阿弥陀岳、赤岳 ( 阿弥陀岳:2,805m、赤岳:2899.4m) 2018.7.20 登山



【PHOTO & 記録 阿弥陀岳、赤岳 7】

そして、 阿弥陀岳の手前、 縦走路の先には大きな岩が見えており、その斜めになった岩肌にロープが張られている (写真)
阿弥陀岳に至るにはこの障害物を乗り越えていかねばならない。

登山道に戻り、摩利支天の基部を巻いて今度はその岩へと進む。
ハイマツの間を抜けた後、ロープを使って傾斜のある岩を登る。
この岩は 『 犬返りの岩 』 とも言われているようで、確かに犬が自力でこの岩を越えるのは難しいかもしれない。

しかし岩をよじ登る距離は短く、 一登りで岩の上に立つことができる。
道の方は、ここから鎖を使って岩の反対側へと下ることになる。

ここの高度感はなかなかのもので、暫し岩の上に立ち周囲を眺める。
阿弥陀岳の左後方には ガスが絡んではいるものの 赤岳が見えており、 その左手には 横岳も見えている。
しかし、硫黄岳は最早ガスの中である。

また、この岩の右端には 『 行場 』 と彫られた石のプレートが埋め込まれている。 確かに、高度感のあるこの岩は、かつて 大峰山の山上ヶ岳にある 『 西の覗き 』 と同じような行場だったであろうことが窺い知れる。

写真は、この犬返りの岩から見た 横岳方面。

あまり自信は無いが、右から盛り上がった稜線が一旦左に落ち込む手前の頂が三叉峰 (写真 中央) と思われ、落ち込んだ稜線が再び盛り上がった先にある小さな三角形が横岳 (奥ノ院) であろう。

鎖にて岩場を下り、 最後は鉄梯子にて岩場を下り終える。
後は、ハイマツの中を緩やかに登っていけば 阿弥陀岳頂上である。

そして、5、6人が憩っている阿弥陀岳頂上には 12時3分に到着。

頂上にはその山名の通り 阿弥陀如来坐像 (石像) が鎮座している他、多くの石碑が置かれており、 石碑には 『 諏訪神社 』『 羽黒神社 』『 金毘羅神社 』『 武尊山神社 』 といった文字が刻まれている。

阿弥陀如来を祀る山に何故 神道 ? と思うが、 これは神仏混淆時代の名残ではないかと思われる。

また、本来ならば素晴らしい展望を得られるはずの 阿弥陀岳であるが、 残念ながら周囲はガスに囲まれ、ほとんど展望が得られない。
唯一、東側だけが時折ガスが消え、中岳、 赤岳の姿を見ることができる状態である。

ここから眺める 赤岳は その名の通り赤褐色に酸化した荒々しい山肌を見せており、両翼を大きく広げている姿は堂々としていて素晴らしい。
さすが 八ヶ岳の盟主である。



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