美ヶ原 ( 王ヶ頭:2,034.4m ) 2015.3.18 登山



【PHOTO & 記録 美ヶ原 1】

3月も半ばを過ぎ、平地では春の訪れを日に日に感じるが、 各地の登山口からもノーマルタイヤでのアプローチが可能との情報がチラホラと届き始めている。
そんな中、ヤマレコに美ヶ原の登山記録が掲載され、 登山口の一つである 『 三城いこいの広場 』 までノーマルタイヤで行けるとあったため、 これは是非とも登らねばと、早速出かけることにした。
美ヶ原には、昨年の 8月に女房殿との長野小旅行の際に立ち寄っているものの こ こ を参照)、 実際には美ヶ原高原美術館前に車を駐めての散策であり、しかも王ヶ頭には立ったものの、王ヶ鼻はパスをしているため、 登山という観点からは大変物足りなさを感じていたのであった。
さらには、スノーシューを購入してから、雪の美ヶ原を一度は歩いてみたいとの思いを強く持っていたため、 この時期、最後のチャンスと考え、出かけることにした次第である。

美ヶ原のある松本市上山辺、 上田市武石上本入の天気予報が晴れとなっていることを確認し、3月18日(水)、5時に横浜の自宅を出発する。
横浜ICから東名高速道に乗り、海老名JCTにて圏央道に入って、さらに八王子JCTからは中央道へと進む。 空は曇っており、笹子トンネルを抜けても、南アルプスの山々は雲の中である。この先晴れるのだろうかと心配しつつ車を進めていくと、 やがて雲が取れ始め、小淵沢IC付近からは 甲斐駒ヶ岳八ヶ岳がハッキリと見えるようになる。
さらには、岡谷JCTの手前では穂高連峰の姿も見え、 長野自動車道を進む頃には、上空には青空が広がっていたのだった。

松本ICで高速を下り、国道158号線 (途中から国道143号線に表示が変わる) にて松本市街を目指す。途中、中央一丁目にて右へと曲がる国道143号線と分かれ、真っ直ぐに一般道を進む。
やがて、中央二丁目の丁字路にぶつかるので、そこを左折した後、すぐに右折して中町・蔵シック館の前を進む。一方通行の道を 1km程進むと、 再び国道143号線と交差するので、左に曲がって国道143号線を北に進み、城東二丁目の交差点を右折して県道67号線に入れば、 暫く道なりである。
県道67号線を 20km弱進むと、三城口に到着するので、そこを左に曲がって山の中へと入っていく。ここまで周囲に雪は全く見られなかったのだが、 三城口からの道では、途中から左右に除雪した雪が積まれている中を進むことになる。本日は気温が高く、雪解け水は凍っていないから良いが、 氷点下になるとやはりまだノーマルタイヤでは難しいかもしれない。

やがて、休校となっている山辺小学校美ヶ原分校の前を過ぎると丁字路にぶつかるので、 そこを右に曲がって少し進めば、三城いこいの広場であった。
しかし、広場の駐車場は雪の中、ヤマレコの登山記録にあったように、さらに先へと進み、道が冬期通行止めになっている付近の除雪スペースに車を駐める。 時刻は 7時58分。


身支度を調え、8時4分に出発。
見上げれば、雪を抱く 美ヶ原の稜線が丘のように連なっているのが見え、 烏帽子岩や王ヶ頭の鉄塔群が確認できる。
そして、その後方には青空が広がっていて、テンションがグッと上がる。

車道を三城いこいの広場まで戻る。
途中、左手を見れば、真っ白な 乗鞍岳が見え、 さらには穂高連峰常念岳が 手前の山の後方に少し顔を出している。
残念なことに、常念岳の左に見える 槍ヶ岳は その穂先部分が雲に覆われている。

また、三城いこいの広場の手前、大きく道がカーブするところで、 美ヶ原 を一望できる場所があった。
王ヶ頭から王ヶ鼻まで続く台地状の美ヶ原の全容が見え、ますますテンションが上がる。

本日の気温は高く、車載の温度計は 2℃。
従って、フランネルのシャツのみでも全く寒さを感じない。

登山口は三城バス停の向かい側、レストランの左横から始まる。
但し、道は除雪されておらず、道路脇の小さな雪の壁を乗り越えていく必要がある。

雪の上を少し進んで、雪が無い場所にてアイゼンを装着する。 これが失敗であった。この日は暖かく、結果的にはアイゼンは全く不要で、ここはスノーシューを履くべきであった。
確かに雪の上にはスノーシューの跡が残っていたのだが、それは下山時のもの。登りの場合は、 百曲と呼ばれる場所でアイゼンが必要になるに違いないと思い込んでいたので、初っぱなからアイゼンにした次第である。

暫くは平らな雪道を進む。
時々雪を踏み抜くが、これはまだ高度が低いためと思い、気にせず進む。塩くれ場までの方向と距離を示す標識に従って、二度 程左に道を取る。

先にも述べたように、この日は気温が高く、またここ数日も気温が高い日が続いたのであろう、 十数歩進むとそのうち 1回くらいは雪に足を取られる。
その度に、スノーシューに変えようかとの考えが浮かんでくるが、この先で再びアイゼンが必要になった場合に面倒と思い、そのまま進む。

林道と思われるような広い道を進んでいくと、前方左手下方にロッジのような建物が現れ、 車道も見えてくる。

そして、その林道のような広い道のドン詰まりに 『 塩くれ場 3.0km 』 の標識が現れ、 その標識に従って今度は右に曲がっていくと、道は樹林帯を進むようになって、少しは登山道らしくなる。
しかし、道は平坦なので、遊歩道というのが正しいのであろう。

1995年の 美ヶ原登山の際にも見た覚えのある 『 県民の森 』 の標識を過ぎ、小さな流れを渡ると、樹林の密度が増してくる。
道を塞いでいる折れた木の下を潜り、小川の流れに沿って進む。
積雪は 3〜40センチくらいであろうか。足下の雪は多いが、一方で、左に現れた日当たりの良い斜面には所々 雪が無い場所がある。

やがて、前方に東屋が見え、その前が広場になっている場所に飛び出す。時刻は 8時57分。
ここは広小場という場所で、ここからは茶臼山への道が分かれるが、そちら方面の雪の上に足跡は見られない。

休まずに広小場を通過していくと、道は傾斜を持つようになり、 すぐに斜面をジグザグに登っていくようになる。



美ヶ原 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2015.3.18 天候 : 晴れ後曇り 単独行 日帰り
登山路:三城いこいの広場 近辺道路脇−百曲コース登山口−広小場−下降地点− 塩くれ場−美しの塔−王ヶ頭−王ヶ鼻−王ヶ頭−下降地点−広小場−百曲コース登山口−三城いこいの広場 近辺道路脇
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)− 八王子JCT−(中央高速道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−松本IC−(国道158号線・国道143号線)−中央一丁目−(一般道)− 中央二丁目−(一般道)−グランサイト前−(一般道)−蔵シティホリ前−(国道143号線)−城東二丁目−(県道67号線)−三城口−(一般道) −三城荘前−(よもぎこば林道)−三城いこいの広場(近辺道路脇に注射)(車にて)
交通復路:三城いこいの広場−(よもぎこば林道)−三城荘前−(一般道)− 三城口−(県道67号線)−兎川寺−(一般道)−里山辺−(一般道)−筑摩橋手前−(県道63号線)−桟敷−(国道20号線)− 塩尻IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央自動車道)−相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木− (国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)− 塚場−(県道63号線)− 葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原− 下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口 −(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)− 中央林間−鶴間二丁目 −瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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