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茶臼山頂上では やや逆光気味であった南アルプスだが、この将棊頭山からはそれが解消され、その山並みをよく見ることができる。
写真 真ん中の山は塩見岳。
その左には富士山も少しだけ姿を見せている。
また塩見岳の右には 本谷山、そして烏帽子岳、前小河内岳が続き (小河内岳は
荒川東岳 (悪沢岳)の稜線に隠れてよく分からない)、
さらに荒川東岳 (悪沢岳)へと続いている。 |
荒川東岳 (悪沢岳)の右には
荒川中岳、前岳が続いており、荒川前岳から一旦下った稜線は、小赤石岳、赤石岳に向かって
再び盛り上がっている。
また、赤石岳の右には奥聖岳、前聖岳が
いびつな台形を形作っている。
こう見ると、今年 再チャレンジをするつもりだった赤石岳、
荒川三山に登ることができなかった悔しさが込み上げてくる。 | |
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そして、前聖岳の右には
上河内岳が意外に大きい。
上河内岳の右には茶臼岳、仁田岳、易老岳があるのだろうが、ここからはよく分からない。
そして、少し下り気味だった稜線はイザルガ岳、光岳にて再び盛り返し、
さらには加加森山を経て、池口岳の双耳峰へと続いている。
南アルプスの山々がこうして一望できるのは嬉しい限りである。
展望を暫し楽しんだ後、11時18分、下山開始。木曽駒ヶ岳を目指す。 |
再び、天水岩。
今度は木曽駒ヶ岳をバックに写真を撮る。
見上げれば、心なしか、青空の割合が増えてきているようである。良い傾向である。
メインルートに戻り、先を急ぐ。
稜線に戻ると、左手に空木岳が見えてきた。
空木岳の左には池山尾根もよく見える。
その池山尾根の途中に拳のような盛り上がりが見えるが、恐らく田切岳であろう。 | |
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精神的にはこれからの馬ノ背を登ることを思うとやや萎えるが、肉体的にはいたって快調。
順調に進んで 11時33分に聖職の碑を通過する。
周囲を見渡すと、頂上に雲がかかっている山は皆無と言って良く (実際には、
この頃になると 乗鞍岳に雲がかかり始めていたが)、
今日は それぞれの山の頂上で喜びが溢れていることであろう。
さらには、ありがたいことに、この頃になると太陽を覆っていた薄雲は周囲に引っ込み、青空をバックに太陽がその本領を発揮し始める。
今までの寒さはどこへやら、耳や首筋に暑さを感じる程である。 |
11時49分、
濃ヶ池への分岐を通過。馬ノ背へと進む。
少し高度を上げて振り返れば、茶臼山、行者岩、そして将棊頭山等々 今まで歩いてきた行程がよく見える。
その稜線には真っ茶色のクリームをかけたようにハイマツの緑が広がり、その中に点在する白い岩がアクセントとなっていて素晴らしい。
真っ茶クリームより下方には、茶色になった斜面があり、そのさらに下には紅葉が広がっている。胸がスカッとする光景である。
また、左下方を見れば、濃ヶ池が見える。水がだいぶ少なくなって、砂に埋もれつつあるように見える。心配である。 | |