キョン太の連句道場

自由連句百韻「動かない台風」の巻


自由連句百韻「動かない台風」の巻
2002年9月5日首12月22日尾
001>動かない台風米軍基地の島     
002> 撃ち落されてすべて死に絶え   
003>人間はついに地球の癌である    
004> 墓場探してさまようUFO    
005>暗黒の宇宙を照らす星もなく    
006> 彷徨い続け主よクオ・ヴァディス 
007>足任せ伊能忠敬今日も行く     
008> カーナビに聞く道の遥けさ    

009>家もなく妻子もなくて年も暮れ   
010> どこか高貴なあのホームレス   
011>麻呂どのといわれて久し婿養子   
012> 経営権はないが社長だ      
013>禿げてない頭見込まれ下げ係り   
014> 顔苦しげにゆがむのもよく    
015>信じろという方が無理死の棘    
016> 生きて帰れぬ故郷遠く      
017>往き往きて往き着く先も見えぬまま 
018> 連句一句をとりあえず詠む    
019>ゲージツを解せぬままに年をとり  
020> それでも妻子養って来た     
021>雲間より輝く月に気をとられ    
022> 薄ではなく招く警官       
二オ
023>にこやかにスピード違反の切符切る 
024> ミニパトに乗る和田アキ子風   
025>日本人離れがなんで褒め言葉    
026> 異界から来た月よりの使者    
027>若者が進んで君が代歌ひにき    
028> わだつみの声涸れ涸れになり   
029>台風は来たのに雨のない四国    
030> 渦潮超えて渡る虚無僧      
031>見下ろせばお椀の船に箸の櫂    
032> 風船おじさん消えて久しく    
033>神隠し拉致かも知れぬ疑念湧く   
034> 床の下からのぞく白骨      
035>新興の分譲住宅昔墓地       
036> 縁起かついでお神籤を引く    
二ウ
037>新世紀なのに不景気収まらず    
038> 平和がいいのに戦争だって    
039>筍が気になりついつい藪睨み    
040> 責任放棄します顔には      
041>花だって造花本物より綺麗     
042> メニューの写真はうまそうだった 
043>厨房に入る男の腕のほど      
044> まず包丁を探しあぐねる     
045>こそ泥を思い立ってはみたものの  
046> 運動不足で走れない足      
047>いざ行かんマーチに乗ってずっこけて
048> 今をときめくカルロス・ゴーン  
049>変装をしてお忍びで鐘を撞き    
050> ノーベル賞で有名になり     
三オ
051>親戚が知らないうちに増えていた  
052> 男っぷりのいい俺の犬       
053>もてたことないのがなぜかわからない
054> キムラタクヤという名前だぜ!   
055>風邪引いてマツモトキヨシご愛用  
056> 値引き出来ない恋の良薬     
057>誕生日プレゼント買う金がない   
058> 金の切れ目が縁の切れ目か    
059>応援をされた議員も皆そっぽ    
060> 姓は日本で二位を確保す     
061>親戚が多くて覚え切れません    
062> 某某賞を貰ったばかりに     
063>外出の時はいつでもサングラス   
064> ハーネス越しに通う友情     
三ウ
065>垣根沿い卯の花白く散る夕べ    
066> そうだ今夜は豆腐にしよう    
067>君たちと違って脳は灰色さ     
068> 幾たび恋の火に焼かれ来て    
069>老いてなお胸の熾火は嚇嚇と    
070> ただ体力は日に日に弱る     
071>体面を保つためにも休場し     
072> 溜まった洗濯物を洗濯      
073>電力を風車でまかなう風の町    
074> 町村合併したらどうすべ     
075>やけくそで横文字名前つけちまい  
076> 一生親を恨む子となる      
077>DVをやり合い家は穴だらけ    
078> CATV工事失敗        
ナオ
079>腕のよき職人探してもいない    
080> アンドロイドに取って代わられ  
081>世は無常お前もいつか滅びるぞ   
082> 将軍様も黄門さまも       
083>毎晩はちょっとお酒が過ぎまする  
084> イヤな奴には褒め殺しなど    
085>けなすのは御法度学校教育は    
086> 制服着れば皆同じ顔       
087>時々は美女あり女性自衛官     
088> 桜咲く日の幸せの顔       
089>山笑う辞めずに済んだ大臣も    
090> 黄砂で先の見通し利かず     
091>突然の石にフロントガラス割れ   
092> 自信虚しく粉々になる      
ナウ
093>一直も二直もダメと突っ返し    
094> 人を育てることの厳しさ     
095>親になり初めてわかることもあり  
096> 子どもの心いつか忘れて     
097>バカなことするんじゃない!が口癖に
098> 賞味期限の切れた残雪      
099>花びらの散る帰り道逢魔時     
100> こんと稲荷のお出でのような   
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月

亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊

兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月

亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊

兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月

亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊

兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月

亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
亜月
兼坊
於キョン太の連句道場本部