乗鞍岳 ( 剣ヶ峰:3,025.7m ) 2017.5.16 登山



【PHOTO & 記録 乗鞍岳 7】

10時46分に岩場を出発。

ここからは岩場の右側に出て、皆が登っている傾斜がやや緩やかな方へと進む。
しかし、暫くは踏み抜きが続くようになる。
つまり、岩場が出ているくらいであるから、この辺は雪があまり多くないということなのであろう。

その踏み抜きも、斜面の角度が急になり始めると起こらなくなり、 アイゼンが良く利くようになる。

急斜面を登る。
見上げれば進んでいるのは蚕玉岳と朝日岳の鞍部のようである。
そこに登り着けば、通常のルートに合流するはずである。
しかし、この斜面の登りもキツイ。息が上がるが、気は抜けない。

また、よく見ると、この辺では雪の表面が薄くクラストしており、 耳を澄ますと近くの斜面からは、人が足を踏み入れたことで割れた雪の小さな固まりが斜面を落ちていく音が聞こえてくる。

見上げれば斜面の後方に青空 と言いたいところであるが、 今は雲の方が多い状況である。
しかし、前回のようにガスに囲まれるということはなさそうである。

途中で何回か立ち止まっては上を見上げるという動作を繰り返しながらも何とか登り続ける。

喘ぎつつも何とか斜面を登り切り、 鞍部には 11時23分に到着。

左手に剣ヶ峰が見えるかと思ったのだが、 そこには高みがあり、雪の回廊と露出した岩の斜面がまだ続いている。

一方、ここでは展望がグッと広がる (尤も、登っている斜面では周囲を見渡す余裕は無かったのだが・・・)

残念ながら 穂高連峰の頂上付近には再び雲が掛かっており、 さらにはその雲は帯状になって一定の高さを保ち横に延びているため、穂高連峰の左に続く北アルプスの山々の頂上は全て雲の中である。
残念ではあるがこればかりはどうしようもない。

その代わり、 乗鞍岳を形成する山々は前回と違ってよく見え、 摩利支天岳、不動岳、烏帽子岳、四ツ岳、大丹入岳、魔界岳、大黒岳といった山々が確認できる。

そして嬉しいことに、四ツ岳と大黒岳の間の後方には 焼岳も見えている。
これだけ見えれば文句はない。

写真の様に、 穂高連峰から左の北アルプスの山々には、 丁度その頂上付近に帯状の雲が掛かっており、全くそれらの頂上を見ることができない。
なお、焼岳は写真の右から 1/3辺り、上下 中央に見える山である。



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