乗鞍岳 ( 剣ヶ峰:3,025.7m ) 2017.5.16 登山



【PHOTO & 記録 乗鞍岳 1】

仮住まいへの引越も終わり、何とか落ち着いたところでゴールデンウィークに突入。
しかし、混雑がイヤでゴールデンウィーク中の山行は避けたところ、その後の天候があまり芳しくない。
それでも何回か晴れの日はあったのだが、生憎 用事があって山に行くことができず、少々焦りが出てくる。
そんな中、16日は何とか晴れそうであることから、前日の帰宅が 22時であったにも拘わらず山に行くことにする。

さて行き先であるが、まだ雪との戯れが不十分と感じているので、 残雪の山を中心に行き先を探したところ、 燕岳常念岳乗鞍岳が候補に上がる。
ただ、サラリーマン時代に比べて毎日の歩く距離が極端に少なくなっていることに加え、4月は 鎌倉の低山を登っただけで実質山行ゼロだったことを考慮すると、 体力に自信が持てないことから、最終的に一番傾斜が緩やかと思われる 乗鞍岳に行くことに決める。
とは言え、仕方なく 乗鞍岳にしたということではなく、燕岳、 常念岳が無雪期、残雪期の違いはあれど、どうしても過去に登ったコースを辿ることになるのに対し (途中 冬道はあるが)乗鞍岳の方は積雪期や残雪期にのみ登ることができるコースなので、 非常に楽しみなのである。

5月16日(水)、午前 3時過ぎに横浜の自宅 (仮住まい) を出発する。
見上げれば、空には雲が多いように思えるが、現地の天気は晴れのはずである。
いつも通り横浜ICから東名高速道下り線に入り、海老名JCTからは圏央道に入って、さらに八王子JCTにて中央自動車道に入る。
中央自動車道に入っても空には雲が多く、笹子トンネル、日影トンネルを抜けると見えてくる南アルプスはボンヤリとしか見えない状態で少々先行きが心配になる。
しかし、進むに連れて徐々に空を覆っていた雲は無くなり始め、韮崎ICを過ぎる頃には 甲斐駒ヶ岳八ヶ岳が青空をバックによく見えるようになって テンションが上がる。

その後、諏訪ICを過ぎる頃から再び曇りがちとなりヤキモキさせられたものの、 岡谷JCTから長野自動車道に入って暫く進むと、 穂高連峰常念岳などの山々が見えるようになりホッとする。
松本ICで高速を下り、昨年の乗鞍岳登山と同様に国道158号線に入る。
暫く道なりに進み、前川渡トンネルを抜けたすぐの信号 (前川渡) にて左折して県道84号線に入る (この道路は乗鞍高原より上の部分は 『 乗鞍エコーライン 』 とも呼ばれている)

もうこの頃には青空が広がっており、さらには前方に 乗鞍岳の姿も見えきてテンションが上がる。
青空に映える 乗鞍岳の姿、そして山道のドライブを楽しみつつ順調に進んでいくと、 やがて三本滝レストハウスの駐車場に到着。
時刻は 6時38分。
平日にも拘わらず駐車場には 10台ほど車が駐まっており、そのうちの 2台には人が休憩中のようであった。
ここから位ヶ原山荘へと向かう乗鞍岳春山バスを待っている方々なのかもしれない。


トイレを借り、身支度を調えて 6時46分に出発。
道路を渡り、スキー場のゲレンデに入る。
無論、写真の様にゲレンデにほとんど雪はない。

また、ゲレンデの先を見上げると、上部を歩いている人が見える。これはありがたい。
というのは、このコースは初めてであり、手元には十分な地図もないため (手元には乗鞍大雪渓 Web Site からダウンロードした簡単な 『 ノリクラガイドマップ (春スキー 版)』 があるだけ)、 この三本滝レストハウスからどのように進むのか少々不安だったからである。

かもしかリフトのスタート地点の横を通り (上記写真のリフト施設)、 ダブルストックにてゲレンデに取り付く。

ところが、少し斜面が急になってきたところで、忘れ物に気が付く。
折角 高度を稼いできたのにとは思ったものの、こればかりは致し方ない。

駐車場 (写真) まで戻り、6時55分に再出発。
この 10分程のロスを後で後悔することにならねば良いのだがと思いながら再びゲレンデを登る。

やはり久々の登山に息が上がる。

疎らに残る雪を踏み、ゲレンデの傾斜が緩やかなところを選びながら高度を上げていく。
それでもこの斜面は結構急なので、ここは上級者向けのゲレンデなのかもしれない。

高度を上げて振り返れば 鉢盛山 (写真 中央)、 小鉢盛山が見えている。

7時3分に道路を横断する。
この道路は先の三本滝レストハウスから続く乗鞍エコーラインで、位ヶ原山荘、畳平へと延びているものである。

さらにゲレンデの登りは続く。
見上げればゲレンデの先には雲一つ無い青空が広がっており、気分が高揚する。

2回目の道路横断は 7時8分。
この道路も先程横断した乗鞍エコーラインの続きである。

高度を上げるに連れて展望も開け、 左手には南アルプスの山々がうっすらと見えるようになる。
甲斐駒ヶ岳鳳凰山仙丈ヶ岳北岳間ノ岳などが確認できるが、その順番や形が普段見慣れているものと違っているので少々戸惑う。

さらには中央アルプスの主稜も見え始めるが、登るに連れ、手前の山に隠れてしまう。ただ、 経ヶ岳は南アルプスの手前に見えている。

写真 中央 奥の山が 仙丈ヶ岳北岳 (右)、 そして少し間を空けて右に 間ノ岳が続く。 また、その南アルプスの連なりの一番左が 甲斐駒ヶ岳で、その右は 鳳凰山である。
そして、間ノ岳の手前に見えている山が経ヶ岳。

草の斜面を登り続けていくと、 青空しか見えなかった斜面の先に 乗鞍岳の剣ヶ峰 (写真 右)、 高天ヶ原の姿が顔を出し始める。

剣ヶ峰は美しいピラミッド型をしている上に、その山肌はまだかなり白く、 その頂上に立つことが非常に楽しみになる。



乗鞍岳 登山データ







登山日:2017.5.16 天候 : 快晴後晴れ単独行 日帰り
登山路:三本滝レストハウス駐車場−かもしかリフト上部−ツアーコース入口− 1番標識−2番標識−3番標識−4番標識−5番標識−6番標識−位ヶ原山荘分岐−肩の小屋入口付近−蚕玉岳・朝日岳鞍部−蚕玉岳− 頂上小屋−蚕玉岳−蚕玉岳・朝日岳鞍部−朝日岳−蚕玉岳・朝日岳鞍部−(往路を戻る)−三本滝レストハウス駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−松本IC−(国道158号線)−前川渡−(県道84号線・乗鞍エコーライン)−三本滝レストハウス駐車場 (車にて)
交通復路:三本滝レストハウス駐車場−(乗鞍エコーライン・県道84号線)−前川渡−(国道158号線)− 松本IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央自動車道)−相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)− 谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)− 相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口− 上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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