目を反対側に転じて
硫黄岳の左後方を見やれば、
金峰山など
奥秩父の山々が見えるものの、先にも述べたようにこちらも霞み気味である。 この東天狗岳頂上には雪が無いため、岩の上に腰掛けて休憩するにはもってこいなのであるが、やはり早く 西天狗岳に登りたいと思い、 休むことなく 10時12分に出発する。 | |
岩の斜面を下っていくのだが、雪が少なく、アイゼンを装着したままでは下りにくい。 雪の上に下り立ってホッとする。 やがて、右に東天狗岳を巻いて 天狗の奥庭への分岐へと通じる道を分け、鞍部を進む。 ただ、2009年5月にこの鞍部を進んだ時には何回も踏み抜いて苦しかったことを思えば、 本日は大変楽である。 |
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順調に足を進め、いよいよ
西天狗岳への登りにかかる。 | |
急斜面に見えたこの登りも、実際に登ってみればそれ程厳しいものではなく、 やがて傾斜が緩み始めるとともに、足下の雪が少し柔らかくなってくると、先の方に斜めになった標柱の先が見えてくる。 ここで本日 2人目の登山者と擦れ違う。 |
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そしてその標柱のある所には 10時30分に到着。 今は標柱もかなり雪から顔を出しており、
『 西天狗岳山頂 』 の文字までは雪の上である
(それより下の部分も、標柱の周りの雪が凹んでいるので書かれている文字を確認できる)。 先の東天狗岳もそうであったが、この 西天狗岳においても うまい具合に人が居なくなっており、山頂独り占めの状態である。 | |
ここからは、先程の東天狗岳から見えた山々に加えて
御嶽を見ることができる。 誰もいない山頂を歩き回る。 |
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