Heartstrings扉

 シリーズ本編です。

 書いている当時はまだ原作が連載中で、「忘れられない夜になる」 でも書いているように、湘北はインターハイで優勝した設定になって います。ところが前編を3月に発行し、後編に取りかかっていた6月初め、 突如としてSDの連載が終了してしまったため、原作重視で書いていた はずのこの話はいきなりパラレルへと移行してしまったのでした。

 もちろん出ると負けの学校がいきなり彗星のごとく全国大会出場 を果たし優勝をさらってしまうなど、現実ではほとんどあり得ないことと はわかっているのですが、色々な伏線とか、あれ以上のメンバーは 望めないだろうということから、最低でも決勝までは残って欲しかった、 スポーツ漫画の偉大なワンパターンを新鮮な切り口で見せて欲しかった、 というのが、甘いとは思いながらも正直な本音です。でもまあ、 そこはそれ、谷口ワールドではこういう展開になっているということで ご理解下さいませ。

 さて、今度の作業でこれをおおまかに読み返してみると、 時代は変わったものとつくづく思わされます。
 最たるものが携帯電話でしょうか。書いた本人が 未だにケータイを持っておらず、また持つ気もない人間の せいだからではないでしょうが、この話の端々に ケータイ全盛の現在とのギャップが窺われます。 でも、連絡を取る苦労もスパイスのひとつとしては 捨てがたいものもあるということで、いにしえの(笑) 形をお楽しみ?下さい。

 また、書いた人間が物知らずのため、あり得ないかもしれない 絵空事を書いてあります。たとえば仙道が三井の誕生日に プレゼントするジョー○ンのサインとか……。 その後、○ョーダンってあまりサインをしない人だということを 聞いたことがあるような気もしますが、 絶対にないものとは言えないということでお許し下さい。

さて、言い訳はこれまでにしておきましょう。ごゆるりとどうぞ。

   【Heartstrings前編・扉】by 正野美記さま


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