木曽駒ヶ岳 茶臼山 ( 木曽駒ヶ岳:2,956.0m ) 2012.10.13 登山



【PHOTO & 記録 木曽駒ヶ岳 茶臼山 2】

この登山道は登りがずっと続く。息が切れる急登はそれほどないものの、緩急つけた登りが続きっぱなしなので、少々辛い。
おまけに、先に述べたように樹林帯が続き、展望がなかなか得られないので、休みたくなるような場所もなく、とにかく登り続ける感じである。
写真のような緩斜面が所々に現れるが、こういう道は本当にホッとする。
やがて、右手樹林越しに麦草岳の姿が見えてきた。頂上手前の駒石も見える。ただ、紅葉はもう終わりなのであろう。 1週間前とは違って、山頂付近はすっかり茶色一色になっている。

七合目を 8時22分に通過する。 六合目からは 35分かかったことになり、今までの中で一番時間を要したことになる。
しかも、六合目の標識には七合目まで 50分とあったので、表示時間の 70%の時間となり、先ほど 六合目で立てた仮説 (記載時間の 50%が実際の目安) が早くも崩れた形である。
少し自分のペースが落ちたのか、合目の間隔が一定ではないのか・・・。

この七合目付近からは木曽駒ヶ岳の姿が見える。 ほぼ真南に見えるのだが、進んでいるのは東。あの頂上に立つにはグルッと回らねばならず、 その距離を考えるとゾッとする。

さらに登り続けていくと、苔類や倒木といった殺風景な足下に変化が見られ、下草が見られるようになり、さらにはシャクナゲなどの木々も現れるようになる。
すぐに再び苔類の多い道に変わるが、その後 下草が増えてくるなど、明らかに周囲は変わりつつある。
そして、高度を上げた分、樹林越しに見える展望も徐々に見える範囲が広がり、奥穂高岳槍ヶ岳も見えるようになってきた。
そして、断片的にしか見えなかった御嶽も、 写真のようにある程度見えるようになり、ようやくイライラも少し解消することができたのであった。

御嶽の次は 右手方向 (南)木曽駒ヶ岳、 木曽前岳、麦草岳が見えてきた。
先週と違って、このようにスッキリと見通せると気持ちが良い。
空模様は快晴とは言えず、薄い膜がかかったような状態であるものの、本日は展望が期待できそうで、山頂に立つのが楽しみである。 とはいえ、まだまだ先は長い。

8時50分、八合目を通過。七合目から 28分を要したが、 七合目の標識の記載が八合目まで 50分とあったので、記述タイムの約50%の所要時間。 再び、仮説に近づきつつある。

周囲は完全にシラビソの林となっており、その中の急斜面を登っていく。
高度を上げるにつれ、展望も徐々に開け始め、やがて樹林帯を抜けて小さな岩場の台地に飛び出した。時間は 9時7分。
ここは進む方向を除いて木々がないため、かなりの展望を得ることができる。岩の上に立って周囲の展望を楽しむ。
まずは御嶽。 今まで樹林越しのため、断片的にしか見えなかったその姿を、ここからは完全に見通すことができる。
こちらから見る御嶽は横に幅があり、 先日 乗鞍岳から見たそれとは明らかに様相が違うが、 見慣れているだけにこちらの姿の方が安心感がある。剣ヶ峰の突出が素晴らしい。

御嶽の右には 先日登った乗鞍岳が見える。
こちらから見る乗鞍岳はまるで双耳峰のようである。 右側は剣ヶ峰として、左の山は大日岳であろうか。
乗鞍岳の有するその他の山の名はあまり良く知らないが、それにしても雄大な山である。 先日、中洞権現ノ尾根を登ってその雄大さの一端に触れることができたのはうれしい限りである。

なお、乗鞍岳の右、 写真の右端の山は十石山であろうか。



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