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北峰の頂上から南に延びる尾根を少し進み、岩場に腰掛けて大休止。こちらはほとんど人が居ないので、ゆっくりすることができる。
展望は相変わらず素晴らしいが、11時を過ぎたためか、赤岩尾根方面は完全にガスに埋まり、爺ヶ岳の周辺もガスに囲まれつつある。
五竜岳方面も東側はかなりガスが湧いてきている。
11時20分、往路を戻ることにする。これだけの好天だけに、
このまま縦走路を進みたい気持ちが強くあるが、日帰りの予定なので、ここは戻るしか無い。 |
南峰への登り返しは予想通りキツイ。
岩場をよじ登るようにして進み、11時49分に南峰に戻り着く。相変わらずこちらは人が多い。
そのため、今回は ほぼ素通りして、そのまま下山する。
先の方を見下ろせば、縦走路の左側はガス。こういう光景もなかなか趣があって良い。
ただ、赤岩尾根はガスの中を下ることになる訳で、少々面白くない。 | |
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下山は快調。
南峰の斜面を一気に下った後、布引山への登りで振り返れば、こちらにもガスが広がってきており、北峰はガスに隠れている。
但し、その後はガスが出たり、晴れたりの連続であった。
布引山の頂上には 12時16分に戻り着く。この頂上を巻く道もあるのだが、
やはりこういう晴天の日には頂上を踏んでおきたいところである。
布引山の頂上をそのまま通り抜け、縦走路に合流。 |
往路では空腹のために苦しかったこの布引山の斜面だが、帰りは一気に下る。
途中、ハイマツ帯で雷鳥を見る。少々小振りだったので、今年生まれた若鳥だったのかもしれない。
左側はガスの出方が激しいが、右側はまだ景色がよく見え、
剱岳、
立山もよく見える。
また、本日は富士山が最後まで見えていたのだった。 |
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布引山の斜面を下り終わり、道がかなり緩やかになってくると、ここからは楽しく歩くことができる。
振り返れば、布引山、鹿島槍ヶ岳 南峰、
そして北峰がガスの切れ間に見える。
そして、登山道の横には写真のような池塘もある。 |
下には冷池山荘の赤い屋根も見えてきた。
時刻はまだ 12時52分。余裕があるので小屋で休憩したいところである。
小屋に到着すると、生ビールの札が目にとまる。誘惑に負けて購入してしまう。持参したソーセージを肴に、日の当たるベンチでジョッキを空ける。
最高に気分が良い。
山小屋に泊まらない限り、山ではあまりビールは飲まなかったのだが、
昨年の白根三山の大門沢小屋、
今年の赤石小屋で少々病みつきなりつつあるようで、今回のビールも最高に美味い。
13時16分、少々 ほろ酔い気分で小屋を後にする。 | |