十石山 ( 十石山:2,524.9m ) 2016.4.20 登山



【PHOTO & 記録 十石山 4】

左手においては、 乗鞍岳の 剣ヶ峰が見通せる場所を通過する。
乗鞍岳はこの時期においても真っ白である。

苦しい登りではあるが、少しずつ楽しみが増えてくるので、何とか我慢して登り続ける。

急斜面の連続も、少しずつ傾斜が緩み始める。
加えて、密度の高い樹林帯が続いていたが、やがて木々が少しずつ疎らになり始め、それとともに展望がドンドン開けてくる。

右手には、前穂高岳に加えて 奥穂高岳も見えるようになり、 振り返れば昨年登った 針盛山も見えている。

こちらがその 鉢盛山方面。
鉢盛山は左の高みで、右は小鉢盛山である。
この 2つの山を結ぶ稜線を見て、昨年登った際に往路、復路とも (特に復路)、 その鞍部からの登り返しが辛かったことを思い出す。

そして前方右手、樹林の向こうには、 十石山へと続く十石尾根もチラチラと見え始め、 その白き姿に心が躍る。

しかし、一方で身体の方がついてこない。
さらには、スノーシューが負担になったのだろうか、左足付け根の外側部分に痛みが走り始め、身体の方は散々である。
休もうにも周囲は雪で適当な場所が見つからず、森林限界近くまで行ったら休もうと自分に言い聞かせながら進む。

こちらは 霞沢岳、前穂高岳に続いて 奥穂高岳が見えてきた右手の景観。

こう見ると、前穂高岳の存在感は無視することができない。
厳冬期の登山や、一般登山道とは異なる前穂高岳北尾根を登る場合を除けば、ソバに盟主 奥穂高岳があるため、 前穂高岳だけを登山目標とすることは少ないように思われる。
十分に主役を張れる山なのに少々気の毒である。

やがて正面の樹林の先に、先程見えた十石尾根の続きが見えてくる。
尾根は真っ白で雪はまだタップリあるようだ。
但し、稜線はほぼ平らであり、どこが 十石山なのか全く検討がつかない。
おまけにそこに至るには雪の急斜面が待っている訳で、少し億劫と思う気持ちが出始める。



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