十石山 ( 十石山:2,524.9m ) 2016.4.20 登山



【PHOTO & 記録 十石山 5】

一方、展望の方はさらに開け、 霞沢岳の右には 蝶ヶ岳大滝山と思しき山が見え、さらに後方には 八ヶ岳も見えてくる。
しかし、斜面を登っているため、スノーシューで身体の向きを変えるのは少々難しく全体を見ることができない。

左足の付け根に生じた痛みをこらえつつ登る。
やがて周囲はシラビソが疎らに生える斜面となる。
その中に 1本だけ生えているダケカンバの所まで進んだところで少々傾斜が緩くなったため、振り返って周囲を眺めることにする。

やはり 奥穂高岳、前穂高岳、 霞沢岳、2,553m峰と並ぶ姿が一番目立ち (写真)、次に南の方角の中央アルプスが目に着く。
そして、その間にある 八ヶ岳鉢盛山、南アルプスは少し霞み気味ではあるものの、 しっかりと個々の山を確認することができる。
十石山の頂上からの展望が楽しみになり、 テンションが上がる。

一方、身体の方は頻りと休憩を要求しているのだが、 もう少し傾斜が平らでないと落ち着かないため、平らな場所を求めてさらに進むことにする。

この頃になると、斜面の足跡はかなりばらけ、小生もそれに倣って、 スノーシューの歩き易い所を選んで登る。

さらに登っていくと、周囲の木々は一層疎らとなり、 いよいよ十石尾根へと至る最後の斜面が近づいてくる。
その前に小さなマウンドを越えねばならないので、斜面の登りに備え、そのマウンドの手前にある少し平らな場所にて漸く休憩することにする。

2本のストックを雪の上に寝かせてその上にザックを置き、立ったまま飲み物、 食べ物を口にする。
しかし、疲れているのか、それ程 食欲がわかない。
6分程休んで 11時20分に出発。

目の前の小さなマウンドを越え、いよいよ最後の斜面に取り付く。
前方を見上げれば、木々が疎らに生える白い雪の斜面がずっと続いており、その後方には雲一つ無い青空が広がっている。
少し休憩したことで元気になったこともあり、再びテンションが上がる。
冷たい風が時々吹くが、汗ばんだ身体にはそれが結構心地よい。

雪の斜面を登る。
急傾斜には見えるが、スノーシューはしっかりと雪面を捉え、滑ることなく登っていくことができる。

右には 穂高連峰が見え、やがて左手には 乗鞍岳の 高天ヶ原、そして 剣ヶ峰が見えてくる。

雪の上につけられている踏み跡を辿る。
稜線はほとんど起伏がないためどこが頂上か分からないので、ここは先達の足跡を追うしかない。

やがて踏み跡は斜面を右に横切って登っていくようになる。
スノーシューが雪をしっかり捉えてくれてはいるものの、やはり傾斜のある斜面を横切るのは少々怖い。
慎重に一歩一歩進む。



十石 1、  十石 2、   十石 3、  十石 4、   十石 5、  十石 6、   十石 7、  十石 8、   十石 9、  十石 10  もご覧下さい。



百名山以外の山のページに戻る   ホームページに戻る