木曽駒ヶ岳 ( 木曽駒ヶ岳:2,956.1m ) 2016.6.1 登山



【PHOTO & 記録 木曽駒ヶ岳 1】

比較的天気の良い日が続いた 5月だが、 20日に鎌倉アルプスを歩くイベントがあって小生が案内をすることになったため、その 下見を行うとともに、 本番前に怪我をしてはイベントが成立しなくなるため暫く登山を自重したのだった。
若い頃ならば山での怪我など考えもしなかったのだが、昨年の 奥白根山にて大怪我をしたこともあり 少し慎重になったという訳である。
そのイベントも無事終了し、山に行けるようになったものの、今度は用事が重なり、さらには天候の問題もあって、結局 5月は 和名倉山に登っただけで終わってしまったのであった。
少し焦りを感じながら天気予報を睨んでいたところ、フリーの状態である 6月1日は中央アルプスの天候が比較的良いと分かり、早速 木曽駒ヶ岳を目差すことにする。
木曽駒ヶ岳には既に 5回登っており、『 またか 』 の感は免れないところであるが、 今回登る上松 (あげまつ) Aコースは初めてなので、楽しみの方が大きいのである。

6月1日(水)、2時半過ぎに自宅を出発。 いつも通り横浜ICから東名高速道に乗った後、海老名JCTから圏央道へと進み、さらに八王子JCTからは中央自動車道に入る。
天気予報では 木曽駒ヶ岳頂上のある上松町、宮田村、木曽町はいずれも晴れとなっているものの、 5時を過ぎて明るくなった空には雲が多く、また途中見えた南アルプスもやや薄いベールが掛かったようになっていて今一つである。
それでも、岡谷JCTを過ぎて見えてきた中央アルプスは稜線がハッキリと見え、今後に期待がもてそうな状況であるため少し安心する (左手の南アルプスはやはり霞み気味)

伊那ICで高速道を下りた後は、過去に 木曽駒ヶ岳 福島Bコース茶臼山経由のコース御嶽に登った際と同じく、 権兵衛トンネル (国道361号線) を抜けて国道19号線へと進む。
この後は少々複雑で、ナビに従って上松第3トンネルを抜けた所で国道19号線を離れて上松町の市街地に入り、 中山道を進んで途中から山の方へと向かってアルプス山荘を目差したのだった。
しかし、帰宅後に調べると、国道19号線の 『 寝覚の床 』 の信号にて左折すれば、 市街地を通らずとも行けるようなので、このルートは少し解せない。

舗装された林道を長い間進んでいくと、 道はやがてアルプス山荘を過ぎたところで左に大きくカーブして高度を上げていく。
そのカーブが終わるところの右手に 『 ○○霊神 』 (○○にはそれぞれ違う言葉が入る) と彫られた石碑が林立する場所があり、 その手前に 『 駒ヶ岳登山道 Aコース → 』 と書かれた標識が置かれている。
そして、道路を挟んだ石碑群の向かい側は駐車場と思しきスペースがあり、そのスペースの端には登山届用のポストも置かれている。
車を駐めて用意してきた登山届を投函したところ、登山道を示す標識から少し入った所に駐車している車が見えたので、そちらに移動することにする。
そこにはプレハブ事務所もあったので、この場所は砂防工事の車が駐車する場所のようであったが、 時刻は 6時1分であるため駐車している車は工事関係者のものではなく、登山者のものと思われる。初めてのコースであり、 先行者がいるのは心強い限りである。

なお、先程の石碑群を通り越して林道をさらに先へと進み、砂防公園に駐車すれば、 歩行時間が短縮できるらしい。
しかし、ピストン登山の場合、帰りの砂防公園までの登り返しがキツイようなので、ここに駐車するのが正解のようである。


身支度をして 6時9分に出発。
駐車スペースの奥に 2つゲートがあり、そこからそれぞれ舗装道と砂利道が分かれている。どちらに行くのか分からず、一応舗装道を進んでみる。

少し登ると、道が左にカーブするところに 『 登山道 → 』 と書かれた標識が立っていたので、 標識通り右に曲がって灌木帯の脇を進む。すぐにゲートからの砂利道と合流したので、砂利道を進むのが正解だったようである。

その合流点には 『 木曽駒ヶ岳 Aコース → 』 と書かれた標識が立っており、 その先で北俣沢を橋ではなくて、幅広い砂利道にて渡る。
ただ、沢と言っても砂防工事が為されて川幅はかなり広く、水は道の下にある土管を流れているようである。

少し進んで振り返れば、すぐ近くの尾根の後方に 御嶽が見えている。
ここからの 御嶽は、台形をした中に剣ヶ峰だけ盛り上がっていて、 さらには剣ヶ峰の左にうっすらと煙が見えている。

北俣沢を渡ると今度は滑川の流れにぶつかるが、 道は左に曲がって北俣沢と滑川の間の広い河原を進んでいく。

やがて道の両サイドは樹林帯となり、林道のような道を進む。
道の脇には標識や岩に書かれた黄ペンキの矢印が頻繁に見られる。
この辺は 2つの川の扇状地のようになっており、そこを砂防工事によって整備したようである。

また、途中には 『 如建覚霊神 』『 天龍権現 』 といった石碑が建っており、先程の石碑群とともに 御嶽の王滝登山口へ向かう道を彷彿とさせる。
これを見て、改めて 木曽駒ヶ岳が 信仰の山であることを認識する。

ほぼ平らな道を進んでいくと、やがて道は舗装道にぶつかる。
この道は先程 車で辿ってきた道の延長上にあり、砂防公園を経てグルッと回って来ているようである。

右に道を取る。滑川の方も右に大きく曲がっており、 その滑川の広い河原 (但し、かなり木々に覆われている) に沿って作られた、周囲より一段高い土手道を進む。

ここからも 御嶽の姿を 樹林越しに見ることができたが、その後方に青空はあるものの、雲が薄い膜を形成している状況である。
本日 雨の心配は無いものの、期待した快晴とまではいかないようである。

なお、土手道の左下は林になっているのだが、 その林の中に石碑群がチラチラ見えてきたので少々ゾッとする。
人里離れた林の中にそのような場所が急に現れたことに驚き、また宗教的秘密結社めいたものを感じてゾッとした次第であるが、 元々の道は林沿いにあったようで、この土手道が新たに作られたためにこのような状況になったようである。

また、土手道の右側に 『 風越山登山口 → 』 と書かれた立派な標識が現れる。
しかし、その示す方向はガードレールで塞がれており、例えガードレールを越えたとしても、さらに 1m程のコンクリートの法面を下りねばならず、 とても行ける状態ではない (下りた先の木々の中にも道は見えない)
この標識も旧道にあったものを機械的に移設しただけのようで、登山道は廃道に近い状態と思われる。

やがて、舗装道が砂利道に変わる所に 『 ← 登山道 』 の標識があり、 左を見ると、そこには無人の 敬神の滝小屋が建っていた。
時刻は 6時32分。

無人の小屋は薄気味悪く感じられ、二階のガラス窓から顔が覗くのではないか との変な妄想さえしてしまう。
小屋の前を足早に抜け、その先から山に取り付く。

敬神ノ滝からの流れを渡り、右へと進んで斜面を登る。
傾斜が一旦緩やかになった所で、道の左手に祠が現れる。
そこには 『 敬神不動明王 』 と書かれていたので、敬神ノ滝を祀っているものらしい。時刻は 6時36分。

道は檜林を登っていく。
傾斜も徐々にキツクなるが、息が上がるという程ではない。



木曽駒ヶ岳 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2016.6.1 天候 : 晴れ 単独行 日帰り
登山路:上松Aコース登山口駐車場−敬神の滝小屋−三合目−金懸小屋(五合目)−胸突き八丁− らくだの背−遠見場−天の岩戸−八合目−木曽前岳・大ナギ分岐−木曽前岳−玉ノ窪山荘(九合目)−木曽駒ヶ岳 (往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)− 八王子JCT−(中央自動車道)−伊那IC−(県道87号線)− 駒美−(県道88号線)−沼尻南−(国道361号線:権兵衛街道・権兵衛峠道路・姥神峠道路)− 神谷入口−(国道19号線)−上松第3トンネル−(県道473号線)−十王橋−(中山道)−民宿わらび荘入口−(中山道)−津島神社−(一般道)− アルプス山荘−上松Aコース登山口駐車場 (車にて)
交通復路:上松Aコース登山口駐車場−(一ノ瀬林道)−津島神社−(中山道)− 民宿わらび荘入口−(中山道)−十王橋−(県道473号線)−上松第3トンネル−(国道19号線)−神谷入口−(国道361号線:権兵衛街道・権兵衛峠道路・姥神峠道路)− 沼尻南−(県道88号線)−駒美−(県道87号線)−伊那IC−(中央自動車道)−相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)− 谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口 −(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小入口− 上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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