天狗岳 ( 西天狗岳:2,646.0m ) 2016.4.6 登山



【PHOTO & 記録 天狗岳 4】

道は再び樹林の中に入り、最後は急斜面を登っていくと、 樹林を抜けて目の前に東天狗岳の斜面が現れる。
ただ、頂上、あるいは天狗の鼻まで一直線ではなく、まずは目の前 20m程の斜面しか見えていないので、威圧感は全く無い。

雪の斜面を登る。
所々に踏み抜いた跡があるものの、昨晩から今朝にかけてはかなり気温も下がったのであろう、 この時点では雪はかなり固く締まっていて何の支障も無く登っていくことができる。

左手の崖の後方を見れば、 硫黄岳の爆裂火口が少し見えている。

途中振り返れば、 蓼科山も かなり迫り上がってきている。
しかし、蓼科山はその山頂部分が白いだけで、その下方は真っ黒な状態である。
やはり今年は雪が少ないようである。

蓼科山の右、中山の斜面の後方には 北横岳も少し顔を出している。

第一段階の斜面を登り切ると、東天狗岳上部の岩場まで続く長い斜面が目の前に現れる。
この斜面はなかなか迫力があり、手強そうであるが、その後方に広がる青空が元気をくれる。

ここは足下に気をつけながら黙々と登っていく。
先程とは違い、少々息が切れる。

少し登っては立ち止まって上を見上げるという 疲れてきた時のパターンを繰り返しながら登っていく。
しかし、それも長くは続かず、やがて傾斜が緩んできたかと思うと、先の方に天狗の鼻が見えてくる。

それとともに、右手には 西天狗岳も再び見えるようになり、 そこからすぐに天狗の奥庭へと下る分岐に到着したのだった。時刻は 9時52分。

一息ついて振り返れば、 蓼科山北横岳、縞枯山、大岳といった山々がよく見えるようになっている。

さらに手前には中山が裾野を広げており、 眼下には天狗の奥庭の広がり、そして黒百合ヒュッテも見えている。



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