乗鞍岳 ( 剣ヶ峰:3,025.7m ) 2017.5.16 登山



【PHOTO & 記録 乗鞍岳 5】

緩やかな傾斜を登る。
ここからは 乗鞍岳の剣ヶ峰をズッと見通せるようになるが、 剣ヶ峰方向に進んでしまうのは不正解のようで、途中でロープに遮られる (写真)

手元の 『 ノリクラガイドマップ 』 を見ると、 この辺には伊奈川の流れがあるらしく、その谷に入ることを禁止しているようである。

なお、傾斜が緩やかになってきたので、休憩してノドを潤したいところであるが、 雪の原が続くだけでなかなか適当な場所が見つからない。
まあ、へたり込んでしまうような状況ではないので、良い場所を探しながら先へと進む。

やがて、 乗鞍エコーラインの除雪状況が見通せる場所を通過する。
道路のアスファルトとともに道路を囲む雪の壁が見えたのだが、雪壁の高さは 5m近くあるようである。

これだけの雪が残っているのなら、 これから進む雪の原で足を踏み抜くことはなかろう。

さらに進んでいくと、 やがて右手後方に北アルプスが見えるようになる。
まず 常念岳が目に着き、その右に 蝶ヶ岳、長塀山、そして 大滝山が見えている。
常念岳の左には横通岳と思しき高みも見え、そのさらに左には 霞沢岳も少しだけ見えているが、それより左側は 乗鞍岳の山々 (恐らく大黒岳、富士見岳) の斜面に遮られている。
しかし、この後の展望が楽しみである。

写真 最後方に並ぶ山々のうち、一番右の山が大滝山。
大滝山の左、写真のほぼ中央に見えているのが長塀山 (蝶ヶ岳最高点と重なっているかもしれない) で、 その左に蝶ヶ岳、蝶槍、そして 常念岳が続いている。

そして、 前方には摩利支天岳が良く見えるようになり、その左斜面途中に乗鞍観測所 (旧乗鞍コロナ観測所)、 そしてさらに左下方の鞍部には肩の小屋が見えている。

これで少し安心したので、幹が少し曲がっていてザックを置きやすそうなダケカンバの所にて 5分程休憩する。
その際、少し寒さを感じたのでソフトシェルを羽織る。
日差しは強いが結構 風が冷たい。

食べ物、飲み物にて活力得た後、緩やかな登りの道を進む。

この雪の下は恐らく谷なのであろうが、今は平らな雪原となっている。
先程見た乗鞍エコーラインを囲む雪の壁を思うと、足の下の雪の量は相当なものなのであろう。
そう思うと少々恐ろしくもある。

写真は摩利支天岳。
左側斜面の途中に乗鞍観測所の白いドームが少し見えている。
そしてさらに下った鞍部には肩の小屋が見えている。

やがて雪原の中にハイマツ帯が見られるようになると、 常念岳より左側の山々も見え始める。 しかし、雲が多く、なかなか見通すことができない。

真っ白な 奥穂高岳が雲の中から姿を現したかと思うと、 すぐに雲に飲み込まれ、その代わりにその右にある前穂高岳が姿を現す。
そして 奥穂高岳と前穂高岳が同時に見えるのを待っていると、今度は 奥穂高岳の左後方に 槍ヶ岳が少し顔を見せるといった具合で、 待ち続けてもなかなか良い光景を撮ることができない。

写真中央、雲の中に少し見えているのが前穂高岳。
そして、左側の白き山が 奥穂高岳である。
また、写真の右手下方に見える三角形の山は 霞沢岳



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