減感

常用感度より低感度に出来るカメラがあります。減感と呼ばれています。

減感は、ISO25〜50と低感度になります。しかしデメリットがあります。ダイナミックレンジが低下し、白飛びが起きやすくなります。色調が変わりコントラストが強く出たりします。画質低下です。(閑話休題)

ISO(3)まで理解出来ている人は、減感についても、どう使うか?理解出来ます。新しい知識は必要ありません。
もし、考えて、理解出来ないならば、もう一度ISOを最初からお読み下さい。

え〜〜ハウツーHPのくせに、金取ってるくせに、説明放棄かい〜〜と言われそうですが・・・
もう皆さんは、自分で絵コンテを作って、自分で可能かどうか検証して、自分で撮影技法を作って、自分で撮影しなければいけません。自分でより良い方法を考え付かなければいけません。その段階です。自分で知識を連動させて、考え付かないといけません。僕なんかの助けなどなくても出来るはずです。
これがその練習になります。頑張って〜〜〜

減感について、考えて下さい。ISO感度を上げるのと逆の事が起きるはずです。
●使う理由
●何が、変化するか?
●その結果、何がどのように変わるか?(光の比率・量など)
●どのような時使うか?役に立つか?
●ISO導入前の既存の対処との差・優先順位
●メリットとデメリットの取引

最終試験だ〜〜〜(^O^)

減感・ISO50相当で、考えて見ます。

例として基準感度がISO100で、減感ISO50相当で考えてみましょう。基準感度、減感の感度は機種によって異なります。ご自分のカメラで調べてね。

●ISO100に比べてISO50相当ですから、低感度になります。写真を作る光の量は2倍必要になります。
●減感という事は、デメリットとして画質低下があります。


光量が多すぎる時に使います。水中マクロの場合、光が多すぎる場合とは、
●七色のフラッシュ光が多すぎる時
●青い自然光が多すぎる時
です。

七色のフラッシュ光が多すぎる時

ありません。
●TTL調光の場合、TTL調光補正でカメラマンが調整します。
●マニュアル発光の方は自分で減らします。

(例外としてINONのストロボをマニュアル発光し、近接撮影している場合ありえます。)

青い自然光が多すぎる時

SSを同調速度にしていても青い自然光が多すぎる時に使います。明るい海では役に立ちます。従って暗い海ではあまり使う事は無いでしょう。温帯などで潜っている時には、効果はほとんどないでしょう。

青い自然光量はISO感度を50にしても変わりませんが、でも写真を作るために必要な光量が2倍になるため青い自然光の比率が劇的に下がります。量は変わらないが比率が変わります。

おっ?

おおっ???

おおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!

そうです、今、叫んだあなたは正解です。
これは、ものすごい事ですね。そりゃ叫びますよね〜

青被りをF値を導入せずに治せるのです。被写界深度を変更する事なく治せます。
すべての青無し写真に有効です。
テクニカルな青無し写真が、簡単になります。
白砂飛ばし系すべて。黒抜きブラック&ボケ・黒抜きダーク&メロウなどボケが必要なテクニカルな黒抜き系すべて。

おおおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

ここで叫び始めた人もいますね。気づきましたね。減感ISO50相当の破壊的な威力を・・・。

今までの対処

SSは、すでに同調速度になっています。デフォルト設定が同調速度です。もし同調速度になっていないなら当然同調速度にします。

                   


F値を絞って・・・青い自然光量を減らします。量が減ります。

                   


足りない部分をフラッシュにが光ります。

                   


青い自然光量を減らす事が出来ました。デメリットは被写界深度が深くなります。絵コンテが変わります。

白砂飛ばし系すべて&黒抜きブラック&ボケ・黒抜きダーク&メロウなどボケが必要なテクニカルな黒抜き系すべて、にとっては、被写界深度が変わる事は絵コンテが崩壊してしまいます。許容出来ません。取引出来ません。
従ってF値を絞る事なく、非常に苦労をしてロケハンで青い自然光量を少なくしてきた訳です。今までは・・・

減感(ISO50相当)を使う対処

ISO100
必要な光の量四角10個分。青い自然光量4個分。七色のフラッシュ光量6個分。比率は4対6。

                   


ISO50相当・必要な光量が2倍になります。
必要な光の量四角20個分。青い自然光量4個分。

                                       


ISO50相当・足りない部分を七色のフラッシュ光が光ります。
必要な光の量四角20個分。青い自然光量4個分。七色のフラッシュ光量16個分。比率は4対16。

                                       



ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
ハイハイ今頃叫んでも遅いです。
青い自然光量比率が劇的に下がりますね。
ものすごい事ですね〜〜。

減感の低感度を使うと青い自然光の量は変わらないが、比率を下げる事が出来る。写真をより青無し写真に出来る。

デメリット(1)

画質低下です。主にダイナミックレンジが低下するため、白飛びが非常に起きやすくなります。

取引が成立するかどうかは、画質低下がどの程度であるかです。
白砂飛ばし系すべて&黒抜きブラック&ボケ・黒抜きダーク&メロウなどボケが必要なテクニカルな黒抜き系すべては、撮影難易度が高い絵コンテです。これが可能になるならば少々の画質低下は許容範囲です。

初期のデジカメの減感設定は、画質低下が大きく使いにくかったです。
僕は2017年発売のD7500で減感を常用しています。
是非ご自分のカメラの減感の画質を確かめて下さい。

カメラが新しくなるにつれて良くなっていきます。将来が楽しみですね♪
ISO50・ISO25が常用出来ると水中マクロ写真は劇的に変化します。

デメリット(2)

フラッシュの発光量の限界は、今までよりも格段に速く訪れます。
今までよりも近い距離・小さなF値でフラッシュが最大発光量に達します。しっかり寄って撮影して下さい。

まとめ

減感は、画質低下というデメリットはあるが青い自然光比率を下げる事が出来る。うまく取引せよ。
効果的なのは青い自然光が多い明るい海。

まとめ(2)

減感は、有効で面白いが、画質がやはり許せないから使えないな〜〜と思ったあなたは、次のNDフィルターを読んで下さい。役に立ちます。

注意

陸上写真での減感の使い方とは全く違います。このページは水中マクロ写真だけの話です。

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