木曽駒ヶ岳 麦草岳 ( 木曽駒ヶ岳:2,956.0m ) 2012.10.7 登山



【PHOTO & 記録 木曽駒ヶ岳 麦草岳 1】

容量確保のため、アップ時よりも画像の解像度を少し落としました。ご了解下さい (2017.7.4)。

10月6日から3連休であるが、体調があまり芳しくないため 6日は休養日とし、 さらに 8日は法事があることから、7日だけが山に行けることになった。
さて、行き先であるが、こういう紅葉真っ盛りのハイシーズンには山選びに苦労する。人が多い山は避けたいし (先日の乗鞍岳のように 頂上まで行列ができる山など、考えただけでも怖気立ってしまう)、加えて 登山基地における駐車場確保も考慮しなければならない。
昨年の鹿島槍ヶ岳では扇沢の駐車スペースを確保できず、 結局 大谷原に回って赤岩尾根を登ることになったし、数年前の仙丈ヶ岳登山においては芦安での駐車場確保が厳しく、 結局 広河原行きのバスに乗れずに帰宅せざるを得なかった (翌日再挑戦して登った) ことなど、 結構 トラウマになっているからである。
さらには、まだ雪が積もらないうちに 3,000m級の山に登っておきたいところであるし、当日の天候も考慮せねばならない 等々、 色々な要素が絡まるからである。
こうしたことを考えると、人気の山を狙うのは大変厳しくなるのだが、実はこの日のために穴場を見つけておいたのである。
登る山は木曽駒ヶ岳。 もともとロープウェイを使う気はなく、何時も使う桂小場からのコースも駐車スペースがそれ程広くないため、 余程早く行かないと確保は難しいと思われる。こうした状況の中、穴場というのは木曽福島側、かつての木曽駒高原スキー場跡から登る福島Bコースである。
木曽駒ヶ岳は大変人気のある山であるが、恐らく大半の人がロープウェイ使用を中心に 伊奈側から登ると思われるので、 このコースを使う人は少ないはずであるし、さらにはかつてスキー場だっただけに 多くの駐車スペースがあると聞いているからである。
加えて、少し無理をすれば木曽駒ヶ岳に登った後、将棊頭山、茶臼山を経て戻ってこられるので、 味気ないピストン登山も回避でき、まさに穴場という訳である。幸い、当日の天気も晴れと出ている。

ということで、7日は夜中の 2時過ぎに自宅を出発。
何時も通り八王子ICから中央高速道に入る。ところがである、中央道は前日に起きたトラック横転事故 (積載していたボンベ炎上、爆発) により、 諏訪IC−伊北IC間が通行止めとなっていたのである。
さらには、出発時は上がっていた雨が高速道に入ると再び降りだし、しかも時折強く降ってくる。こう困難が重なっては、 今日の山行は諦めるべきと思ったものの、一応 諏訪ICまで進んでみることにする。
すると、道の方はナビが諏訪ICから伊北ICまでの下の道をしっかりと誘導してくれ、スンナリ進むことができたのだった (知らなかったのだが、 最近のナビは 高速が通行止めの場合、自動的に新しいルートを探してくれるらしい。車を最近買い換えたのだが、前の車のナビにはそのような機能はなかった。)
また、雨の方も諏訪ICを下りる頃には 止んでくれたので、この後 晴れるとの天気予報を信じて目的地まで行くことにする。

伊北ICから再び中央高速道に乗り、隣の伊那ICにて下りる。
ここからは先日の乗鞍岳の時と同じく、国道361号線 (権兵衛街道)、 国道19号線 (中山道) へと進む。
ナビに従って 原野にて左折、ゴルフ場の横を通り、やがて水産試験場の前を通過する (ナビにはこの水産試験場を入力しておいた)。 その後も舗装道を進むと、やがてスキー場跡に到着。確かにここには駐車スペースは沢山あり、余裕で車を駐めることができる。


多くの人が車を駐めているペンション アルパインの駐車場に車を駐め、身支度をして 6時17分に出発。ゲレンデ跡へと進む。
舗装道を少し進むと、道は砂利道となり、すぐに広いゲレンデが目の前に現れる。ここにも車を駐車することができるようで、数台が駐まっている。

空の方は、後方に青空が広がっているものの、前方は雲が多く、ガスもかかっている。
麦草岳と思われる右手の山の方は稜線がよく見えているが、左側の馬の背・将棊頭山方面と思われる方はガスの中である。この後の天候の回復を祈るばかりである。

やがて道が 2つに分かれることになる。 右が福島Bコース、左は茶臼山への道である。当然 右の道を進むが、順調にいけば左の道から戻ってくることになるはずである。
初めはゲレンデに沿って進む。正面に麦草岳らしき山が見える。
道はやがてゲレンデと離れて樹林の中に入っていく。
この林道は上り勾配になっている上に、直線が多い。こういう道は苦手である。
鎖の簡易ゲートを過ぎ、さらに登って行く。
この林道歩きは結構長い。雨上がりのため、周囲は湿っており、しかも曇り空のためやや薄暗いので、熊でも現れないか と不安になる。

やがて、足下が今までの草と砂利の混ざった状況からコンクリートの坂道へと変わる。
そしてそこを登ると、左側を流れる川に堰堤が 2つ現れ、1つ目の堰堤を過ぎた所から階段を下りて川を渡渉することになる。
川の水量は少ないので、石伝いに簡単に渡ることができ、渡り終えると山に取り付くことになる。
時刻は 6時53分。

いきなり急登となり、 雨上がりで湿った斜面をジグザグに登って行くことになる。
最初はガラ場のような所を進むので歩きにくいが、徐々に土の道となり、歩きやすくなる。
見上げれば、樹林の向こうに空間が見えるので、すぐに尾根に到達か と思ったが、そんなに甘くなかった。小さな尾根に登り着くと、 そこには 4合目 と書かれた標識が木に括り付けられており、そこからも急登が続いたのだった。時刻は 7時6分。
ジグザグに斜面を登っていく。天候があまり良くないので、テンションは上がらず、しかも近頃 体調があまり芳しくないので、この登りは辛い。

やがて、下山者と擦れ違う。昨日は木曽駒ヶ岳頂上の山小屋に泊まったのだろうか。 しかし、玉ノ窪カールの下までで人に会ったのはこの時だけ、思惑通り人の少ない登山道である。
道はカラマツ林の中をジグザグに登って行く。
先程、4合目の標識を過ぎたが、こういう標識は励みにもなるが、一方でディスカレッジさせるものにもなる。 今回は後者の方で、4合目からかなり登って、先の方に標示板が見えてきたので 5合目かと思ったら、4合目半 (力水)とあったので一気に力が抜ける。 ここは合目の間の距離がかなり長い。
4合目半を過ぎ、暫く登って振り返ると、樹林越しに形の良い山が見える。方角的からみて赤林山であろうか。

一方、左手の山々は残念ながら その頂上部分がガスに覆われたままであり、 先行きが心配になる。それでも時折 上空に青空が顔を出すので、今後に期待したいところである。

周囲の木々はツガが多くなる。
やがて、5合目に到着。時刻は 7時54分。
周囲にはツガやトウヒに加え、シラビソも見られる様になる。
登りはまだまだ続く。



木曽駒ヶ岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2012.10.7 天候:曇り時々晴れ単独行日帰り
登山路:ペンションアルパイン前駐車場−茶臼山コース分岐−渡渉点−四合目−力水−五合目−六合目−見晴台− 七合目避難小屋−八合目−山姥−玉ノ窪山荘(九合目)−木曽駒ヶ岳−玉ノ窪山荘−木曽前岳−玉ノ窪山荘−八合目−山姥−七合目避難小屋−麦草岳−七合目−避難小屋− 六合目−五合目−力水−四合目−渡渉点−茶臼山コース分岐−ペンションアルパイン前駐車場
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−諏訪IC−(国道20号線)− 飯島−(県道183号線)−神宮寺−(県道16号線)−豊田有賀−(県道50号線−県道14号線)−宮木−(国道153号線)−伊北IC−(中央高速道)− 伊那IC−(県道87号線)−駒美−(県道88号線)−沼尻南−(国道361号線:権兵衛街道・権兵衛峠道路・姥神峠道路)−神谷入口−(国道19号線:中山道)− 原野−木曽駒高原スキー場跡−ペンションアルパイン前駐車場 (車にて)
交通復路:ペンションアルパイン前駐車場−原野−(国道19号線:中山道)−神谷入口− (国道361号線:権兵衛街道・権兵衛峠道路・姥神峠道路)−沼尻南−(県道88号線)−駒美−(県道87号線)−伊那IC−(中央高速道)− 大月JCT−都留IC−(富士みち)−(県道24号線)−(道志みち)−青山−(国道412号線)−半原日向−(県道54号線)−中津−上依知− (県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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