十石山 ( 十石山:2,524.9m ) 2016.4.20 登山



【PHOTO & 記録 十石山 9】

こちら側から中央アルプスを眺める機会は少ないのでかなり戸惑ってしまったが、 木曽駒ヶ岳の右に見える山は どうやら木曽前岳のようである。
となると、その右手前の山は 麦草岳ということになり、 麦草岳の右後方の鈍角三角形の山は 三ノ沢岳の可能性が強い。
そして、三ノ沢岳の右後方には 南駒ヶ岳が見えている。

この中岳、宝剣岳、熊沢岳などのお馴染みの山をすっ飛ばしている意外な並びに少々ビックリする。

なお、南駒ヶ岳の右には越百山も確認できるが、 さらに右の山々は雲が山頂を覆っていて同定することができない。

その後はあまり遠くの山が見えないまま、 乗鞍岳へと戻って展望が一周することになるが、 乗鞍岳へと至る手前にピラミッド型をした美しい山が見えている。
どうやら野麦峠の南にある鎌ヶ峰のようである (写真)

素晴らしい 360度の展望にずっと頂上に留まっていたい気分であったが、 一方で意外と風が強く冷たいことからジッとしているのが辛く、12時7分に下山を開始する。

とにかく休憩と栄養補給が必要なので、今度は北東にある避難小屋へと向かう。

小屋横の広場には雪が全く無い状態であるため、 スノーシューを外して手に持ったまま小屋へと下る。
下り斜面に入ると、すぐに道は夏道となり、ハイマツの斜面を下って、小屋横の広場には 12時13分に辿り着く。

写真はその小屋横の広場から 十石山方面を振り返ったもの。
斜面にはほとんど雪が無い。

広場には腰掛けて休憩するのに適した岩が多くあるものの、何しろ風が冷たいので、 小屋の北側を通り、夏玄関の前へと下る。

こちら側は屋根から落ちた雪が山のようになっており、夏玄関の扉も雪で開けられない状態であるが、 小屋、石垣、そして雪のマウンドに囲まれているので、風はそれ程 強く吹き付けてこない。

夏玄関のそばにある、小屋を支える斜めの柱の所で暫し休憩する。

さて下山であるが、急斜を下らねばならないことを考え、 スノーシューをザックに括りつけ、代わりにアイゼンを装着する。

タップリ休憩した後、12時41分に小屋前を出発。
この時間、既に 富士山は雲に隠れて見えなくなっている。

写真は、少し下って避難小屋を振り返ったところ。
梯子があるところは冬季入口のようである。

まずは、登って来た場所を目差して急斜面を斜めに下る。
幸い、雪はこの時間でも締まっていて踏み抜くことはない。

やがて、登って来た時の足跡と合流して暫く進んだ後、今度はほぼ直線的に斜面を下る。



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