十石山 ( 十石山:2,524.9m ) 2016.4.20 登山



【PHOTO & 記録 十石山 1】

春と言うよりは初夏の陽気となりつつある中、山の雪もかなり減りつつあるようだが、 そうなると今年になってまだスノーシューを使用していないことが心に引っかかってくる。
昨年は 節刀ヶ岳美ヶ原において スノーシューによる雪上歩行を楽しんだことから、今年も何とか 1回くらいは使用してみたいと思い、 スノーシューがまだ使用可能な山を探すことにする。
そして、なかなか情報が得られない中で候補に上がったのが 会津駒ヶ岳乗鞍岳十石山である。
この中で 会津駒ヶ岳は一度スノーシューを使用したことがあるので却下し (ここを クリック、 また 乗鞍岳はその行程の長さに加え、最後はアイゼンとピッケルが必要と思われることから、 荷物の多さと履き替えの面倒さによりこれも却下する。
ということで消去法にて十石山に決定したのだが、十石山からの展望が素晴らしいことは過去に経験済みであり、先日の 天狗岳では薄ボンヤリとしか見えなかった 北アルプスの山々が間近で眺められるのが非常に楽しみで、かなり期待が膨らむ。

4月20日(水)、3時35分に横浜の自宅を出発する。
いつも通り横浜ICから東名高速道に乗り、海老名JCT経由にて圏央道へと進んで、さらに八王子JCTにて中央自動車道に入る。
途中、少し雲が多かったものの、進むに連れて雲は消え、岡谷JCTから長野自動車道に入った頃には上空に青空が広がる。
また、先般の 鉢伏山の時と違い、 北アルプスもハッキリと見え、真白き 穂高連峰常念岳の姿に心が浮き立つ。

松本ICで高速を下り、国道158号線を上高地方面へと進む。
多くのトンネルを抜け、お馴染みの沢渡へと進んで、沢渡岩見平の先にて右折して県道300号線に入る。 梓川の支流となる湯川に沿って山間を暫く進んでいくと、やがて白骨温泉のバス停が見えてくる。
県道300号線はここで左に曲がるのだが、目的地へは真っ直ぐに白骨温泉へと進み、 『 白船グランドホテル、ゑびすや 』 などと書かれた看板の所で右折する。
かつて乗鞍スーパー林道の料金所だった場所の脇を抜け、さらに山に登っていくと、やがて中部電力白骨無線中継所の施設が見えてくるので、 その脇に車を駐める。時刻は 6時49分。

駐車スペースに他の車はなく、 本日 十石山に登るのは小生 1人となる可能性もありそうである (実際 そうなった)


身支度を調え、6時55分に出発。
駐車スペースのすぐ脇から林に入っていくのだが、ここで大失敗をしてしまった。
この 十石山には 2013年の 11月に一度登っているため、 どこか油断したところがあったのだろう、本来の道は林に入ってすぐに右の斜面に取り付くのだが、まっすぐに進んでしまったのである。

車道からすぐに、写真のピンクテープがある斜面を右に登っていくのが正しいのだが、 ストックの長さを調整すべく道を見ずにストックに目が行っていたため、すぐの取り付きを見逃してしまい、 まっすぐに進んでしまったのである (写真において、左奥の方へと進んでしまったのである)

すぐにも間違いに気づきそうであるが、 写真の通り 間違った方向にも斜面を横切る道がしっかり見えていたのである。

記憶ではベンチがあったはずと思いながらもドンドン道を進む。
所々で道が荒れていたり、ササが五月蝿いところがあったものの、冬の間に雪の下にあった道はこんなものだろうと気に掛けずに進む。

やがて斜面に雪崩防止用の柵が縦にいくつも並んだ場所が現れる。
前回、確かこの柵を見たような記憶があるので、柵を吊ってあるワイヤーロープを跨いでさらに先へと進む。
しかし、いつまでたっても記憶に残っているカラマツ林の平らな道に辿り着かない。

斜面を横切る道は途中、かなり荒れた所があり、いよいよおかしいと思う気持ちが強くなるが、 途中で見逃した道はないはずであるし、先の方にはよく踏まれた道が見えるので、ついつい進んでしまう。

間違いを認めたくないという気持ちもあったと思う。

その時、上の方でガサッという音が聞こえたので右側の斜面の先を見上げると、 1頭のカモシカがこちらをジッと見ている。
今思えば、何故こちらの方に登山者がやって来たのだろうと訝しげに見ていたに違いない。

やがて道には梯子やロープが現れ、ガレ場を横切ったりするようになる。
周囲には水を引くための黒いゴムチューブ管が多く見られるので、もしかしたらこの道はゴムチューブ管を管理・メインテナンスするためのものかもしれない という疑念が持ち上がる。

そして、やがて大きくガレた所で道は行き詰まり、ロープにて右手の斜面を登る状況になる。
その先を見れば、多くのゴムチューブ管が集められた足場のような場所が設置されていたので、 やはりこの道はゴムチューブを保全するためのものだということを確信する。
もう道間違いを認めざるを得ない。

どこで間違えたのだろうと思いつつ、気落ちしながら辿ってきた道を戻る。
しかし、足下が脆い下りが多いため、意外に手強い。
何とか斜面を横切る所まで戻り、暫く進んでいくと、やがて樹林越しに小生の車が見えてくる。
そして、そこで すぐ目の前に左の斜面を登っていく道があることに気がついたのであった。

ストックの長さを調整していたため、この取り付きを見逃してしまった訳で、 しかも理性が間違っていると告げているにも拘わらず、ドンドン進んでしまうという過ちを犯してしまった次第である。大いに反省。

時計を見ると 7時50分、結局 1時間近く時間を無駄にしてしまった上に、 体力的、精神的にかなり疲れてしまったのだった。



十石山 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2016.4.20 天候 : 快晴 単独行 日帰り
登山路:中部電力白骨無線中継所駐車スペース−登山道取り付き口− ゴムホースメンテナンス用の道 (道間違い)−登山道取り付き口−十石山分岐−湯沢ノ平−森林限界−十石山 −十石峠避難小屋−森林限界−湯沢ノ平−十石山分岐−中部電力白骨無線中継所駐車スペース
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−松本IC−(国道158号線)−沢渡岩見平−(県道300号線)− 白骨温泉−(乗鞍スーパー林道)−中部電力白骨無線中継所脇駐車スペース (車にて)
交通復路:中部電力白骨無線中継所脇駐車スペース −(乗鞍スーパー林道)−白骨温泉− (県道300号線)−沢渡岩見平−(国道158号線)−松本IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央自動車道)−勝沼IC−(国道20号線) −相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂− (国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)− 中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

十石 1、  十石 2、   十石 3、  十石 4、   十石 5、  十石 6、   十石 7、  十石 8、   十石 9、  十石 10  もご覧下さい。



百名山以外の山のページに戻る   ホームページに戻る