AFは機械です。フォーカスエリア内にピントを合わせます。それだけの役目です。
カメラマンの望みの場所にピントが来るようにAFという機械を操るのが、カメラマンの能力です。
僕の方法を少しご紹介〜〜〜
皆さんも自分の方法を発見して下さいね〜
打率を上げましょう〜〜撮った枚数の中で何枚良い写真があるか?ヒットは何本?ホームランはある? ものすごい方法なんてありません。ほんの少し打率を上げる方法を考えて練習するのです。それをいくつもいくつもやれば、打率は上がります。
ちりも積もれば山〜作戦で、打率を上げるのです。
AFという機械は、フォーカスポイントにピントが合わせられたら仕事が終わりです。
フォーカスポイントの中に奥行きがあれば、そのどこかにピントが来ていればAFはきちんと仕事をした事になります。しかし、ピントはその奥行きのどこかに散らばってしまいます。結果ピントの場所は、前後にばらつき、カメラマンの望みの場所にピントが来る確率が下がります。打率が下がるのです。
出来るだけフォーカスポイントの中に奥行きを作らないで下さい。AFに選択肢を与えないで下さい。奥行きがなければ、AFの仕事は精度が上がり、カメラマンの意図とのずれが減ります。打率が上がります。
ピントはフォーカスポイントで合わせる、から、ついつい、フォーカスポイントの部分にピントがあると思ってしまいます。違います。フォーカスポイントの点にピントがあるのではなく、そこを含む面にあるのです。
『ピント 面』で検索して下さい。
ですから、ピントを合わせたい所にフォーカスポイントを合わせなくても、同じ面の中ならどこに合わせても、ピント位置は同じです。
●利用例1
背景に、完全に行ってしまったピントを、そしてもうファインダー内に見えなくなった被写体を探すには、カメラを下向けて、被写体と同じくらいの距離の地面にピントを合わせて戻すのです。そして再捜索するのです。ピントのない状態で探すよりも何倍も速いです。
●利用例2
動かない被写体の場合、実際ピントが欲しい目では無くても、同じ距離にある、ピント面なら、何処に合わせてもいいのです・・・例えばカンザシヤドカリ・・・次へ進む。
カンザシヤドカリは、目で合わせるな!
カンザシヤドカリは、目にピントを合わせるのが難しいですよね。棒の先についているので飛び出てるため、AFが目ではなく目の付け根の体にピントを合わせてしまいます。しかも目が網目模様でピントの少しのずれもすぐばれます(^O^)
僕はハサミに合わせます。
アングルを決めてカメラを固定したら、ハサミのどこかで試し撮りします。そして目のピントを確認します。最初は前後どちらかにずれています。次にハサミの中でフォーカスポイントをずらします。ハサミの付け根にずらせば、少し奥になります。ハサミの先にずらせば、少し手前になります。何度か確認して、目と同じ面にあるハサミの部分を探します。最初少し時間がかかりますが、決まれば後は何枚撮ってもピントが大きくずれる事はありません。
前半は三振ばかりですが、結果、打率は上がります。
動かない被写体で、ピントを合わせたい場所が、何らかの理由で、ピントが来にくい場合に使えます。
●カンザシヤドカリ、ウミウシの触角、固定したヤドカリ、サンゴ、ポリプ、エビ全般
●コントラストが無くピントが来にくい場合、クロダルマハゼ、ナガサキスズメダイ、、、目の色が体色と似ている生物
写真は、腕や能力を競うのではありません。打率を競うのではありません。
綺麗な写真の枚数です。つまりヒットの数です、ホームランの数です。
●打率3割5分の人が、100打席で、ヒットは35本です。
●打率2割5分の人が、200打席で、ヒットは50本です。
そして、ヒットを50本打った人が写真のうまい人です。
一撃必殺なんて糞くらえです。フィルム時代ではありません。36枚で終わりではありません。
打率を上げる努力は、必要です。しかし、同じくらい、打席数を上げる努力も必要です。
ただし、何も考えずに、ただ押しまくればいい訳ではありません。それでは打率が下がってしまいます。
打率を下げずに打席数を上げるのです。
●例えばベニハゼ、例(1)
体を固定して、アングルを決めて、ピントを合わせて、一枚・・・で、終わらないのです。そのまま、シャッターレバーを半押しのままピントを固定したまま、パチ、パチ、パチと3連打です。それって同じ写真じゃないかって?カメラが0.5mm動けばピント位置も0.5mm動きます。ほんのわずかな、カメラの動きの分ピントをずらして撮ります。
●例えばベニハゼ、例(2)
体を固定して、アングルを決めて、ピントを合わせて、一枚・・・で、終わらないのです。そのまま、シャッターレバーを一度戻して、ピントを合わし直して、パチ、パチ、パチと3連打です。身体が1mmも動かなくても、AFを合わせ直せば、ほんの少しピント位置は変わります。その分ピントをずらして撮るのです。
●例えばスズメダイ、例(3)
スズメダイやハナダイのような動体でも、ふっと止まる瞬間があります。皆さん当然それを狙います。そして撮ります。1枚だけ?
いえいえ、もったいない。AFを合わせ直しながら、撮れるだけ撮ります。AFを合わせ直しながら、短い時間しか止まらないと思っているスズメダイやハナダイでも2〜3連打くらいは撮れるもんです。スーパーチャンスなのですから一撃必殺など糞くらえです、マシンガンのように打ち込めるだけ打つのです〜〜〜打率が上がっているスーパーチャンスなのですから、打席に立てるだけ立つのです。
●例(1)と例(2)は体が固定出来、被写体が動かない場合です。例(1)は体の少しの動きでピントのずれを生みます。例(2)はAFの精度でピントのずれ生みます。そして、1〜2mmの間に連打で何枚も撮るのです。必ず、好みのピントの写真が撮れます。
これは体が1cm動けば無意味です。打率が下がる無意味な連打になります。
●例(3)、動体でも意外にスーパーチャンスは訪れます。スーパーチャンスには、マシンガンです。
打席を増やすと言っても決してむやみに無駄打ちするのではありません。
よしっと思って撮る1枚目の類似ショットを撮るのです。
打率が上がっているスーパーチャンスに、集中的に、打席を投入するのです。
打率を落とさずチャンスに連打です。
僕は、パチ、パチ、パチの3連打をワンセットにする場合が多いです。4連打でも5連打する場合もあります。しかし注意事項もあります。
●フラッシュはフルチャージしなくても発光します。しかし連打していると、チャージ量が少なく発光量に足りない場合、望みの発光量が得られず暗くアンダーの写真になります。その時のF値などの設定にもよりますが、僕は3連打だと大丈夫です。F値開放など発光量が少ない場合は4〜5連打します。逆にフル発光してそうな場合は連打しません。
●内蔵フラッシュでTTL調光している場合、連続で内蔵フラッシュを使うと回路の過熱防止のため、一時的に、内蔵フラッシュへのチャージが止まり、シャッターが押せなくなってしまいます。その時に、スーパーチャンスが訪れたら、撮れません。回路の過熱防止機能が働かないように注意しながら、撮りまくるのです。
僕の場合、そのリズムがちょうど3連打がいいだけです。
ぱちぱちぱち、、、、、、、ぱち、、、、、ぱち、、、、、、、、、、、(チャンス!)ぱちぱちぱち、、ぱちぱちぱち、、、(あっ3連打2回したな、チャンスが来ない限り、休み)、、、、、、、、、、、、、、、、、再開、ぱち、、、、、、、、、、、、、ぱち、、、、、、、、、、ぱちぱちぱち、、、
皆さんも自分のリズムを作って下さい。
お客さんを見てると意外に一撃必殺で撮ってる人が多い気がします。打席に立たない人にはヒットは生まれませんよ〜折角のデジカメ、機械は賢く使いましょう〜〜〜
内蔵フラッシュがないカメラでは、過熱防止機能が働く事はありません。何連打でも永遠に出来ます。カメラのバッファがいっぱいになるまで、フラッシュのチャージが間に合わなくなるまでは、撮り続けられます。
と、調子に乗っていると、水中フラッシュがぶっ壊れますのでご注意下さい。水中フラッシュには、回路の過熱防止機能は付いていませんので、過熱してぶっ壊れます。取扱説明書に発光回数制限について、ちゃんと書いてありますので、読みましょうね〜〜
これは、AFではなくMFです。半押しが難しいため使っていない人も多いようですが、非常に有効な最新機能でもあります。慣れればつかえると思います。僕は使います。
AFからMFに変えたい時は、この機能を使わず、MFに切り替えた方が良いです。
MFとして使うのではなくAFの補助として僕は使います。
身体が固定出来て、動かない被写体の場合です。
奥行きに気を付けても、どうしてもAFのピントのばらつきが、数mmと大きくなり、例(1)・例(2)が有効でない場合、に使います。
例えば奥にピントが行ってしまったとします。そこで、マニュアル優先AFを使います。マニュアル優先AFでピントを合わせ直して一枚一撃必殺で撮るのではありません。奥に行ったピンボケ状態で、1枚目を撮ります。マニュアル優先AFで手前にピントをゆっくり移動させながら、2枚目・3枚目・4枚目・5枚目と撮り、手前にピンボケになるまで撮ります。
奥のピンボケから手前のピンボケの間に必ず好みのピント位置が存在します。例えばその間隔が5mmあるならば、5枚撮れば、1mm刻みに写真が出来上がります。
これはMFでも同じ事が可能です。しかしマニュアル優先AFの利点は、AFで追いかけながら、AF/MFの切り替えなどすることなくシームレスに、AFの補助としてMFを利用し、そのまま、シームレスにAFに戻れます。
例えば、ミヤケテグリやタツノイトコ、AFで追いかけながら撮っています。こちらを向きました。正面。ところがミヤケテグリやタツノイトコは顔の正面に奥行きが多くAFのピントのばらつきが出ます。即座にマニュアル優先AFで、連打し、正面シンメトリー両目水晶体ピントなどを狙います。正面を向く時間は、一瞬です。向きが変わればシームレスにAFに戻ります。
僕はニコンでアンティス、AF/MFの切り替えはとても簡単です、が、それでもこの一瞬のチャンスに切り替えていては、チャンスを逃します。これも、打率を落とさずチャンスに連打です。
スズメダイやハナダイなど中層にいる魚にピント合わせをする時、フォーカスポイントが被写体からずれてしまうと、背後の地面にウィィ〜〜〜ンとAFが行ってしまうという悲しい思いをしますよね?被写体はファインダーの中でボケてしまい何処にいるのか分からない状態・・・
そんな時は、ウィィ、で即座に指を離してAFを止めます。
そしてすぐMFで引き戻すのです。被写体がファインダーの中でもう一度見えるようになるまで・・・そして被写体が、ファインダーの中に見えるようになってから、AFを再開するのです。
一度完全に背後の地面までピントが行ってしまうと、ボケた被写体にはなかなかAFは戻ってきません。そうこうしているうちにファインダーから被写体が外れてしまったりします。
そうなる前に、、、ウィィ〜〜〜ンとなる前に、ウィの段階でMFで戻すのです。
大まかにMFで合わせてから最後の仕上げをAFでやるのです。
スズメダイの子供を撮るなら目にピントを合わせますね。最終的には・・・
ファインダーで何度もAFを押し続けて、ピント合わせをし続けて、こっちを向くのを、良いアングルになるのを、待ち続けます。そして、こっち向いた時、望みのアングルになった時、シャッターを押すのです。
で、、、
こっちを向くのを待ちながらピンを合わせ続けている時、目を狙ってはいけないのです。お腹です真ん中です中央です。目を追い続けるという事は、端っこの方を追い続ける事です。失敗して被写体からフォーカスエリアが外れると、ウィィ〜〜〜ンって・・・(^O^)
だから、こっちを向くまでは、真ん中のお腹狙ってピンを合わせながら待つのです。その方が、ウィィ〜〜〜ンの回数が減ります。
はら、はら、はら、はら、はら、おっ、目ぇぇぇぇぇぇ! はら、はら、はら、はら、目ぇぇぇぇぇ!!
動体を追いかける時は、良いアングルにならない間は、ピント位置ではなく、ピントが逃げにくい真ん中で合わせて追いかけるのです。これだけで少し打率が上がります。
●フォーカスポイントに奥行きを作らない
●ピントは面
●打率を上げよう
●打率を落とさずチャンスに連打
『AFは合わない』『AFは望みの所にピントが来ない』
これは間違いです。
『あなたが使えば、AFは合わない』『あなたが使えばAFは望みの所にピントが来ない』
のです。
AFはただの機械です。使えないなら、それは、あなたの問題です。
AFを操り、使いこなすのが、カメラマンの能力であり、腕です。
ここに書いた事は僕が、やっている事の一部です。文章に出来ない、ニュアンスや感覚的な事は書けません。
お役に立ちそうな事があったら参考にして下さい。そして皆さん自分のやり方を作って下さい、腕を磨いて下さい。
ここを読んだからといって明日上手くなんてなりません。何年も何年も、地道に努力して、腕を磨くのです。自分の能力を上げるのです。10年後うまくなれます。
頑張って下さいね〜〜〜僕も頑張ろうっと、もっと上手くなりたい〜〜〜〜〜〜
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