乗鞍岳 ( 剣ヶ峰:3,025.7m ) 2017.5.16 登山



【PHOTO & 記録 乗鞍岳 6】

こちらは 槍ヶ岳 (写真 中央)奥穂高岳
槍ヶ岳の手前に並ぶ 2つのピークは大喰岳と中岳と思われる。
そして、中岳の右下に見える高みは恐らく 西穂高岳であろう。

また、槍ヶ岳の左下手前に見えている黒々とした山が金山岩で、 その右側の高みが 十石山である。

長かった雪原歩きも漸く終わりに近づき、 右手にはトイレが見えるようになる (写真)
岩が並ぶ、恐らく乗鞍エコーラインの駐車スペースがあると思われる場所を過ぎると、いよいよ 乗鞍岳・剣ヶ峰への登りが始まる。

前方に見える 乗鞍岳の姿を見ながら、どこを登ろうかとずっと考えていたのだが、 普通に考えれば、まずは肩の小屋を目差すべきであり、斜面の傾斜もそちらの方が緩そうである。
しかし、夏道と同じルートを辿るのは面白くないと思い、小屋の左側、朝日岳方面に向かって進む。

海に浮かぶ島のようなハイマツ帯の間を抜け、斜面に取り付く。

丁度シリセードらしき跡が斜面に残っていたので、そのすぐ右側を進む。
しかし、これが失敗であった。斜度が結構キツイのである。
そのため、もっと右側の傾斜の緩い斜面を登るスキーヤー達にドンドン抜かれる始末。
シールを貼り付けたスキーは威力抜群のようである。
尤も、小生の体力が落ちていることの方が大きいのだが・・・。

当方は急斜面に入り込んでしまったため、 足を斜面に蹴り込みながら一歩ずつユックリ登る。
この状況では背中のピッケルに出番をお願いしても良かった位である。

また、この斜面はほとんど無風状態なので暑い。
しかし、ソフトシェルを脱ぐ余裕など全く無い。

途中、水平方向に割れ目が入っている所が 3箇所程あった。
割れ目は浅かったので問題なかったが、いずれはこの斜面も壁が剥がれるように途中から崩れ落ちるのかもしれない。

ダブルストックを駆使し、アイゼンをフル活用して登り、 斜面途中にあった岩場にバテバテになって登り着く。時刻は 10時34分。
予想外に体力を消耗したため、ここの岩場で休むことにする。

この岩場に雷鳥がいるのではないかと密かに期待していたのだが、残念ながら会えず仕舞い。 このような炎天下では、例え居たとしても出て来る状況にはないのであろう。

ここから 穂高連峰方面を見ると、 奥穂高岳、前穂高岳ともほぼ雲が取れてよく見えている。
しかし、常念岳の右後方に見えていた 前常念へと続く尾根は完全に雲に覆われてしまっている。

また、摩利支天岳の方を見れば、乗鞍観測所がよく見えている。



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