阿弥陀岳、赤岳 ( 阿弥陀岳:2,805m、赤岳:2899.4m) 2018.7.20 登山



【PHOTO & 記録 阿弥陀岳、赤岳 2】

道の方は少し傾斜が増してくるが、 普通なら全く問題ないところであるものの、本日はかなりキツク感じられる。

眠気はますます強くなり、身体は怠く、本日は 阿弥陀岳までとして下山しよう という気持ちが強くなってくる。

喘ぎつつ、小さな振り幅のジグザグを繰り返しながら高度を上げていく。

時々平らな道が現れることに救われながら何とか歩き続けていくと、やがて周囲の木々にシラビソが多くなってくる。

また、展望の無い道が続く中、時折、 右手の樹林が切れて立場岳へと続くと思われる尾根が見えるようになる。

7時31分に 『 ← 美濃戸口 阿弥陀岳 → 』 と書かれた標識を通過した頃から、傾斜がかなりキツクなり始める。

周囲にコケが多く見られるようになった斜面を喘ぎつつ登る。
楽しみは斜面の先、樹林の間に空間がチラチラと見えることで、 御小屋山 (御柱山) も近くなってきているのではないかとの期待が何とか足を進めさせる。

しかし、 もう少しと思いながら登り続けてはいるものの、なかなか身体がついてこない。
眠気も増す一方で、このまま引き返してベッドに潜り込みたいとの思いが強くなってくる。

一方、ここで戻ってしまったのではメンツが立たない (?) との思いも強く、 喘ぎながらも何とか登り続ける。

苦しい中、やがて周囲に美しいコケの絨毯が広がり始めると、傾斜もやや緩み始め、 さらには前方の樹林越しに見える空間も広がり始める。
もうすぐ休めるとの期待が増してくる。

そして、7時55分に舟山十字路からの道と合流し、 その少し先で三等三角点を見た後、待望の御小屋山に到着。
立派な標識の傍らにあった岩に思わず座り込む。時刻は 7時56分。

本当に身体がキツク、この先に待っている 阿弥陀岳の急斜面を考えると、 今の状態ではとても登る気力が湧いてこない。
ここから戻ろうかといった考えさえ頭に浮かぶ。
しかし、何とか登山としての形を整えたいとの思いとの葛藤の末、最終的には先に進むことにする。

また、あまりにも眠いので少し目をつむってみたのだが、前回の 芋木ノドッケの時と同じくアブが煩いため、 眠ることができない。

8時4分に出発、 少しフラフラしながら先へと進む。
暫くは平らな道が続くため大変助かるが、この先、一旦下った後、急斜面が待っていることが分かっているので、気が滅入る。

そんな中、右手の樹林が切れて、少し展望が広がるようになる。
立場岳から右に下っていく急斜面の後方に 西岳 (写真中央) がよく見え、 西岳の後方には 編笠山がその頂上を少しだけ見せている。
さらには、立場岳の後方にはギボシが大きく、さらに 権現岳もその頂上部分を少し見せている。

この光景にテンションが上がり、体調があまり良くない中ではあるものの、 前に進もうという気力が少し湧いてくる。



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