地蔵岳 ( 地蔵岳:2,764m ) 2016.3.23 登山


【PHOTO & 記録 地蔵岳 4】



この燕頭山頂上はかなり広く、足下はササ原 (実際は雪原に近い)、 そこにシラビソ、コメツガ、そしてダケカンバなどの大木が生えており、さらにはその枝からサルオガセがぶら下がっていて、 如何にも南アルプスという雰囲気が漂っている。

なお、展望の方は南西方面が少し開けているだけで、ほとんど展望は得られない。

腹を満たした後、ここまでの登りの反省を踏まえ、 10本爪アイゼンを装着して 10時32分に出発する。

ほぼ平らな山頂を暫く進むと、前方から 2人の若者がやって来た。
挨拶を交わしただけであったが、この後 山では誰にも会わず、さらには下山した時に駐車場に車はなかったので、 彼らが大宮ナンバーの車の持ち主だったようである。
背負っている荷物から見て山で一泊したのであろうか。

やがて道が下り斜面に入ると、前方樹林越しに本日 目差す地蔵岳の姿が見えてくる。
そしてその少し先で、地蔵岳の姿をスッキリと見通せるようになる。
無論、地蔵岳のシンボルであるオベリスクも良く見えている。
しかし、遠い。あとどれくらい時間がかかるのかと 少々不安を覚える。

なお、地蔵岳の左後方に見える高みは赤抜沢ノ頭である。

さらに少し進むと、今度は地蔵岳の右後方に 甲斐駒ヶ岳の姿が見えるようになる。
こちらはやや霞み気味であるものの、それが返って甲斐駒ヶ岳の魅力を増している。
ただ少々残念なのは、摩利支天が邪魔をして美しいピラミッドが崩れていることである。
なお、甲斐駒ヶ岳の左後方には駒津峰も見えている。

道の方は燕頭山までの急斜面が嘘のように、緩やかな登りの道が続くようになる。
桟橋を渡ってザレ場を過ぎ、小さなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。

途中、右手が開けて 八ヶ岳方面が見えたが、 相変わらず霞んでいて大変に見辛い状態である。

やがて道は牛首のザレ場を通過する。時刻は 10時44分。
ここは左右が切れ落ちており、かつてはその稜線上に道があったと聞くが、今は稜線の左下に桟橋を設けて通るようになっている。
足下は花崗岩の砕けた砂地なのだが、今はその大半が雪の覆われており、また桟橋の上部には鎖も張られている。

なお、桟橋は最後の方が崩壊して斜めに傾いているため、 道はその桟橋を避けて稜線寄りを進むことになる。

ザレ場を通過して振り返れば、燕頭山が見えている。 こちらから見る燕頭山はどちらかというとピラミッド型で、先程見たような丸い頂上ではない。



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