キョン太の連句道場

自由連句百韻「本州は」の巻


自由連句百韻「本州は」の巻
2004年6月15日首2004年9月7日尾
001>本州は梅雨北海道は晴れ        兼坊
002> 紫陽花あるのか咲いてるか      亜月
003>来てみればいいっしょここは夢の国   兼坊
004> 何とかランドって何処にでもある   亜月
005>バブル弾け第三セクター総崩れ     兼坊
006> 未だに付けを払う村人        亜月
007>その昔アホな政治家いたらしく     兼坊
008> 伝統未だ忘るることなく       亜月
初ウ
009>お祭りの御輿屋台はウン千万      亜月
010> 雨で中止も支払い義務が       兼坊
011>我が球団ドーム球場休みなし      亜月
012> 労使協定違反じゃないの       兼坊
013>決まりとは破られるためありまんねん  亜月
014> 年金払わぬ議員言い訳        兼坊
015>改選の予定がなくて安心し       亜月
016> つい油断して脂肪が溜まる      兼坊
017>苦痛です目的もなく行く散歩      亜月
018> どの町内に美人はいるか       兼坊
019>お殿様城の窓から観察し        亜月
020> 的の外れた勤務評定         兼坊
021>部課長は何も解っちゃいねえのさ    亜月
022> 解っていると思えぬ社員       兼坊
二オ
023>新聞は読まず選挙も行きません     兼坊
024> 全体主義が来るその日まで      亜月
025>うかうかと平和に浸っておりました   兼坊
026> いつのまにやら足下ぬかるみ     亜月
027>ああそっかここは本州梅雨盛り     兼坊
028> 7号8号台風も来て         亜月
029>株主に頭下げてもパジェロ燃え     兼坊
030> 頭下げるは尻上げること       亜月
031>校庭にさかりのついた犬二匹      兼坊
032> 恥ずかしながら羨ましくも      亜月
033>参院選勝っても政権取れぬ党      兼坊
034> いずれ分裂待つは解党        亜月
035>冷凍の枝豆レンジでチンすれば     兼坊
036> ビールコップでシュワシュワと鳴り  亜月
二ウ
037>下戸なのにたった一口飲みたくて    亜月
038> パジャマのままでコンビニへ行く   兼坊
039>たむろする暴走族と眼が合って     亜月
040> にっこり笑う歯には刺青       兼坊
041>舌出せば見事二股ヘビの舌       亜月
042> 酒飲みすぎて足が出ました      兼坊
043>ボーナスは今年もよれよれ半分ほど   亜月
044> リストラに遭うよりましだけど    兼坊
045>何年も単身赴任延ばされて       亜月
046> 首長くして妻待ってるか       兼坊
047>近づいたお盆休みの里帰り       亜月
048> 混んでいるのに高い運賃       兼坊
049>過疎なのに無料で自動車道路なみ    亜月
050> こんないい村ないぜほかには     兼坊
三オ
051>伝統の漬け物食って皆長寿       兼坊
052> テレビクルーは尻込みをする     亜月
053>不祥事は大口CMスポンサー      兼坊
054> 飛行機チャーター五万円也      亜月
055>とりあえず旅に行きたい場所もなく   兼坊
056> 暑し暑しと冷房の中         亜月
057>夏風邪を引き高熱にうなされて     兼坊
058> 夢にも登場恐いかあちゃん      亜月
059>故郷を離れなまりも消えにけり     兼坊
060> 初恋の人幸せなるや         亜月
061>五番街マリーという名口ずさみ     兼坊
062> いずれ桃色吐息吐き出し       亜月
063>デザートは甘くまあるい果物で     兼坊
064> お稽古帰りのランチタイムに     亜月
三ウ
065>おしゃべりはいつか男の品定め     亜月
066> 似たり寄ったり岡田小泉       兼坊
067>元々が同じ穴の狢だもん         亜月
068> こんな顔でしたかそのムジナ     兼坊
069>夜鳴蕎麦いま12時ださてどうする   亜月
070> デブへの道を進むか俺は       兼坊
071>まっしぐら人力飛行機水中へ      亜月
072> 暑い夏にはこれが一番        兼坊
073>裸にてかき氷食う涼み台        亜月
074> あたしゃ女だそれが悪いか      兼坊
075>口髭の生えたおばんやおっとろし    亜月
076> 点検しない原発の管         兼坊
077>大腸の検査びっくり腫瘍あり      亜月
078> 夢から覚めて見れば病院       兼坊
名オ
079>カレンダー帰省休暇の日は過ぎて    兼坊
080> 何国人やら真っ黒な顔        亜月
081>真っ白な洗い晒しの柔道着       兼坊
082> 手足指先テーピングして       亜月
083>繰り返しボディーチェックに引っかかる 兼坊
084> かみさんの目の検査厳しく      亜月
085>これからは俺がお前の目になるよ    兼坊
086> お里沢市逆転ですなあ        亜月
087>人生はあざなえる縄切れなけりゃ    兼坊
088> 粘着テープはピタリ貼付き      亜月
089>金メダルもらったからには離さない   兼坊
090> たまに忘れて笑いの種に        亜月
091>そういえばあなたは確か死んでいた   兼坊
092> 足は有るけどおあしがなくて     亜月
名ウ
093>野良稼ぎ朝も早よから腰痛で      亜月
094> 懐寒き秋の夕暮れ          兼坊
095>夕方は赤提灯が気にかかり       亜月
096> 定時退社を断固譲れぬ        兼坊
097>子はなくし子の母ちゃんもまってるし  亜月
098> おやお前いつ結婚したの       兼坊
099>振り向けば今が盛りの花万朶      亜月
100> 我が身世にふる平和憲法       兼坊
於キョン太の連句道場本部