SSの下限

各章でSSについての情報が、散在しているのでまとめておきます。

第一章〜第三章

SS1/60を下限として来ました。
SSには青い自然光量を変化させる役目があり、前景の定常光比率を変える事が出来ます。後景を青明るく・青無し暗くする事が出来ます。

水中マクロ写真は、フラッシュ光メイン撮影のためブレは目立たない撮影です。従ってSSをブレのコントロールに使いませんでした。

第四章

ブレについて考えました。

●定常光比率の高い撮影ではブレは濃くなります。(青多い写真)
●SSが遅い撮影ではブレは長くなります。

SSを速くする事により定常光比率を下げれます。SSが速い事によりブレは短くなり、定常光比率が低い事によりブレは薄くなります。

ブレが目立ちやすい青多い写真においては、SSを速くしてブレを抑えたいのですが、SSを速くすると青多い写真にならないという絵コンテ崩壊のジレンマになりました。

この時点での良い取引はありませんでした。

第五章・ISO

ISO感度を学ぶと、定常光比率を変える事が出来るようになりました。これは今までSSの役目でした。
青多い写真を撮る時、SSを遅くしていました。その代わりにISOを上げる事も出来るようになりました。

カメラの高感度特性によりますが、、
●1/60はもう使わずSS1/125を下限にする運用について学びました。
SSは同調速度で固定して一切動かさない。SSがやっていた役目はすべてISOにさせる運用について学びました。

第五章・ライト撮り

ライト撮りでは、ブレの理論がフラッシュ撮影とは異なりました。
従って多くの機材ではSSの下限条件が厳しくなりました。
ライト撮りでは、SSは基本的には動かさない運用になってきました。

僕の最低限のデータを機材別に換算した表です。
50〜60mmレンズでは、動体の場合この表よりもっと速いSSが必要だと思います。
100mmレンズ 60mmレンズ
素子サイズ APS-C  フルサイズ  APS-C  フルサイズ
35mm換算
焦点距離
 150mm 100mm  90mm  60mm 
1/焦点距離  1/150 1/100  1/90  1/60 
証拠写真・静体
1/焦点距離
 1/150 1/100  1/90  1/60 
綺麗な写真・静体
1/(焦点距離×2)
 1/250 1/200  1/180  1/120 
証拠写真・動体
1/(焦点距離×2)
 1/250 1/200  1/180
??? 
1/120
???
綺麗な写真・動体
1/(焦点距離×3〜4)
 1/500  1/400 1/360
??? 
1/250
???

あなたが決める事

どれを選択するかはあなたが決める事です。

●ISO感度の運用はしない人
カメラが古く、ISO感度は上げたくない。カメラの運用をシンプルにして、撮影に専念したい。

第5章は無視して下さい。ISO感度・ライト撮りは無視して下さい。
SS1/60下限で第一章〜第4章と傍章・個章を使って、楽しく、綺麗な写真を撮りましょう〜ほとんどの写真はこれで十分撮れます。完成度を上げるのです。


●ISO感度の運用もする人
SS1/60は使わずSS1/125で運用しましょう。最低ISO400は常用出来るカメラが必要です。おおよそ2010年以降のカメラならば可能では無いでしょうか?
高感度特性が良くISO800〜1000が常用出来るカメラではSS同調速度で動かさないという運用しましょう。


●ISO感度・ライト撮りの運用もする人
フラッシュ撮影とライト撮りのSSはきっちり分けて運用しましょう。
フラッシュの発光時間(1/1000以下)とライト撮りのSSを比べるのです。

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