阿弥陀岳、赤岳 ( 阿弥陀岳:2,805m、赤岳:2899.4m) 2018.7.20 登山

容量確保のため、画像の解像度を少し落としました。ご了解下さい (2019.2.9)。



【PHOTO & 記録 阿弥陀岳、赤岳 1】

6月22日に 芋木ノドッケ (芋ノ木ドッケ)雲取山に登り、体調不良で散々な登山となってしまったものの、それでも梅雨の合間に登山ができたことを喜んでいたところ、 何のことは無い、それからすぐに関東地方は観測史上初の 6月中の梅雨明けに至ったのであった。
こうなると分かっていれば、登る山をジックリと選べば良かったと悔やまれはするものの、先のことは予測できないので致し方ない。

さて、梅雨が明けたとなると、 『 梅雨明け十日 』 の言葉があるとおり暫くは天候が安定するかと思われたのだが、 戻り梅雨というか、意外に天候が安定しない。
さらに、7月初旬はかなり予定が入っており、さらに混雑を敬遠して海の日の連休を避けたところ、 ふと気付けば 7月は山に行ける日がかなり限られてしまっていることに気がつく。
というのは、7月25日から 31日までは自治会の関係でラジオ体操を主催せねばならないからで、従って山にいけそうな日は 7月20日のみということが分かったのである。
こうなると慌ててしまうが、一方で、暑い日が続いている上に、サッカーワールドカップによる夜更かしがすっかり定着してしまい、 体調はあまり良いとは言えない状態であるため、アルプス方面に行くのは少し荷が重い気がする。

とは言え、ここのところ 2,000m以下の山が続いているので、 この辺でアルペンムードも味わいたいと思い、散々考えたあげく 八ヶ岳に登ることにする。
八ヶ岳については、最近も 硫黄岳横岳編笠山、権現岳といった山に登ってはいるものの、主峰の 赤岳には 5年ほど登っていないため久々に登りたいと思っていたところであり、 この夏にアルプスの山々に登るための良い試金石になろうと考えてのことである。
さて、辿るルートだが、人が少ない方が良いと考え、5年前に登っている御小屋尾根を辿って 阿弥陀岳に至り、さらに 赤岳に登るルートに再度挑戦することにする。
このコースは間違いなく人が少ないはずである。

7月20日(金)、3時20分過ぎに自宅を出発する。
しかし、体調は最悪。いつもは夜中の 2時近くに眠りについているため早く床についても眠れるはずも無く、結局 睡眠時間は 1時間程。
本日も暑くなるとのことなので、前回の芋木ノドッケ、雲取山の二の舞になりそうである。
しかも、天候の方はあまりスッキリせず、中央道では完全に曇り空、そして途中にわか雨にも降られる始末。
そんな状態のため、中央道からは 八ヶ岳を全く見ることができず、テンションがドンドン下がる。

小淵沢ICで高速を下り、 県道11号線 (八ヶ岳高原ライン) を北に進む段になっても、本来ならば前方に見えるはずの 権現岳編笠山は全く見ることができない。
大平の信号にて左折し、八ヶ岳鉢巻道路 (県道11号線のまま) に入っても状況は全く変わらず、 時々うっすらと霧が流れる状況に体調の悪さも加わってため息が出る。
よっぽど引き返そうかと思ったのだが、サラリーマン時代と違って贅沢もできない身では、ある程度 登山の体裁を整えることが必要と、 さらに先へと進む。

長野県に入って道路が県道484号線へと変わり、富士見高原リゾートを過ぎて暫く進んで行くと、 嬉しいことに乙事 (おこと)、富士見市街地への道を左に分ける頃から雲が切れて青空が見え始める。
そして原村に入り、八ヶ岳自然文化園への道を左に分ける頃には、フロントガラスの前に青空が広がるようになったのであった。

6時3分に美濃戸口の八ヶ岳山荘前の駐車場に車を駐める。
平日にも拘わらず、既に十数台の車が駐まっている。


山荘にて駐車料金 500円也を支払うとともに、 トイレをお借りした後、身支度を整えて 6時13分に出発する。

美濃戸への道を左に分けて山荘の横を通る車道を進み、別荘地へと入っていく。
途中、いくつかの分岐が現れるが、要所には 『 御小屋尾根登山口 』 を示す標識が置かれているので迷う心配は無い。

しかし、車道に傾斜があるのが辛く、 こんなに車道歩きが長かったか と思いながら進む。
前回の 芋木ノドッケ (芋ノ木ドッケ)雲取山登山の時と同様にふくらはぎに怠さを感じ、身体が重い。
登り勾配の道に息が上がるとともに、汗が流れ落ちる。

後で考えると、暑い中、朝起きてから食べ物を口にしてはいるものの、 水分は一切補給しておらず、これでは熱中症を起こしても不思議ではないし、 年を考えれば脳梗塞の危険もあった訳で、今後 気をつけなければと大いに反省した次第。
しかし、この時はそのようなことは全く念頭に無く、汗が流れるままに進み続ける。

長い車道歩きも漸く終わりとなり、 足下は未舗装の道路へと変わる。
流水などで抉れたその未舗装道路を暫く登っていくと、やがて道は突然終わりとなり、そこから登山道が始まる。
傍らには 『 ← 美濃戸口 阿弥陀岳 → 』 と書かれた標識が立っている。
時刻は 6時38分。

あまりの体調の悪さに少し休憩をしてノドを潤す。
身体が相当水分を欲していたようで、1Lのペットボトル (ビタミンウォーター) のほぼ 1/3を一気飲みしてしまう。

2分程休んで先へと進む。
ここからは樹林帯に入ることとなり、足下にササが繁茂した道が続く。
傾斜は緩やか、しかし身体の方は重い。

ササ原の中につけられた道を登る。

ほぼ直線の道が続く中、時折 傾斜がなくなって歩きやすい道が現れるようになる (写真)
体調が思わしくない中、これは大変ありがたいのだが、この辺になると今度は眠くてたまらなくなる。

暫く続いていたササ原はいつの間にかなくなり、 日当たりの良さそうな場所では雑草が、そして樹林の密度が濃い場所では土が剥き出しか、苔むした倒木や岩が目立つようになる。

なお余談であるが、 この登山道においては地面に刺された何本もの赤い木札を数多く目にする (写真 右下)
これは財産区境界明認を行ったということを示すもので、木札は毎年明認を行い、その都度それを記録すべく同じ場所に刺されているのである。

この財産区というのは、市区町村の財産として市区町村の一部の山林を所有している、 法人格を有した特別地方公共団体なのだそうである。
そして、この財産区の設立は、市区町村合併の際に旧市区町村の利益をそのまま残すことを目的にしていることが多いとのことである。



阿弥陀岳、赤岳 登山データ







登山日:2018.7.20 天候 : 晴れ後曇り単独行 日帰り
登山路 : 美濃戸口八ヶ岳山荘駐車場−別荘地−阿弥陀岳登山口(御小屋尾根)−御小屋山(御柱山)− 不動清水分岐−不動清水−不動清水分岐−西ノ肩(摩利支天)−阿弥陀岳−中岳のコル−中岳−文三郎尾根分岐−赤岳−地蔵の頭−行者小屋−白河原−美濃戸山荘− 美濃戸口八ヶ岳山荘駐車場駐車場
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)− 八王子JCT−(中央自動車道)−小淵沢IC−(県道11号線;八ヶ岳高原ライン)−大平−(県道11号線;八ヶ岳鉢巻道路)−学林− 美濃戸口八ヶ岳山荘駐車場 (車にて)
交通復路 : 美濃戸口八ヶ岳山荘駐車場−学林−(県道11号線;八ヶ岳鉢巻道路)− 大平−(県道11号線;八ヶ岳高原ライン)−小淵沢IC−(中央自動車道)−八王子JCT−(圏央道)−相模原愛川IC−(県道52号線)− 相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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