鹿島槍ヶ岳( 鹿島槍ヶ岳:2,889.1m(南峰)) 2011.9.24 登山



【PHOTO & 記録 鹿島槍ヶ岳 1】

9月17日から 19日まで、そして 9月23日から 25日までと、 3連休が 2回続いた方が多いと思うが、小生の勤める会社では夏季の節電対策期間中に週休 3日制を導入した関係で、 どちらも単なる土日だけの休みであった。
それはそれとして、この両 3連休の前後、天候のあまり芳しくない状況が続いたため、最初の 3連休は端から天候が悪いモノと決め込んでいたら、 何と 19日は快晴となり、大変悔しい思いをすることになったのだった。
次の 3連休も、その前々日の 21日には台風が関東地方を通過。そして、台風一過の青空ということが最近はほとんどないこともあり、 この週末の山行もあまり期待できないかな と思っていたところ、24日(土) は快晴との予報が出たため、 俄然 山に行く機運が盛り上がってきたのだった。

行き先は迷わず鹿島槍ヶ岳。 昨年 五竜岳に 16年ぶりに登ったこともあり、 当時 五竜岳と合わせて縦走した鹿島槍ヶ岳の方も再登山せねば片手落ち とずっと思っていたためである。
また、さらには、先日の針ノ木岳登山の際に見た爺ヶ岳が結構立派だったこともあって、 爺ヶ岳と合わせての日帰り登山のタイミングをずっと狙っていたのであった。
そして何よりも、17年前に鹿島槍ヶ岳に登った時には、南峰、北峰ともガスの中であり、 ほとんど展望を得られなかったことから、何とか晴天時にその頂上を踏むことを切望していたのである。
しかし、心配なのは 24日が 3連休のど真ん中であるため、登山基地である扇沢に車が駐められるかどうかである。
一応、万が一のことも考え、大谷原から赤岩尾根を登ることを予備プランとし、カーナビには大谷原までのルートも記憶させておいたのだった (ナビには、 大谷原に行く途中にあるフィッシングランド 鹿島槍ガーデンの電話番号を入力)

何時も通り夜中の 1時半に横浜を出発。上空は雲に覆われている。
国道16号線から中央高速道八王子ICに進み、山梨県に入っても曇り空状態は続く。 しかし、霞沢岳の時と同様に、 岡谷JCTから長野自動車道を北上するに連れ、星空が広がってくれたのだった。
と思ったら、途中から霧が漂い出し、少々イライラさせられる。が、その霧も豊科ICで高速を下りる頃には晴れ、 好天が期待される状況になったのだった。
豊科ICからはもうお馴染みになった県道306号線 (有明大町線) を進み、 途中から国道147号線を経て県道45号線へと入る。連休の中日のため道が混むことを予想していたが、 高速道路も含め、ほとんどスムーズに進むことができたのであった。
しかしである、やはり恐れていたことが起こってしまった。爺ヶ岳登山口周辺の駐車場は満杯状態。さらには扇沢まで進み、 無料駐車場を周回してみたが、こちらも満杯状態なのである。
扇沢駅近くには車の列が出来ていたので、有料駐車場はもしかしたら空きがあったのかもしれないが、並ぶ気にもならず、すぐに扇沢を諦め、 大谷原へと向かうことにしたのだった。
聞けば、有料駐車場は1,000円/日とか・・・。
道路脇に車を駐め、予めカーナビに登録しておいたフィッシングランド 鹿島槍ガーデンを 目的地に再設定する。 大谷原は扇沢からホンの十数分の所にあり、県道45線を犬の窪の信号で左折すれば、大谷原まで一本道であった。
道路はキチンと舗装されており、スムーズに進む。が、さすがに駐車スペースのある 大冷橋 (おおつめたはし) の前後は車で埋まっている。 しかし、その少し手前の林道脇にはかなりの空きスペースがあり、無事に 車を駐めることができたのだった。


身支度を済ませ、5時32分に出発する。
大冷橋の手前は公園のようになっており、トイレ、そして登山届用のポストも置かれている。 そのポストがユニークで、何と本物の郵便ポスト (但し、黄色く塗られている) の前に、家庭用の郵便ポストが登山届用ポストとして括り付けられている。
橋を渡る際に左手を見ると、岩肌を有した尾根が見え (写真)、グッとテンションが上がる。
この尾根は、爺ヶ岳の稜線のどこかと思っていたのだが、帰宅後 調べてみると、どうも右に見える高みは布引山のようである。 ということは、ガスが無ければ、 鹿島槍ヶ岳も見えることになる。

橋を渡ると、 ここにも数台の駐車スペースがある。
スペースは満杯だったが、車の駐め方をキチンとすれば、後 2台は駐められるはず。後から来る人のことも考えた駐車の仕方をして欲しいものである。

車止めのゲートを過ぎ、林道を進む。 この林道は 緩やかながらも上り勾配となっていて、しかも距離があるため、結構 運動になる。眠い身体にはウォーミングアップとして丁度良い位である。
途中、2箇所程 道が分かれる所があるが、ちゃんと 標識が立てられており、迷うことは無い。

途中、V 字型となった山の間に先程 大冷橋から見えた尾根が現れる (上述した通り、 布引山から冷池山荘へと続く尾根)
但し、尾根に太陽の光が当たり、明る過ぎる一方、手前の山々は暗く、写真を撮るにはあまり良いコンディションではない。
また、少し進むと爺ヶ岳も見えてきたが、同様の状態である。

それでも暫く進み、前方に小さな滝が見えて来ると、 その上に見える爺ヶ岳がようやく写せるようになったのだった。

やがて、 上で述べた小さな滝が見通せる河原の横を通過。
道の傍らには黄色い立て札があり、そこには 『 200m上流の砂防ダムの直下に地下道があります。 ・・・ (以下 省略) と書かれている。

そして、見上げれば、今度は本日の目的の山、 鹿島槍ヶ岳 (南峰) の姿が見えてきたのだった。
吊尾根、そして北峰は手前の峰に隠れてしまっていてまだ見えないものの、青空をバックに浮き上がっているその頂上 (南峰)の姿に、 思わず 『 待ってろよ 』 との声を出してしまう。

やがて、前方に砂防ダム (その上方には鹿島槍ヶ岳 が見えて来ると、 林道は終点となり、道は石のゴロゴロした緩やかな斜面を登り、ダムの方へと進むことになる。
傍らには 『 この先に地下道ありますトンネルを通って対岸へ ! 』 と書かれた標識もある。
写真のようなトンネルに入る。中は暗いが、左側に小さな窓がいくつか付けられており、流れ落ちる水を裏側から見ることができる。
トンネルを抜け、左に進むと、またまた道標があり、赤岩尾根登山口の文字。石段を登って山道に入れば、 すぐに 西俣出合 と書かれた黄色い標柱がある。

最初は緩やかな登りが続くが、 すぐに ジグザグの急登が始まる。そして、それとともに、木製、金属製の梯子が頻繁に現れるようになる。
しかし、急登と言っても、それ程厳しいものではない。順調に足が進む。2週間前に 霞沢岳を登ったばかりだからかもしれない。

最初は 景色のない樹林の中を登って行くが、20分程登り高度が上がってくると、 時々樹林越しに周囲の山々が見えるようになってくる。最初に見えたのは爺ヶ岳。但し、断片的にしか見えない。しかし、 暫くすると、今度は爺ヶ岳 北峰がしっかりと見通せるようになったのだった。



鹿島槍ヶ岳 登山データ

上記登山のデータ登山日:2011.9.24 天候:快晴単独行日帰り
登山路:大谷原−西俣出合−高千穂平−冷乗越−冷池山荘−布引山−鹿島槍ヶ岳(南峰)− 北峰−南峰−布引山−冷池山荘−冷乗越−高千穂平−西俣出合−大谷原
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道)−岡谷JCT−(長野自動車道)− 豊科IC−(県道310号線)−重柳−安曇橋南−(県道306号線)−上一北−(国道147号線)−一中東−(国道148号線)−俵町一丁目− (県道45号線)−扇沢(駐車場満車のため引き返す)−(県道45号線)−犬の窪−(県道325号線)−大谷原 (車にて)
交通復路:大谷原−(県道325号線)−大沢寺−大原町−蓮華大橋南−上一北−(県道306号線) −安曇橋南−重柳−(県道310号線)−豊科IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央高速道)−大月IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線) −平山坂下−(県道54号線)−中津−上依知−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目 −瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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