天狗岳 ( 西天狗岳:2,646.0m ) 2016.4.6 登山



【PHOTO & 記録 天狗岳 1】

昨冬 (こう表現しても良いと思うが) は降雪量が少なかったことから、この時期、山の残雪は例年よりも 1ヶ月程前倒しした状態のようである。つまり、この 4月においては、 ゴールデンウィーク頃の雪の量となっている山が多いということで、そうなると小生でもかなり高い山に挑戦できるということになる。
逆に言えば、グズグズしていると、折角の雪道も踏み抜きが多くなるということで、早速 手頃な雪山を目差すことにする。

そして、手頃と言うことですぐ思い浮かんだのが 八ヶ岳北横岳天狗岳なのであるが、 北横岳はいつもと同じコースを登り下りすることになるので却下することとし、今回は天狗岳を渋ノ湯から登ることにする。
天狗岳には既に 3回登っており、しかも昨年の 10月に登ったばかりではあるが、雪が多い時期ならば趣も違うであろうし、 さらには渋ノ湯からは初めて登ることになるので、これは登る気を起こさせてくれる条件に当てはまるという訳である。

4月6日(水)、朝 4時30分過ぎに自宅を出発する。 空に雲はなく、本日は天気予報通り快晴のようである。
いつも通り、横浜ICから東名高速道に乗り、海老名JCTから圏央道へと進んで、さらに八王子JCTにて中央道に入る。
途中、岩殿トンネルを抜けて左手を見ると、 富士山が かなり下方まで見えたのでビックリする。今まで数十回この道を通っているが、中央道を下る場合、手前の山の上に少しだけ頂上を覗かせている 富士山しか見たことがなかったので、このような 富士山が見えたことにハッとした次第である。
また、笹子トンネル、日影トンネルを抜けると、南アルプスの山々がよく見えるようになり、さらに進んで行くと、先日登った 鳳凰山地蔵岳が朝日を浴びて光り輝いている。 その美しさは、本日 天狗岳を止めてもう一度 地蔵岳に登りたいという誘惑に駆られる程であった。

諏訪南ICにて高速を下りた後、左に曲がって県道425号線に入る。 その先、御射山の丁字路にて左折するが、道は県道425号線のままである。暫く道なりに進んでいくと八ツ手の丁字路に至るので、 そこを左に曲がって今度は県道17号線に入る。右手に 八ヶ岳連峰を見ながら暫く進んでいくと、 ナビが神社前の六差路 ? にて右折するよう指示を出す。
しかし、少々道が分かりにくいのでさらに先へと進み、南大塩の交差点にて右折する。縄文の湯の前を通り、やがて尖石考古館西の十字路にて左折して八ヶ岳エコーラインを進む。
そして、新井上の十字路にて右折して県道191号線に入れば、後は駐車場のある渋御殿湯まで一直線である。

道は途中から山の中をクネクネと曲がって高度を上げていくが、 やがて道の傍らに石仏が頻繁に見られるようになる。
帰宅後調べると、この道は 『 湯みち街道 』 と呼ばれ、石仏は江戸時代にこの地を訪れた湯治客らが 温泉の効能に感謝をして寄進した観音様であり、全部で 66体あるとのことであった。
渋御殿湯の玄関前には 7時10分に到着。
玄関口で駐車場の受付をして (料金 1日1,000円也)、女将さんの案内にて駐車場の指定場所に駐車する。
駐車場には既に 3台の車が駐まっており、さらに身支度中にもう 1台到着する。


駐車場設置のトイレを使用した後、身支度を整えて 7時21分に出発する。

渋川を渡って再び渋御殿湯の前を進み、さらに廃業した渋の湯ホテルの横を進む。
右に曲がって再び渋川を渡るが、その手前にある奥蓼科補導所 (写真) にて 用意してきた登山届を提出する。

渋川にかかる鉄製の橋を渡ると、すぐに山に取り付くことになるが、 いきなりアイスバーンと化した斜面が待っている。
この状況はヤマレコにて事前に把握していたため、予め 10本爪アイゼンを手にしており、早速 橋の袂にて装着する。

凍った斜面を登ると、すぐに高見石との分岐となるので右に道を取り、 シラビソの樹林帯の中をジグザグに登っていく。

最初、少しだけ雪の無い所があったものの、後は完全に雪あるいはアイスバーンの状態が続き、 アイゼンが活躍する。
傾斜は最初少々キツイものの、すぐに緩やかな登りが続くようになる。
多くの人が歩いているため、雪はしっかりと踏み固められており、アイゼンが利いて快調に進んでいくことができる。

暫く進んでいくと、再び高見石への分岐を左に分ける。時刻は 7時47分。

道は緩やかな登りに時々平らな道が加わるといったパターンが続く。
周囲はシラビソ、オオシラビソ、コメツガ、ダケカンバなどに囲まれているが、 木々を通して日が差し込んでくるのでかなり明るい。
上空は青空、久々の快晴に心がウキウキする。

やがて、八方台、唐沢鉱泉との分岐を通過し、ここで道は左に大きく曲がることになる。 時刻は 8時10分。

この分岐を過ぎると、左手樹林越しに尾根が見えるようになるが、 中山から派生している尾根と思われる。
この辺も緩やかな登り、あるいはほぼ平らな道が続くため、快調に足を進めることができる。

やがて、登り勾配だった道も初めて下り斜面に入ると、 その先で再び唐沢鉱泉からの道と合流する。時刻は 8時27分。

と言うことは、折角 初めてとなる渋御殿湯からの道を選んではみたものの、 ずっと樹林帯であり、雰囲気的には唐沢鉱泉からの道とほぼ変わらない状況だった訳で、これでは全く刺激がなくて面白くない。

そこで、この先 黒百合平に着いてからは、 初めてとなる中山峠経由にて登ることにする (過去 2回はいずれも 天狗の奥庭経由)

緩やかだった勾配も、先程の分岐から 7分程進むと、少し傾斜がきつくなり始める。

また、この辺からは沢の流れに沿って進むことになるのだが、沢は凍っており、 その氷の表面を水が流れているという状況である。
過去 2回は 5月に登ったため、沢は勢いよく流れており、また雪の下からも水の流れる音が聞こえていたのだったが、 やはり今の時期、雪は少ないとは言え、まだ寒さは厳しいということなのであろう。



天狗岳 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2016.4.6 天候 : 晴れ 単独行 日帰り
登山路:渋御前湯駐車場−奥蓼科補導所−高見石分岐−八方台分岐−唐沢鉱泉分岐− 黒百合平・黒百合ヒュッテ−中山峠−すりばち池分岐−東天狗岳−西天狗岳−すりばち池分岐−天狗の奥庭−黒百合平・黒百合ヒュッテ− 唐沢鉱泉分岐−八方台分岐−高見石分岐−奥蓼科補導所−渋御前湯駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−諏訪南IC−(県道425号線)−御射山−(県道425号線)−八ツ手−(県道17号線)−南大塩−(一般道)−尖石考古館西− (八ヶ岳エコーライン)−新井上−(県道191号線−渋御前湯駐車場 (車にて)
交通復路:渋御殿湯駐車場−(県道191号線)−新井上−(八ヶ岳エコーライン)− 上湯沢−(一般道)−神社前−(県道17号線)−八ツ手−(県道425号線)−御射山−(県道425号線)−諏訪南IC−(中央自動車道)−勝沼IC−(国道20号線) −相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂− (国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)− 中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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