地蔵岳 ( 地蔵岳:2,764m ) 2016.3.23 登山



【PHOTO & 記録 地蔵岳 1】

今年に入って 7回 山に登っているが、 どれも 2,000mに満たない低山ばかりであることから、そろそろ高い山に登りたくなってくる。
しかし、なかなか良い山が見つからない。というのは、雪が多く残る山で、できれば初めて登る山が良く、 さらにはノーマルタイヤによる登山口へのアプローチができ、しかも日帰り可能な山という条件のためである。
仕方なく、条件を少し緩め、登ったことがある山であっても初めてのコースなら 良しとしてさらに探していたところ、 ヤマレコに御座石温泉 (鉱泉) から 鳳凰山の 地蔵岳をピストン登山した記録が掲載されているのを見つけてハッとする。

馬鹿みたいな話だが、鳳凰山は 地蔵岳、観音岳、薬師岳の 3つの山の総称であることから、鳳凰山登山では 3つとも登らねばならないと強く思い込んでおり、 このように地蔵岳だけを目差すという発想が全くなかったのである。
そして、前回 (2014年5月) 夜叉神峠から 鳳凰山に登った時には、 薬師岳、観音岳には登ったものの、地蔵岳まで足を伸ばすのは体力的に無理と考えて鳳凰 2山になってしまったという負い目もあったことから、 俄然 この地蔵岳が候補として浮かび上がって来ることになる。

しかも、鳳凰山には過去に 5回ほど登っているが、 この御座石温泉からのコースは初めてであり、さらには御座石温泉までのアプローチもノーマルタイヤで問題ないようなので、 早速行ってみることにする。
当初、多くの人々が山に入る 3連休を避け、天気の良さそうな 3月22日を予定していたのだが、前日に所要があり少々疲れてしまい、 登る日を 23日に変更する。
22日の天気は快晴だったようで、この日に行けなかったことを大いに悔やんだのだが、幸いなことに 23日の天気予報も晴れとなっており、 久々の高山に期待が高まる。

3月23日(水)、朝の 5時に自宅を出発。もう少し早く家を出るつもりだったのだが、 『 春眠暁を覚えず 』 のことわざ ? どおり、少々寝過ごしてしまい、出発が 1時間近く遅れてしまったのであった。
周囲がかなり明るくなった中、上空を見上げると雲が多いが、横浜市は午前中が曇りの予報なのであまり気にならない。
横浜ICから東名高速道に乗り、海老名JCTから圏央道に入って、その後 八王子JCTから中央道へと進む。
笹子トンネルを抜けると、空は相変わらず曇天模様ではあるものの、南アルプスの山々はその稜線がよく見えている。
韮崎ICで高速を下りた後、県道27号線を西へと向かう。道は東中学校前の信号にて国道141号線に変わるが、道自体は真っ直ぐで、 一ツ谷の信号にて国道20号線にぶつかるのでそこを右折する。
国道20号線を暫く進み、上円井の信号にて左折。左折した途端、道は 2つに分かれるのだが、本来は右に進むべきところを左に進んでしまい少々慌てることになる。
しかし袋小路になる手前にて左折し、本来出るべきなかなか立派な農道 ? に出て事なきを得る。

その農道を右に進んでいくと、本来の国道20号線からの道を右に見た少し先で 『 ← 鳳凰三山 』 の標識が現れるのでそこを左折する。ここからは少々狭い道が続く。
途中、小武川沿いの狭い土手の上を進んだり、かなり 凸凹の未舗装道路があったり、 あるいは落石が道路に散らばっている崖の下を通過したりと、少々ビビらされるところがあったものの、ナビに従って迷うこと無く進むことができ、 御座石温泉市営駐車場には 7時2分に到着したのだった。


駐車場の奥には御座石温泉の建物があり、 その後方には燕頭山 (つばくろあたまやま) と思しき高みも見えている。

なお、駐車場には大宮ナンバーの車が 1台駐まっており、 先行する登山者がいることを知ってホッとする。

駐車場にあるトイレを利用した後、注意書きに従って登山届を出すべく御座石温泉へと向かったものの、 玄関は閉まっており、明かりも点いておらず、登山届の提出はできず仕舞い。
車に戻り、身支度をして 7時20分に出発する。
実は御座石温泉の所からも登山道に出られるので、温泉と車の間を往復した分、少し時間をロスした形である。

御座石温泉の裏手を進み、落ち葉の敷き詰められた斜面をジグザグに登っていく。
途中、建物の横には布団が干してあったので、温泉に人はいるようであるが、そんな気配は全く感じられずに建物はひっそりとしている。

見上げれば空は雲に覆われ青空は全く見えない。
どうやら天気予報は完全に外れたようであり、気分が落ち込む。

御座石温泉の建物を過ぎると、いきなりの急登が始まる。
すっかり葉が落ちている樹林帯をジグザグに登っていく。
いきなりの急登に息が上がるが、それも長くは続かず、やがて傾斜は緩やかになり、周囲にはコメツガなどの常緑樹も見られるようになる。

そして左手の樹林の間からコンクリートの大きな法面がチラチラ見えるようになると、 道の方は左に緩やかに曲り、その法面に向かって尾根上を進んでいくようになる。

途中、左手樹林越しに山が見えたが、方向から考えると御所山ではないかと思われる。 以前、甘利山、千頭星山に登った時に、 一寸寄り道をしてこの御所山にも登ってみたのだが、御所山からは青木鉱泉へと下る道があるので、 途中に 『 青木のお湯が待っている 云々 』 と書かれた標識があったのが印象的であったことを思い出す。

その時には、御所山は単なる尾根上の通過点のようにしか思えなかったのだが、 こう見るとなかなか立派な山であることに驚かされる。

巨大なコンクリートの法面の近くに至ったところで (但し、法面自体は見えない)、道は右に折れてその法面の縁に沿って登っていくようになり、 傾斜の方もキツクなってくる。
そして、すぐに左手に法面が良く見えるようになるが、その規模に非常に驚かされる。
まるで巨大なダムを見ているようである。

道の方はその法面の上方へと登っていき、 登り着いた所は山の頂上のようになっている。
地図を見ると、確かにここは 1,330m程の小ピークとなっていて、暫くは ほぼ平らな道が続くようになる。

道の周囲には治山工事の説明書き等がある他、ロープが張られ、 しっかりとした道標も置かれている。

やがて道は下り斜面に入り、すぐに小さな広場に下り着く。
西ノ平である。時刻は 8時2分。

先程の法面工事のために ここまで車が入ってきていたようで、 林道が北へと下っている。
当然、今は何も無い広場ではあるが、如何にもかつては資材置き場も兼ねていたような雰囲気が残っている。

道はその西ノ平を横切って、反対側の斜面に再び取り付くことになるのだが、 ここからは容赦の無い急登が始まる。

写真はその急斜面の途中から西ノ平を見下ろしたもの。



地蔵岳 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2016.3.23 天候 : 曇り 単独行 日帰り
登山路:御座石温泉市営駐車場−西ノ平−七合目−旭岳−燕頭山−鳳凰小屋−地蔵岳− 鳳凰小屋−燕頭山−旭岳−七合目−西ノ平−御座石温泉市営駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−韮崎IC−(県道27号線)−東中学校前−(国道141号線)−一ツ谷−(国道20号線)−上円井−(一般道)−鳳凰三山標識−(林道) −御座石温泉市営駐車場 (車にて)
交通復路:御座石温泉市営駐車場−(林道)−鳳凰三山標識−(一般道)−上円井− (国道20号線)−一ツ谷−(国道141号線)−東中学校前−(県道27号線)−韮崎IC−(中央自動車道)−相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前− (国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂− (国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)− 中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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