木曽駒ヶ岳 茶臼山 ( 木曽駒ヶ岳:2,956.0m ) 2012.10.13 登山



【PHOTO & 記録 木曽駒ヶ岳 茶臼山 1】

10月7日 木曽駒ヶ岳:福島Bコース+木曽前岳+麦草岳) に引き続き、 10月13日にも山に行けるチャンスが巡ってきた。しかも、この日は快晴のようで、7日と違ってかなり展望が期待できそうである。
しかしである、当日 目を覚ますと時刻は 2時30分を過ぎてしまっているではないか。目覚ましを 1時過ぎに設定し、設定時刻どおりにしっかり鳴ったにも拘わらず、 無意識のうちに目覚ましを止めて寝続けてしまったようである。
普通に考えれば、夜中の 2時半起床、3時出発であるのならば、まだ十分余裕があるはずであるが、小生が今回狙っていた山域・コース (内緒である) はこの時間では少々苦しい。 従って、当初の目的の山は諦め、身支度をしながら代わりに登る山を考えた。
ただ、起き抜けでボーッとしている頭では考えられる範囲も高がしれており、結局、安易ではあるが、 7日に登れなかった 茶臼山・行者岩・将棊頭山を加えて 再度 木曽駒ヶ岳にトライすることにしたのだった。
2週続けて同じ山に登るのは、プチ吹雪で苦労し翌週も登った 1990年の大菩薩嶺以来のような気がする。
もちろん、7日はガスが多く展望をほとんど得られなかったので、その分を今回の登山で補填したいとも考えてのことである。

3時過ぎに横浜の自宅を出発する。見上げれば夜空に星が瞬いている。こんな状況は久しぶりのような気がするし、 今日の山は期待できそうである。
国道16号線を進み、何時もどおり八王子ICから中央高速道に乗る。今回は途中の通行止めもなく順調に進むことができ、しかも岡谷JCTを過ぎると、 左手に南アルプス、右手に中央アルプスが見えてきてテンションが上がる。
ただ、青空の範囲は広いものの、朝日に赤く染まった雲も多いので、ちょっと意外に思った次第。雲一つ無い快晴とはいかない ようである。

伊那ICで高速道を下り、ナビに従って国道361号線 (権兵衛街道) へと進む。 この道は何回通ったことであろう。今年に入ってからも、御嶽、乗鞍岳、そして先週の木曽駒ヶ岳に続いて 4回目となる。
神谷入口にて国道19号線 (中山道) に合流。左折して国道19号線を南下し、原野を目指す。
さらに原野で左折して国道19号線を離れ、別荘地、水産試験場を通って進んでいくと、やがて木曽駒高原スキー場跡である。
先週と同じく、ペンション アルパインの駐車場に車を駐める。先週は 3連休の中日でもあり、かなり車が駐まっていたのだが、 本日の駐車場は閑散としている。


身支度をして 6時18分に出発、ゲレンデ跡を目指す。
前方を見れば、麦草岳の稜線、そしてそのずっと左には将棊頭山から馬ノ背へ続くと思われる稜線も見える。先週は、右側の麦草岳の稜線は見えたものの、 左側のこの稜線はガスで見えなかったので、本日は展望が期待できそうである。
ただ、抜けるような青空という訳にはいかず、やや薄曇りであるのが少々残念である。
しかし、それにしても寒い。先週は雨上がりで気温も高かったのだが、1週間しか経っていないのに今の気温は 2度程である。
都会ではまだまだ気温が高い日が続いているが、冬は確実に近づいてきているようだ。

やがて、茶臼山コース、福島Bコースとの分岐に到着。
先週は右の道を進んだのだったが、本日は左の道を進む。
帰りは右の道から戻ってくるはずであり、本日は天気が良さそうなので、余程のことが無い限り変更はないものと思われる。
コテージの立ち並ぶしゃれた道を進む。2分ほど歩くと鎖によって林道は車両通行止めとなり、林道も下草の多い状況に変わる。
さらに、鎖のゲートから 10分ほど進むと、沢登りコースの道が右に分かれる。茶臼山コースは直進で、傍らの標識には茶臼山山頂まで 約5時間30分とある。 これが本当なら、とても木曽駒ヶ岳を回っての下山は無理だが、 果たして 実際のところは どれ位かかるのであろう。

沢登りコースとの分岐から数分進むと、正沢川に突き当たる。
川の流れは早くそして深いため、渡渉は無理で、そこに架けられている作業用の吊橋を渡ることになる。
この吊橋が大変怖い。4枚の板が別々に一列に吊り下げられているのだが、最初の 1枚を進む時が一番怖かった。左右のワイヤーの位置が低く、 さらにブランコのように大きく前後左右に揺れるのである。
腰をかがめながら進み、2枚目の板に移る。2枚目以降はワイヤーの位置も高くなり、持つ手の位置も高くできるのでまだ助かる。
橋の高さはそれ程でもないものの、下を水が勢いよく流れているので、本当に肝が縮む思いであった。この日最大の難所である。

上の写真では、赤ペンキの矢印が左へ進むよう指示しているが、 それは恐らく以前にあった橋の場合であろう。
この吊橋を渡った場合は、河原に降りるよりはそのまま進めば良い (少々歩きにくい道だが)
吊橋を渡ると後は普通の登山道が待っており、カラ松林の斜面を登っていくことになる。
やがて、上から大きな石が流れ落ちてきたようなガラ場を横断。この後、道はジグザグに進むので、高度を上げつつこのガラ場を何回か横断することになる。 この辺は足下が悪い。

やがて、四合目の標識を通過。時刻は 7時11分。
標識には、前後のポイントまでの所要時間が書かれており、五合目までは 50分、スキー場までは 40分とある。
駐車場からここまで43分だったので、下り 40分はちょっと多く見過ぎであろう。
ということは、五合目までもっと早く行くことができるはずである。
この四合目からは道がかなり良くなり、カラ松林の登りが続く。
そして、写真の斜面を登り切ると五合目であった。
しかし、時刻は 7時23分。わずか、12分で 五合目まで到着したことになり、標識に書かれた所要時間の信憑性が疑われる。

五合目から少し先でカラ松林も終わりとなり、 周囲の木々も変わり、トウヒやコメツガが見られるようになる。
また足下部分にも変化があり、下草はほとんど見られなくなり、苔類や倒木が目立つようになる。
また、高度を上げたおかげで、振り向けば御嶽乗鞍岳といった山々が 樹林越しに見えるようになるが、樹林の密度が濃いためなかなかその全体の姿を捉えることができず イライラさせられる。

六合目を 7時47分に通過。
五合目から 24分かかったことになるが、五合目の標識には六合目まで 60分とあったので、 どうやら表示された時間の半分位を見ておけば良いようである。



木曽駒ヶ岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2012.10.13 天候:曇り後晴れ単独行日帰り
登山路:ペンションアルパイン前駐車場−茶臼山コース分岐−正沢川−四合目−五合目−六合目−七合目− 八合目−九合目−茶臼山−行者岩−分水嶺−西駒山荘−天水岩−将棊頭山−天水岩−馬ノ背−木曽駒ヶ岳−玉の窪小屋(九合目)−八合目−山姥−七合目避難小屋− 六合目−五合目−力水−四合目−渡渉点−茶臼山コース分岐−ペンションアルパイン前駐車場
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−伊那IC−(県道87号線)− 駒美−(県道88号線)−沼尻南−(国道361号線:権兵衛街道・権兵衛峠道路・姥神峠道路)−神谷入口−(国道19号線:中山道)− 原野−木曽駒高原スキー場跡−ペンションアルパイン前駐車場 (車にて)
交通復路:ペンションアルパイン前駐車場−原野−(国道19号線:中山道)−神谷入口− (国道361号線:権兵衛街道・権兵衛峠道路・姥神峠道路)−沼尻南−(県道88号線)−駒美−(県道87号線)−伊那IC−(中央高速道)− 相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−半原日向−(県道54号線)−中津−上依知−(県道52号線)− 相模原公園入口−(県道507号線)−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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