キョン太の連句道場

自由連句百韻「ドイツへの」の巻


自由連句百韻「ドイツへの」の巻
2005年6月8日首2005年7月12日尾
001>ドイツへの道切り開くゴールかな      兼坊
002> 一番乗りの歓びの歌           素人
003>山開き雪残る道車にて           亜月
004> 脇見をするな事故を起こすな       兼坊
005>指揮棒に集中しろとコンダクター      素人
006> 兵隊の位は運転士が上          亜月
007>遠い日の記憶ぼやけて朧月         兼坊
008> 痛みの残る恋の傷跡           亜月
初ウ
009>淡路島通ふ千鳥の辻占や          兼坊
010> タロットカードの指の触感        素人
011>目をつむり心静かに取り出す        亜月
012> ちょっと高価な禁煙のガム        兼坊
013>ハイリスクハイリターンをば期待して    素人
014> ホリエモンには遠く及ばず        亜月
015>年だけはちょっとは長く生きてるが     兼坊
016> シルバーシート譲ってもらえず      素人
017>何事もいつも一言多い母          亜月
018> オレオレ詐欺に遭って静かに       兼坊
019>また一本心の奥に傷が増え         素人
020> 旧い奴だとお思いでしょうが       亜月
021>知り合いに会ったら挨拶ぐらいしな     兼坊
022> あの子の笑みに気持ち晴れ晴れ      素人
二オ
023>両手上げ転ばぬ先のすし詰め電車      亜月
024> スリの被害はたかが知れてる       兼坊
025>賠償の交渉こじれて青天井         素人
026> 嘘を吐いたら嘘と思うな         兼坊
026> これ幸いと潜り込む奴          亜月
027>入国の管理業務は人不足          兼坊
028> ICカードノンタッチ型         素人
029>何ですて?赤い手帳とちゃいまんの?    亜月
030> 雨にも負けず走り書きして        兼坊
031>なりたいの思い抱いて半ば過ぐ       素人
032> 手持ちの駒は役立たずだけ        亜月
033>好きにやれただ失敗は許さんぞ       兼坊
034> 口は出すけど責任負わず         素人
035>鍋持ちの皇子しぶとくも甦り        亜月
036> 連綿として血脈流る           素人
二ウ
037>公務員根性抜けぬ天下り          兼坊
038> 椅子とりゲームの椅子を減らそう     素人
039>昔からウンチでいつもビリばかり      亜月
040> 寝て待つ果報いつ来るのやら       兼坊
041>流れ着く桃がどんぶらどんぶらこ      素人
042> 鬼が島など国中にあり          亜月
043>名水を訪ねて歩く津々浦々に        素人
044> 氷結果汁のチューハイ飲もう       兼坊
045>止まり木にグラスを舐める独り者      素人
046> お誂え向き霧が流れて          亜月
047>ありがとう知事の弟恥ずかしく       兼坊
048> 今日も詣でる三枝は総持寺        素人
049>三十度越えて干上がる献花台        兼坊
050> 遺族の涙乾く間もなし          亜月
三オ
051>銅鑼鳴って船は出てゆくテープは残る    素人
052> どうする新幹線の借金          兼坊
053>中国へ売り込み損ねた不手際は       亜月
054> フェイルセーフを躾ける必要       素人
055>学校に爆弾持って来ないでね        兼坊
056> 純ちゃんでさえ驚く暴言         亜月
057>リセットで全て片付く人生観        素人
058> 遊び相手はゲームパソコン        兼坊
059>物心付いたときから病院暮らし       亜月
060> ハンディキャップをプラス志向で     素人
061>ハルウララ父ちゃん母ちゃんわからへん   亜月
062> 終戦間際のどさくさの中         兼坊
063>赤い靴履いた少女は海眺む         素人
064> 行方不明の青い目人形          亜月
三ウ
065>強過ぎる日差しに誰もサングラス      兼坊
066> ヤクザなのかな芸能人か         素人
067>また麻薬覚醒剤で逮捕され         亜月
068> 私の骨はぼろぼろなのよ         兼坊
069>みんなより早く大地に戻れるわ       素人
070> はらり紅葉の秋風に舞い         兼坊
071>垂込めた雲の切れ間に覗く月        亜月
072> まだまだ負けぬお肌の輝き        素人
073>デカパイの叶姉妹がなんやねん       亜月
074> 小池栄子も井上和香も          兼坊
075>シリコンの経年劣化なき悲劇        素人
076> 核廃棄物山となる谷           兼坊
077>人類はすでに地球を見捨てたか       亜月
078> 宇宙船地球号のゆくえ          素人
名オ
079>モノリスも示してくれぬその未来      亜月
080> 生きてるものは死ぬってことさ      兼坊
081>だからこそ楽しく今を過ごしたい      素人
082> 世界一周豪華客船            兼坊
083>まさか又タイタニックやないやろね     亜月
084> 水底に居て闇に沈黙           素人
085>次のテロどこかと思えばロンドンか     兼坊
086> 何を好んで危険引き寄せ         亜月
087>レマン湖に悠々自適サマランチ       素人
088> サラマンダーもかくやとばかり      亜月
089>善悪の見境も無く吹く炎          素人
090> 欠陥バスかメーカーはどこ        兼坊
091>どうせ又財閥印付けてるさ         亜月
092> 醜男なのにもてる男は          兼坊
名ウ
093>読み上げるベルジュラックのラブレター   素人
094> 捨てたものではないぞ言葉も       兼坊
095>剣よりも強いってことを知ってたかい    亜月
096> 慶応義塾のシンボルマーク        素人
097>目の敵弟早稲田の出身で          兼坊
098> 応援演説どないすんやろ         亜月
099>散る花に似て支持率も下がりゆく      素人
100> 最後の思い出G8サミット        亜月
於キョン太の連句道場本部