| 苔むした岩、
倒木なども見られるが、道の方はしっかりと踏まれている。やがて、6合目に到着。時刻は 8時17分。
4合目から 5合目が 48分を要したのに比べ、5合目から 6合目の間は 23分と短い。おかしいと思って帰宅後調べたら、
1995年のアルペンガイドには 4合目は 力水 (今の 4合目半)となっている。力水と 5合目の間は 25分だったので、
力水が 4合目という方がシックリくる。どうして変わってしまったのであろう。
8時28分、岩に 『 一休み 』 と書かれている場所を通過。
お言葉に甘えて休みたいところだが、そのまま登り続ける。 |
右手 樹林越しに見える峰は日が当たってよく見えるのに、
左手の峰々は相変わらずガスが覆っている。
木曽駒ヶ岳は左手方面となるので、
焦れったく思う。
ずっと登りが続いていた道も、徐々に傾斜が緩やかになり、斜面を横切って進む様になる。
やがて、『 見晴台 』 と書かれた標識が現れ、その先に 岩場が現れた。確かにここは見晴台となっており、
樹林が切れている上に、岩に登ればかなりの展望を得ることができる。
まずは 御嶽が目に飛び込んでくるが、
残念ながらその頂上は雲に覆われている。時刻は 8時43分。 | |
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御嶽の右手には、
先日登った乗鞍岳も見えるが、
こちらも頂上付近を雲が覆っている。
恐らくさらに右手には その他の北アルプスの山々が見えるのであろうが、本日は 完全に雲に覆われていて見ることができない。
この岩場にて暫し休憩。ノドを潤し、チョコレートを口にする。
今休んでいる岩には赤いペンキで 2,347と書かれている。
恐らく 標高なのであろうが、これが正しければ、茶臼山コースとの分岐の標高が 1,360mなので、1,000m高度を上げるのに 2時間20分を要したことになる。 |
南側を見れば、麦草岳と思われる山が見える。
ここから見ると、かなり急斜面であり、このまま この山に登っていくとなると厳しいが、ありがたいことに登山道はこの山の左側を巻いている。
8時52分、見晴台を出発。先へと進む。
道は再び登りが続くが、雲が切れたのか、時折 日差しも当たる様になり、気持ちの方も明るくなってペースが上がる。
やがて、見上げる先に白い建物が見えてきた。7合目 避難小屋である。到着時刻は 9時丁度。 | |
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小屋の屋根にはソーラーシステムも設置されており、少し中を覗いてみたが、なかなかキレイであった。外のトイレも夏用と冬用が完備しており、
もうこの時期、冬用のみが使用可能であった。
先程 見晴台で休憩したばかりであるが、折角なので小屋横のベンチで休憩・食事とする。この頃になると日が差し始め、
今後の展開に希望を持たせてくれる。
小屋横からは道がいくつか分かれており、右に進めば福島Aコース、真ん中は麦草岳、
左が木曽駒ヶ岳である。
標識には麦草岳まで 0.8kmとあり、少し食指が動くが、今回は諦めることにする。9時11分、出発。 |
この 7合目を過ぎると、
今までの様なキツイ登りはなくなり、平坦な道や緩やかな登り、そして時折 小さなアップダウンが現れる といった歩きやすい環境に変わる。
周囲は 紅葉ゾーンに入りつつあり、道の周辺にも色づいた木々が多く見られるようになる。
右手は岩峰、左は谷といった道が続く。岩峰の白と赤や黄に色づいた木々の組み合わせが見事である。但し、上の方は、ガスに覆われては またガスが流れるといった状態が続いている。
やがて、大きな岩が積み重なり、その隙間をハイマツの緑が埋めている場所を通過する。傍らの岩の上には 『 山姥 (7合目半) 』 と書かれた標識が置かれている。
時刻は 9時36分。 | |