人も無し 兼坊 049>引退という閉じこもりはやウン年 亜月 050> 捨て場に困るウラン燃料 兼坊 三オ 051>輸出してくれれば武器に使えるが 兼坊 052> 憲法九条は名ばかりになり 亜月 053>世が世なら由緒正しき摂関家 兼坊 054> 降嫁なさるは平の役人 亜月 055>給料は安いが車は高級車 兼坊 056> オープンカーは冬は寒くて 亜月 057>露天風呂帰りの髪が凍り付く 兼坊 058> グルーミングがやりにくくって 亜月 059>犯人は子供の頃から孤独辟 兼坊 060> 自由気ままで楽しみもなく 亜月 061>お金ならいくらでもあるそれがナニ 兼坊 062> パソとプリンタ有れば充分 亜月 063>インターネット繋げばウィルス来ると言い 兼坊 064> ノロい奴らに追いかけられて 亜月 三ウ 065>震災児十年経てば親になり 亜月 066> スマトラ沖の寄付金募る 兼坊 067>儲けなら道義は捨てて便乗し 亜月 068> 思えば軽い人生だなあ 兼坊 069>惚れ込んだ挙句捨てられ拒食症 亜月 070> どこかに恋が落ちていないか 兼坊 071>ギャンブルで金はたっぷり懐に 亜月 072> 内ポケットの多いジャケット 兼坊 073>飛行機も出して見せますイリュージョン 亜月 074> 飛ぶはずがない鉄のかたまり 兼坊 075>ドーピングすれば軽々新記録 亜月 076> 薬飲むのも訓練の内 兼坊 077>特養の最初の試練五人部屋 亜月 078> 娑婆の序列の匂いふんぷん 素人 名オ 079>お裁きの閻魔の庁に並ぶ列 亜月 080> 舌を抜かれて呂律の怪し 素人 081>なにさっき酒池肉林を浴びたのさ 兼坊 082> 軽い財布がすっからかんに 素人 083>ご利用は計画的にと高利貸し 兼坊 084> 理性有ったら出入りしません 亜月 085>むしりとるNHKの受信料 素人 086> まだ粘ってる奴もヤツやで 亜月 087>吸い付いて離れぬ蛸の活け作り 兼坊 088> 腹に入れたら全部同じや 亜月 089>正露丸援助物資の必需品 素人 089>最後まで押し通したる黙秘権 兼坊 090> なだめてもダメすかしても駄目 素人 091>ボスという名の老害は度し難く 亜月 092> アラファト死して弔いの月 素人 名ウ 093>発砲は出来ればやめてこわいから 兼坊 094> 私の好みは泡の立つやつ 素人 095>髭剃り機では綺麗には剃れません 兼坊 096> 得度したての新米坊主 亜月 097>文化人集めて豆撒き成田山 素人 098> 外の鬼より恐い内鬼 亜月 099 良薬は甘い言葉をひとつだけ 素人 100> 桜吹雪がお見通しだい 兼坊 |
於キョン太の連句道場本部 |