鹿島槍ヶ岳( 鹿島槍ヶ岳:2,889.1m(南峰)) 2011.9.24 登山



【PHOTO & 記録 鹿島槍ヶ岳 5】

土と砂礫の道を登る。
最初は歩きやすいが、傾斜が急になってくると、足下が滑りやすく、また岩屑を崩さないようにと神経を使う。時々現れる土にホッとする。
振り返れば、布引山、爺ヶ岳、常念岳、 大天井岳、そして前穂高岳、奥穂高岳槍ヶ岳、 さらには蓮華岳等々の山がよく見える。
胸がすくような快晴。先日の霞沢岳の時よりも空気が冷たい分、 本日の方が遠くまで見渡せる。
頂上までもう少しである。

そして、10時24分、 大勢の人々で賑わう鹿島槍ヶ岳の頂上に到着。
念願叶っての快晴の頂上である。
遮るものが無いだけに360度の大展望。素晴らしい。
まずは地味にすぐ傍の北峰の姿を写す。17年前はこの南峰はガスの中。北峰は傍に近づかないとその姿を捉えられなかったので、 このようにハッキリ見ることができて嬉しい。
意外に遠く、また高さは 50m弱しか違わないのに、随分下方に見えることが驚きであった。

三角点の東側で少々休憩した後、頂上を動き回る。
まずは頂上の西側の縁へと進み、そこからの展望を楽しむ。
やはり、一番に目が行くのは剱岳。 冷乗越よりも間近に、そして正面に見えるだけあって、その迫力がこちらまで伝わってくる。

剱岳の左に目を向け、 次は立山連峰を眺める。
剱岳頂上から左に下った稜線は、前剱で一旦持ち上がり、そこからグッと下る。
鞍部からは途中の剱御前を経て別山へと至り、さらには真砂岳と続いて、富士ノ折立へと再び大きく盛り上がている。
先にも述べた様に、大汝山を中間にして雄山まで ほぼ同じような高さの稜線が続き、そこからまた大きく下っている。
この立山・剱岳の並びは、胸を熱くさせる素晴らしさである。

雄山から左に下った稜線は、獅子岳、鳶岳で小さく盛り上がった後 一旦下り、再び北薬師岳、 薬師岳へと続く盛り上がりに繋がっている。
薬師岳の左には赤牛岳が大きく、 さらに左には水晶岳 (黒岳)の頂上が突出している。
帰宅後調べると、赤牛岳頂上の右後方にほんの少しだけ黒部五郎岳が見えるらしいのだが、 写真を拡大すれば確認できるものの、肉眼では到底視認することはできない。

水晶岳 (黒岳 = 写真後方真ん中) の左には 鷲羽岳の突起が見え、 さらには大きな野口五郎岳へと続いている、

これら、裏銀座コースの山々の手前に目をやれば、 野口五郎岳の左手前に見える大きな山が蓮華岳。 蓮華岳から右に下った稜線は、針ノ木峠を経て針ノ木岳へとせり上がり、 さらにはスバリ岳を経た後、大きな赤沢岳へと続いている。
赤沢岳から左手前に延びる稜線は鳴沢岳を経て岩小屋沢山 (写真 真ん中) から種池山荘のある稜線へと繋がっている。



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