ライト撮り(5)

●フラッシュ撮影で、フラッシュ発光時間が1/1000秒以下
●ライト撮りで、SSが1/1000秒以下

この2つは素子の受け取る光は全く同じです。ブレも同じです。同じ像を作ります。差などありません。


実はライトでもフラッシュでも発光体が何かはどうでも良いのです。素子が受け取る光がどのようなものであるかが重要です。
もう一度、フラッシュ撮影ととライト撮りについて考えて見ましょう。

フラッシュ撮影で、フラッシュ発光時間が1/1000秒以下

●フラッシュの最大のメリットはこの発光時間の短さにあります。水中マクロ写真では常にフラッシュ撮影のためあまり深く考えませんが、これはものすごい事です。
(1)ブレをほとんど止めてくれます。不安定な水中で、三脚もなく、手持ちで、動体を、撮れているのは、このフラッシュの発光時間のおかげなのです。
(2)フラッシュの発光時間はSSよりも早いため、SSによる制限を受けません。SSを変えてもフラッシュ光には影響がありません。これは陸上での撮影には大きな影響がありませんので、あまりカメラの本などにも書かれていません。しかし、水中では、自然光は青いのです。画質低下無く青い自然光だけをSSで調整出来るのです。SSで写真の色を変える事が出来るのです。ものすごい事です。

●フラッシュの最大のデメリットは、SSの同調限界にあります。1/200〜1/320というとても遅いSSしか使えないのです。同調限界が無ければ1/4000〜8000まであるSSの1/10です。
水中では、自然光は青いのです。画質低下無く青い自然光だけをSSで調整出来るのに、、、調整幅が、1/200〜320までに制限されます。青い自然光が邪魔をする時、SSでは完全にはコントロール出来ません。すべて同調限界のせいです。

もし、FP発光が可能でハイスピードシンクロできる水中フラッシュがあれば・・・このデメリットが消え去ります。
ISO50やISO25が基準感度になれば、SSにISOを加えた調整幅は、ものすごく広がりデメリットが少なくなります。
進化すればいいんですが・・・。

ライト撮りで、SSが1/1000秒以下

●高いライトにもフラッシュのような光量はありません。全く足りません。暗いのです。ISO感度を上げずにSSが1/1500秒など不可能です。
これは、陸上撮影では全く問題になりません。ISO感度を上げれば良いのです。

しかし、水中撮影では、ISO感度上げただけでは解決しません。
自然光は青いのです。ISO感度を上げても青い自然光比率は変えられません。
水中では、『青い自然光に比較してライトは何倍の光量があるか?』が重要です。
やはり、ライトの光量不足が問題なのです。

そして、これがライト撮りがフラッシュ撮影のような質の高い写真が撮れない理由です。

青い自然光

第一章からこの第五章まで、すべてにおいて、青い自然光について理解する事がとても重要なのはもう皆さん理解していただいていると思います。

第一章で、『わかってるわ〜』と思ったあなた、何もわかってなかったでしょ(^O^)

今、本当に、わかっていますか?青い自然光の事を・・・。ほんとに???

まぁ書いてる本人が、自分が本当に完璧に理解出来てるかどうか…まだ確証が持ててないけど(^O^)

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