天狗岳 ( 西天狗岳:2,646.0m ) 2016.4.6 登山



【PHOTO & 記録 天狗岳 7】

目を反対側に転じて 硫黄岳の左後方を見やれば、 金峰山など 奥秩父の山々が見えるものの、先にも述べたようにこちらも霞み気味である。
写真では 中央右側の少し白い山が 金峰山。その左に朝日岳、 国師ヶ岳が続いている。

この東天狗岳頂上には雪が無いため、岩の上に腰掛けて休憩するにはもってこいなのであるが、やはり早く 西天狗岳に登りたいと思い、 休むことなく 10時12分に出発する。

岩の斜面を下っていくのだが、雪が少なく、アイゼンを装着したままでは下りにくい。 雪の上に下り立ってホッとする。

やがて、右に東天狗岳を巻いて 天狗の奥庭への分岐へと通じる道を分け、鞍部を進む。
雪は締まってはいるものの、所々で柔らかくなっている所も有り、少し気を遣いながら進む。

ただ、2009年5月にこの鞍部を進んだ時には何回も踏み抜いて苦しかったことを思えば、 本日は大変楽である。

順調に足を進め、いよいよ 西天狗岳への登りにかかる。
ここは本来ならば岩、そして岩屑の斜面であるが、今は全面雪に覆われいて大変歩き易い。
とは言え、左下を見れば写真の通り一気に谷へと落ち込んでいる場所もあるので油断は禁物である。

急斜面に見えたこの登りも、実際に登ってみればそれ程厳しいものではなく、 やがて傾斜が緩み始めるとともに、足下の雪が少し柔らかくなってくると、先の方に斜めになった標柱の先が見えてくる。

ここで本日 2人目の登山者と擦れ違う。
先程 東天狗岳から 西天狗岳を眺めた時に、 頂上付近に見えた登山者と思われる。
なお、もう 1人とは先程 天狗の鼻の岩場を過ぎた所で擦れ違っている。

そしてその標柱のある所には 10時30分に到着。

今は標柱もかなり雪から顔を出しており、 『 西天狗岳山頂 』 の文字までは雪の上である (それより下の部分も、標柱の周りの雪が凹んでいるので書かれている文字を確認できる)
残雪は恐らく 1m強といったところであろう。

先の東天狗岳もそうであったが、この 西天狗岳においても うまい具合に人が居なくなっており、山頂独り占めの状態である。

ここからは、先程の東天狗岳から見えた山々に加えて 御嶽を見ることができる。
しかし、残念ながら白き山がそこにあるというのが分かる程度である。
後は、先程 東天狗では気がつかなかった 浅間山を北北東の方向に確認できたのだが、 やはりこちらも薄ボンヤリといった状況である (写真)

誰もいない山頂を歩き回る。
面白いことに標柱のある場所よりもその北側の方が雪で高くなっている。
眼下には天狗の奥庭が見え、さらにその後方にある中山のさらに後方には真白き雨池も見えている。
また、稲子岳南壁、そしてニュウ方面もよく見える。



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