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8時39分、冷乗越に到着。
ここで 今まで鹿島槍ヶ岳、
爺ヶ岳以外に見ることができなかった北アルプスの山々が、目に飛び込んでくる。
まずはやはり剱岳に目を惹かれる。
深田 久弥氏はその著書 日本百名山で、この剱岳のことを、『 ・・・その鋼鉄のような岩ぶすまは、激しい、険しいせり上がりをもって、
雪をよせつけない。・・・ 』 と書いているが、別山尾根から見るその姿と違って、
こちらから見る剱岳は、まさに 岩ぶすま である。 |
剱岳の左には、
立山がデンと控えている。
写真の右、半分切れてしまっている山は別山。
その左に 真砂岳がなだらかな山頂を見せており、そこから左へと続く稜線は富士ノ折立へと一気に持ち上がっている。
富士ノ折立からは左に同じような高さの稜線が続くが、真ん中に見える突起が大汝山、そして左端が雄山である。 | |
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立山の左には、
岩小屋沢岳が三角形というよりは将棋の駒のような形を見せている (写真右の半分切れてしまっている山)。
その岩小屋沢山から手前に延びている尾根上には、種池山荘が赤い屋根を見せている。
そして、その後方にはスバリ岳、針ノ木岳の姿が見える。 |
そして、
北側を見れば、布引山、鹿島槍ヶ岳 南峰、
そして北峰が並んで見える。
有り難いことに、ガスはほとんど無くなり、先程の方が言われた通りになりつつある。嬉しい限りである。
素晴らしい景色が広がっており、少々休憩したいところだが、まだまだ先が長い上に、
ここは風が強く吹き、しかもその風が冷たく、ジッとしているのが辛い。
紅葉はこれからのようだが、風には既に晩秋から初冬の雰囲気を感じる。 |
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8時43分、冷乗越を出発。
目の前には大きくガレた山肌と、冷池山荘の赤い屋根、そしてその後ろに布引山、
鹿島槍ヶ岳が見える。
よく考えたら、頂上到達までにまだまだ高いハードルがあることになる。アップダウンもあり、道は厳しそうである。
道は一旦下り、その後 樹林帯の中を登って行くことになる。 |
冷池山荘には 8時51分に到着。
まずはトイレを借りて小用を済ませる。その後 小屋で休憩すべきであったが、結構 小屋前が混んでいたことと、
テンションが上がってきていて先を急ぎたかったため、ほぼ素通りの形にしてしまったのだった。このため、後で苦労することになる。
写真は トイレ前付近から見た爺ヶ岳。
小屋前を過ぎ、少し登るとテント場。
ここからも剱岳、
立山の眺めが素晴らしい。 | |